July 2024
    M T W T F S S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031  



    【スカッと】私の事が大嫌いな義姉の結婚式へ行くと私達の席がない。義姉「あんたの存在忘れてたwこのまま絶縁するか!w」私「いいけど、アナタ達本当に大丈夫?後悔するよ?」「アホか!しないわよw」(朗読)

    あなたにはここで食事を取る権利なんて ないわ水を出してあげただけでも感謝して 欲しいくらい ね祝福の空気が漂う結婚式 上その空間で私と義姉の周りだけが緊張感 に包まれて いる親族たちが断捨しているそのテーブル に私の席は ない少し離れたテーブルのの炭には1杯の 水が置かれて いる座れる椅子もなければ食事の用意も もちろん ないこんな扱いを受けて私 はありがとうござい ます心の底から義姉に感謝をした はある人は眉をしかめてある人は隣同士で ひそひそと会話しながら私をおかしなもの でも見るようなまなざしを向けてくる しかしそんなのは関係ない私はその水を手 に 取り私は半田直子どこにでもいる27歳の 専業主婦 だ夫の大輔とは待ちで出会い初めてあった とは思えないほど話のあった私たちたは すぐに交際するようになりその1年後に 結婚し た結婚した当初は夫と2人で街中の マンションに住んでい たけれど結婚して半年が経った頃夫の転勤 が決まり職場の最寄りだということで義実 家のそばに引っ越したのだそれが地獄の 始まりになるとはこの時の私は思いもして いなかった だ不にインターホンが鳴る現在の時刻は 午前9時を回った ところこの時間に来るのはおそらく 嫌な予感を抱えながら私は玄関のドアを 開ける直子さんちょっといい かしらそこに立っていたのはやはり義母 だっ たまたいつものだ 私はため息をつきそうになるのをどうにか 耐え た引っ越す前までは家が遠いこともあり 義母とは嫁姑として程よい距離感を保てて い たけれどこちらに移り住んでしばらくする と義母が頻繁に頼み事をしてくるように なったの だ初めの頃は大した頼みではなかった醤油 を少し分けてほしいだのテレビの録画予約 のやり方を教えてほしいといったちょっと したことだっ た最初は私も心よく引き受けてい た日々それを繰り返すうちに異変に気づく ことになる義母からの頼み事はどんどん エスカレートしていっ た今では家中をピカピカに掃除しろだの朝 昼番食事の準備をしろだの疑実家の家事を 丸投げにしてくることなど日常差半時 だ明日人がうちに来るから掃除をしたいの でも昨日からちょっと腰の調子が悪くて 申し訳ないんだけどまたお願いしていい かしらそう言って義母は辛そうに腰を抑え て みせる調子が悪いだなんて絶対に嘘 だ私は昨日ご近所の様々と元気よく出かけ ていく義母を見かけてい たそれでも私 は分かりまし た私は今度もしぶしぶながら義母の要求を 飲ん だ飲むしかないの だ義母の頼み事がエスカレートし始めた頃 私はそれを何度か断ったことが ある私にもやらなければならないことが あるしずっと義母に振り回されているわけ にはいか ないそれから数日後買出しから帰ってくる と近所で行為にしている山田さんが 駆け寄ってき たちょっとなほ子さん泰子さんいじめて るって本当な の え泰子というのは義母の名前だ私が義母を いじめている一体どこからそんな話が出た のだろう私は驚いて逆に問いかけ た山田さんによれば近頃私が義母をいじめ て楽しんでいるという噂が広まっている らしい私の住んでいるこの場所は住宅街に なっており噂好きのおば様方がたくさん いるだから話の種になるようなこんな話題 は一瞬でご近所に広まってしまうの だ私はもちろんそれを否定し た私の言葉に山田さんはアドしたように胸 を抑えて いるよかったそりゃそうよね直子さんが そんなことするはずない わ私のことをよく知ってくれている山田 さんだからこそ私の言葉を信じてくれたが 事情をよく知らないご近所は流されたデマ を信じてしまっても仕方がない だろう私もみんなにうまくいっておくから と言ってくれた山田さんにお礼を言い ながらその日や別れ た後で分かったことだけれどどうやら噂の 根源は義母であるらしかった私が言うこと を聞かなかった腹にあんなひどい噂を広め たの だろうさすがに私も少し腹が立ってその ことを夫に相談したまあ母さんも家に1人 だから寂しいんだろ言うこと聞いてやれば 丸子収まると思うからな頼む よ夫にそう言われては何も言い返せ ないそれからはもう私は義母の言いなりに なるしかなかっ たちょっと直子さん何その掃除機のかけ方 はリビングで掃除機をかけていた私を義母 が信じられないという顔で 怒鳴りつける部屋の炭の方はブラシにして かけないと誇りが残っちゃうでしょこれ ぐらい常識よもしかして前もこんな掃除の 仕方してたのいやね最近の子はこんな基本 的なことも知らないんだ からブツブツと文句を垂れ流しながら義母 は私から掃除機を取り上げるとヘッドを 外しブラシノズルに取り替えると再び私の 手に戻し た義母の頼み事を聞く時1番辛いのはこれ だ義母は私のやることなすこと全てにケチ をつけてくる言いたいだけ文句を言うと 自分自身は何もすることなくいつも さっさとソファーでくつろげ始めるの だどうしてここまで言われなければなら ないのだろうそんなに私のやり方が気に 入らないのなら自分ですればいいのに もしや彼女は私をコ使うことに過去つけて 嫌味を言いたいだけではないのだろう かそんなことを考えていたのが顔に出てい たのか義母はむっとした顔で私に詰め寄っ たなに何か言いたいことがあるの言って ごらんなさい よここで口応えしようものならさらに小言 が倍になって帰って くるそれに明日のご近所の井戸端会議で 新しい話題が1つ追加されることだろ 言い返したくなる気持ちをぐっと耐えて私 は声を絞り出し たいいえ何 ももう笑顔の1つぐらい浮かべられないの そんなぶち面じゃ人に好かれないわよもう ちょっと嬉しそうにしなさいよ掃除のハも なってなければ人とのケーションすら上手 にできないなんて本当嫌ね最近の子 は義母はやれやれといった体で肩をすめる と自分の部屋へと引き上げていっ た私はその後ろ姿が消えてドアの閉まる音 までしっかりと確認した後掃除機を投げて ぐしゃぐしゃと自分の頭をかき乱し た何よあれ 腹が立つ本当に腹が立つ義母に聞こえない ように小さな声で悪を つく何がもうちょっと嬉しそうにしなさい よこんな風に言われて嬉しいなんて思える わけないじゃ ない物に当たるわけにもいかず私は うずくまってどうにか平成を取り戻そうと する落ち着きなさい私こんなことで苛立っ ていては相手の思う壺よ 深く息を吸って大きく 吐き出す何度かそれを繰り返していると 少し冷静になってき たとにかく早く掃除を終わらせて家に 帰ろう乱れた髪を綺麗に整え気合を 入れ直した私は部屋の掃除を再開し たそれから少し経った頃携帯で誰かと話し ていたらしい夫が話を終えてリビングに 戻ってきたその表情はどことなく嬉しそう だ何かいい知らせだった の私の問いかけに夫は笑顔で頷い たうちの姉ちゃん結婚することになったん だっ て夫には3歳故の姉がいる家も離れている 関係で顔を合わせたことがあるのは自分と 夫の結婚式ぐらいだっ た結婚 式その言葉でフラッシュバックした光景に 少し体が縮こまる思いがしたで来月結婚式 らしいんだ けどそんなことを考えていたばかりに私は 少し過剰に身構えてしまった私の挙動を 不思議に思ったのが夫は首をかげて いるどうかしたななんでもない私はどうに か取り繕って笑ってみせた義姉の結婚は とても 喜ばしいけれどかつて受けた周知が頭に ちらついて しまう嫌な意味を浮かべた義母の顔が脳裏 をよぎっ たあの時の悪夢がまた繰り返されなければ いい けれどそして月日はあっという間に流れ 義姉の結婚式当日になった花に囲まれた 会場は喜ばしいムードに包まれている私は 少し緊張した持ちで式場を確認しに向かっ た見知った親戚たちと二言巫女と会話をし て用意されているテーブルを見て 回るそこで異変に気がついた私の席がない 椅子の背にはそれぞれ名前の書かれた紙が 貼り付けられている私の名前は見つけられ なかった やっぱりやっぱりだ 激しく胸が脈打って呼吸が荒くなる トラウマが蘇ってきて私は今すぐこの場 から逃げ出したい気持ちになったお主役が 来た ぞそこへ義姉がやってくる真っ白な ウェディングドレスに身を包んだ彼女を 囲むように親戚たちが駆け寄っ たみに祝福されて笑顔を浮かべている義姉 はとても綺麗だけれどの私にはそんなこと を考えられる余裕が ない彼女は私に気がついたようでこちらへ と歩いてき た何か 探し物美しくメイクを施した義姉は真顔で 私を 見つめるそんな風に訪ねるということは きっと確信犯なのだろう本当は起るべき 場面なのだろうけれど取り乱している私に はそれも叶わない あの私の席は ああ安心してそこにちゃんと用意してある わ義姉が差し示す先そこはテーブルの端で 椅子は見当たらないコップ一ぱいの水だけ が置かれたところに私の名前が書かれた紙 が貼られてい たあなたにここで食事を取る権利なんて ないわ水を出してあげただけでも感謝して 欲しいくらいね 冷めた目で私を見つめた義姉はそう 言い放った祝福の空気が漂うこの空間で私 と義姉の周りだけが緊張感に包まれて いる義姉にそんなことを言われて私 はありがとうござい ます心の底からお礼を言ったな え戸惑う義姉に再度礼を言って私は用意さ れていたそこへ向かっ たそんな私を義姉が追いかけてくるちょ ちょっと待ってこんな扱いを受けてどうし て礼 なんて戸惑っている様子の義姉に私は真底 安どした気持ちで答え た妹さんの結婚式の時はお母さんが私の席 を用意してくれなかったの で夫には姉の他に2つ年の離れた妹がいる 私のトラウマが生まれたのはその義の結婚 式の時だった正直もう2度と思い出したく ないけれどあの時は本当にひどかった水は もちろん私の居場所さえ用意してもらえ なかったのだ完全に私の存在がないものと されてい たみんなが楽しそうに食事や男性を楽しむ 中私は所在なく会場の隅で立ち尽くして いることしかできなかった 招待客たちのあの人はあんなところで何を しているんだろうという目がどれほど 辛かったことか27年間生きてきてあの時 ほど居心地の悪かったことはないそれに 比べればい場所があるだけ天国だっ た後から分かったことだけれど義の結婚式 の件は義母の差し金だったらしい私が彼女 の頼み事を断っていた時期とかぶっており その払のためにやったのだろうことは明白 だった嘘よ母さんがそんなことするわけ ない私の話を聞いた義姉は疑いの目を私に 向けて いるそういえば義姉は確かあの時披露園に 参加することができなかったはず だどうしても仕事を抜けることができなく て2次会から参加していたのだだから私が 受けた集中を彼女は知らない お母さんはいつもそんな感じです よ義母が私に何かやらせる時は基本的に 休むことが許されない一度真夏の庭で草を させられた時も日陰で座って休むことは 愚か水分補給さえもさせてもらえなかった あの時は正直倒れそうになっ たそんなエピソードを話して聞かせても 彼女はまだ半身半期の様子だった じゃあこれならどう です私は携帯を取り出すと音声ファイルを 再生し たもう笑顔の1つぐらい浮かべられないの そんなぶち面じゃ人に好かれないわよもう ちょっと嬉しそうにしなさいよ掃除のイハ もなっていなければ人との コミュニケーションすら上手にできない なんて本当嫌ね最近の子 は私は嫌な噂をた頃から義母とのやり取り を日々録音するようにしている何かあった 時のためにと始めたことだったけれど こんなところで役に立つとは思わなかっ た再生された義母の声に義姉は衝撃を受け たように言葉を失って いるこれだけじゃありませんよもっとお 聞きになります か彼女を答えを聞く前に私は次のファイル を再生する3つ4つと聞かるに義姉の表情 がこって いく5つ目のファイルを聞かせ終わると 彼女は唇をふわせて勢いよく頭を下げてき たごめんなさい私そんなこと全然知らなく て今にも泣きだしそうな義姉はことを 起こした経緯を話してくれた彼女は義母 から私の悪い噂を散々聞かされていたのだ という嫁が私をいじめるだの家事を 押し付けてくるだのありもしないことを実 の親に涙ながらに聞かされれば信じて しまうのも仕方がないと 思うそれを間に受けてしまった彼女はこの 結婚式で私に仕返しをしてやろうと考えた らしいきちんと事実も確認しないまま こんなことをしてしまって本当にごめん なさいひたすら平謝りする彼女になんだか こちらが申し訳ないような気分になって くる いいんです気にしないでくださいこうして 私の居場所を用意してもらえただけで ありがたい です義姉は式場のスタッフに声をかけると すぐに私の椅子と食事を用意してくれた私 がお礼を言うと彼女は申し訳なさそうに 微笑んだついで唇を引きてんできっと親族 控の方を 見る直子さんちょっとついてきてください え私の手を取った彼女はつかつかと親族 控室の方へ歩いて いくドアを開け迷いなくその人の前まで 歩み寄っ た母さんひどいわどうして嘘なんかつく の我が子に突然怒鳴りつけられて義母が 驚いた顔で目をパクりさせて いる真底怒っている様子の義姉の顔を見た 後その背後に私がいることに気がついた よう だなんとなく状況を察したのか義母は 引きつった愛そ笑いを浮かべて いるな何の こととけない でどうにか落ち着かせようと手を伸ばして くる義母の手を義姉が払い落とし たよくも私に嘘を吹き込んでくれたわね 全部聞いたのよいじめてたのは母さんの方 だったんでしょ私危うく直子さんにひどい ことをしちゃうとろだったじゃ ない大声で怒鳴る義姉の声に周りにいた 親族たちが何事かとこちらに注目し出す さすがにまずいと思ったのか義母が少し 慌て始め たそんなの直子さんの言いがかりよ母さん の言うことが信じられない の必死に訴えかける義母を義姉は冷めた目 で見てため息をついたそのまま私の方を 振り返る さんさっきのファイル再生して音量 マックス で有無を言わせぬその声に私は素直に従っ た先ほど義姉に聞かせた音声が控室中に 響き当たる遠巻きに様子を見守っていた 親族たちがにわかにざわついた義母は 真っ青になって言葉を失って いる立場を利用してこんな風に人を いじめるなんて最低 よこんな人が私の母親だなんて恥ずかしい わ彼女は懐に手を入れると何かを取り出す それをすっかり息焼yetしている義母に 見せるように差し出したこれ母さんへの 感謝の 手紙そう言うと彼女は次の瞬間それを勢い よく破り捨てた ああ そんな驚いた義母は慌ててやめさせようと するけれど義姉はあっという間にそれを 紙屑にすると近くにあったゴミ箱に ぶちまけた家族にひどいことする人に感謝 の言葉なんて言えない わそう言い放った彼女に義母はしなしなと その場に崩れ落ちた不に義姉が私の方を 向く彼女はやり遂げたというような 晴ればれとした顔でにっと笑っていて私も 思わず釣られて笑ってしまった アクシデントはあったけれど式は滞りなく 行われたせっかく娘の晴れ姿だというのに 義母は収集紡いたままだっ たあの場面に合わせてしまった親戚たちが 少し気まずそうに見えたのは気のせいでは ないだろう式が終わった後義姉は他の親戚 たちにも義母の所業を触れ回るくれたそれ を終えた彼女は休む暇もなく夫にも たっぷりとお説教をして くれるあんたもあんたよなんで直子さんを 助けてあげないのわ 悪い謝る相手が 違うぴしゃりと言い放った義姉は夫の背を 私の方へ向けてどんとした夫は気まずそう に私の方へ近寄ってくると丁寧に謝って くれ た本当に悪かったごめんな いいのよこれから気をつけてくれれ ば夫の背後で義姉は満足そうに微笑んで いる本当に彼女には感謝してもしきれ ないそれから少し経った頃少し驚いたこと があったご近所たちがわざわざうちを訪れ て謝罪してくれたのだどこから漏れたのか 義母の行っていた所行が噂として広まって いる らしいそれに山田さんの重力も合わさり私 に関する偽の噂は完全に立ち消えたよう だこのことで少し距離が近づいた私たちは 以前よりも円満な関係を気付けている夫も 約束通りしっかりと私の話を聞いてくれる ようになったこなれ主義で義母の言いなり になりがしだったこれまでが嘘のようだ 一方義母はと言うと周囲からすっかり孤立 してしまっている あれから何度かもうあんなことはしない から仲良くしてほしいとすがってきたこと もあったけれどもちろん私はそれを断った 家族からもご近所からも見放されてしまっ た義母は1人寂しく暮らして いる元はと言えば義母が自ら巻いた種だ 自業自得とはまさにこのこと だろう直子さん準備でき た窓から外を覗けば義姉がこちらに向かっ て手を振って いるあの件以来彼女とはとても仲良くなる ことができた今日は近所のショッピング モールまで2人でお出かけすることになっ ているはい今行き ます私は鞄を肩にかけると玄関の扉を開け た直子さんあなたちょっとおかしいわよ もしかして家族に内緒で借金でも抱えて いるんじゃないでしょう ね昼夜問わず家事育児仕事と休む暇なく本 する私に義母はしらじらしい言い放った 全く母親としてどうなの子供のこと全然 考えられてないじゃない私だってこんな こと言いたくないのよでもあなたがそんな 風じゃ息子もケ君もかわいそうよちゃんと の振り方を考え なきゃ ぶ疲労の蓄積で敏感になっていた私は ついに切れてしまいましたいい加減にして くださいあなたへの義実会への仕切りの ためにこうして無理して働いてるんじゃ ないですか夫から月20万受け取っている くせに私が肩で息をしながら必死に反論 すると義母は目を丸くした仕りそんなもの 受け取ってないわよ は私の名前は直子夫の大輔と息子のケトと 3人で暮らしている大輔とは私が大学3年 生の時に出会った友達に子におすめの人が いると言われその友達も交えてご飯を食べ に行ったのが始まりだ優しげな雰囲気で木 の使える大輔を好きになるのにそう時間は かからなかった その後交際に発展して結婚まで至ったので ある結婚して子供が生まれてからも仕事は やめなかった大輔も自分の仕事を持って いるので共働きをして いる家事や育児は2人で分担しているが その配分にも不満はなく充実した毎日を 送っているそんなある日大輔から義母が 病気を患って入院することになったと 知らされた 普段から山登りを趣味にしていて体力自慢 の人だったので余計に心配をした私はお 見舞いに行かないとねと大輔に言ったのだ がなんでも昨今の感染症対策でお見舞いは できないようになっているらしかったそれ に義母は弱っている姿を見せたくない だろうからとも大輔は言っていた確かに 一理あると思った だなんてお母さん大変だねそうだなとさも もういないしななあなこちょっと相談が あるんだけど大輔がこちらの顔色を伺い ながら言ったどうしたのお見舞いに行け ない代わりに傘に仕送りをしてやりたいん だよ遠方だしそれくらいしかできることが ないと思ってさだめかなこんな時だから こそ親高校したいんだ義母には私もお世話 になっているケントの誕生日にはいつも プレゼントをもらっているし産子は家事を 手伝いに来てくれたこともあったケト自身 も次はいつおばあちゃんに会えると頻繁に 聞いてくるくらい懐いてい た高校生の時に大輔のお父さんが亡くなっ てからは母1人子1人で暮らしてきて苦労 も多かったみたいなのでそう思う気持ちは よくわかる 分かった私もお母さんにはお世話になっ てるし仕送りしよう困った時はお互い様だ もん ね私がそう言うと大輔は安心した顔で苦労 をかけるけどよろしくなと言ったのだっ た義母への仕送りをすると決めてから私は 本業の他に休日の隙間時間にも内食を始め たもも我が家の収入に余裕があるわけでは なかったのでこうなるのもやむえない大輔 も1円でも多く稼ぐぞと宣言してからは 残業が増え休日に出勤することも多くなっ ていったすなわち必然的に家にいる時間が 多い私がカジやケトの世話を1人でする ことになったのだっ たまだ幼いケトの様子を見ながら家事をし たり内職をしたりするのははっきり言って 負担が大きい睡眠時間も少なくなったし いつも神経を尖らせている感覚があり 辛かっ たそんな生活が2ヶ月続いたあたりで私は 体に不調を感じ始めたいつも頭がぼーっと しているような感じがあり肩や腰あたりが 張っている状態だっただからと言って体を 休める時間はないし大に相談しようにも 残業をえて終電近くの時間に帰ってきたら すぐに へ行してしまうので話をすることもでき なかっ たある日保育園からケトを迎えに行って 帰宅した私はとうとう目前を起こして倒れ てしまっ た気がついた時には病院にいてそれまでの 記憶はない後から聞いた話によるとケがご 近所さんを連れてきて救急者を呼んでくれ たみたいだ さんは私のスマホから大輔に何度か電話を かけてくれたようなのだが留になって 繋がらなかったというそして折り返しの 連絡もなかったのであるそういうことも あり着信履歴にある義母ミノさんと表記さ れた電話番号に連絡をしてくれたようだっ た事情を聞いた義母はご近所さんにすぐに 向かえますと言って今は私たちの自宅で ケントと一緒に待機しているなぜ入院して いるはずの義母がそんな疑問を抱えつつも 動けない今はケントのことをお願いする しか ない幸いにも大きな病気が見つかったわけ でもなくカと貧血状態だった私は一晩天敵 を打ってもらうとそれなりに調子が戻って きたのだったそして次の日の朝方帰宅を 許された私はタクシーを利用して1人で 帰ることにした義母からメールで感染症の 影響で病院には行けないから1人で帰って きてほしいと言われていたから だ家に着くとおばあちゃんに会えて ニコニコ笑顔のケトと極めて健康そうな 義母が出迎えてくれたお帰りなさい体は もう大丈夫なのはいご心配をおかけしまし たケトのことも見ていただいてすみません それはいいの 私も君とあえて嬉しいからでも義母は言い おんだが話を続けたケト君から少しだけ 聞いたんだけど直子さん最近は全然休んで いないんですってあなた仕事しすぎなん じゃないかしら土日もなくほとんど毎日 働いているなんておかしいわよもしかして 家族には内緒で借金でも抱えているんじゃ ないでしょうね子供もまだ小さいんだし ちゃんと身の振り方を考えなきゃだめよ こんなこと言いたくないけどあなたが そんな風では大輔もケト君もかわいそう でしょ義母は眉間にしを寄せて言う私と 義母の認識 にそがあるのは火を見るよりも明らかだ私 は借金なんか捨てませんさんが言ったん ですよお母さんが病気で入院することに なってに行けない代わりに仕送りをした いってだからそのお金を出するために仕事 を増やしたん です私がそう言うと義母はポカンと口を 開けて驚いた様子だっ たその様子から察するにどうやら大輔が 言っていたことは事実ではないようだと なると大輔が嘘をついていたということに なるが一体どういう意味があるんだろうか はね直子さん昨日の晩大輔は深夜に帰って きて今朝も出張が入ったからって6時前に は出ていったのよ自分の妻が倒れたって いうのに心配もしないで我が息子ながら おかしいわよねもしかしたら大輔の方こそ 家族には言えないようなことをしているの か も義母の意見には同感だった嫌な感がて私 は家中を引っかきました大輔が何を企んで いるのかはっきりさせなくちゃケとお昼ね させてくれた義母も加わってクローゼット や大輔のパソコンデスクの 引き出しありとあらゆる収納部を探したの だったその途中に義母が申し訳なさそうに 言っ たごめんなさいね直子さん借金があるん じゃないかなんて疑ってひどいことを言っ てしまって悪いのは自分の息子なのにね 本当にごめん なさいそうやって何度も何度も謝る義母が かわいそうになってしまう義母だって大輔 に利用されていたのだから被害者の1人な のだ義母のためにも本当のことを明らかに しなければいけ ないそしてしばらく探し回った 結果とんでもない事実が判明した クローゼットからは見覚えのないネクター や繁華値が出てきた上パソコンデスクの 引き出しからは名前も聞いたことのない ホテルの会員症が出てきたのである義母へ の振り込みは大輔が自分でやると言ってい たので任せっきりだったが通帳を確認する とやはり毎月20万円が引き出されて いるこれらの証拠を元にして総合的に判断 すると大輔は不倫をしていて 仕送りすると言っていたお金はその費用に しているということなの だろう不倫していることもそうだし私たち に嘘をついてお金を勝手に使うなんて絶対 に許せ ない出張が入ったというのもきっと嘘に 違いないそう思った私は大輔のパソコンの 電源を入れたパスワードは知っているので 履歴を確認することは容易だった私は大が どの宿泊施設に約したかを突き止め た今はせいぜい楽しんでいるがいいわやら れた分はしっかりとお返ししなきゃ ねその日の晩ケトを私の実家で預かって もらってからある場所へと向かったそれは 大輔が不倫相手と止まっている宿泊施設で ある義母も一緒だ私としてはこんな騒動に 義母を巻き込みたくなく 度同を断ったのだが義母がバカ息子に一言 言ってやらなきゃ気が済まないと言って 聞かなかったのだ義母の気持ちは痛いほど 理解できたのでそれ以上は何も言えなかっ た私と義母はベルスタッフのふりをして 大輔と不倫相手が止まっている部屋のドア をノックしたすみませんアミニティの追加 をお持ちしまし たしばらくしてドアが開いたそこには派手 な化粧をした若い女性が立っていた面倒 くさそうに髪の毛をいじっている アミニティの追加なんて頼んでないけど あなたたち本当にホテルの人なの女性は 私たちの格好をじろりと見てゆかしげな 表情を浮かべた当然の反応だろうサービス ですお部屋にセッティングしますので入っ てもよろしいですかは何言ってんの別に いらないからそう冷たい声で言って女性は ドアを閉めようとするあな何かあったのか 女性と問答をしていると部屋の奥から大輔 が現れた大輔は私と義母の顔を見た瞬間 あっと声を漏らして固まったのだったその 隙に私たちは部屋へ入り込んだ のいい品が嫌みでない程度に配置されて いるそしておしゃれなテーブルの上には 高級そうなワインが乗っていたこれら全て が私が身をにして働いたお金で利用して いるものだと思うと腹が煮えくり返りそう だっ た私と義母が部屋の中央ありに立って周り を見回していると大輔と不倫相手は後を 慌てて追ってきたちょっとなんなのよ あんたたち勝手に入ってくるなんて おかしいんじゃないの警察を呼ぶわよあと 呼ばれた不倫相手の女性は何がなんだか わからないと言った様子で動揺しながらも 怒っている一方でなぜか大輔も顔を真っ赤 にして怒っているようだった怒りたいのは こっちの方だ私はこの人の妻ですこちらは 大輔のお母さんよあなたこそ誰なのよ 私たちに胸を張って言えるようなん でしょうね私がそう言うと不倫相手は真底 驚いたようで両手で口を抑えていたどう やらやしい関係みたいね自分がやったこと の責任はこれからきっちり取ってもらえ ますからそのつもりでいて ね私の言葉に不倫相手は口から手を離し ブスっとした拗ねたような表情になった どうやら反省はしていなさそうだ そして私は大に視線を 移すなんでバレたんだよと小さく毒づいて から大声をあげたなこそれに母さんまで何 なんだよ俺たちを尾行してきたのか勝手な ことするな失だって言って出てきたのに俺 のことを信じられなかったのかよ大輔は 動揺するありに烈なことを言っているその 勢いは止まらなかった んだぞケトが生まれてからはそっちにかっ てばっかりで俺のことは二の次だった だろうそれにお前にはもう女としての魅力 を感じないんだよ昔は可愛かったのに今で はすっかり初代地味ちまってさほらな全部 直子のせいだろう呆れた言い草だ自分の 間違いを全て私のせいにして言い逃れ しようとするその姿はとても稽だった とりあえず何か言い返さないとと思って いるところにバチンと大きな音がしたなん と義母が大輔の方を平打ちしたのである 大輔あんたてこそこに星座しなさい大輔は ほを抑えてはだのえだの言ってとにかく うえていたそんな大輔を見て義母は再度 星座しなさいと静かに言った その迫力に押されたのか大輔はその場に 星座をし たさらに義母は不倫相手にも星座を要求 する不倫相手はここは素直に従った方が いいと判断したのか何も言わずに大好きの 隣に星座をし た自分の悪いところは棚にあげて直子さん を攻めるなんて何を考えているのあなたの 嘘はもう全部れてるのよ母親に病気扱して あげお金をかめとって不倫の費用にする なんてまともな人間のやることじゃないわ あんたみたいな子もう私の息子じゃない 感動だ義母の雷が落ちたところで私も追撃 をするお母さんの言う通りよあなたみたい な嘘つき人間は私の夫としてもケトの父と してもいらないわ今すぐに離婚してあ もちろん に使った分のお金は慰謝料に上乗せして しっかり返してもらいますからね私はそう 言って離婚届けを大輔の目の前に突きつけ た党の本人は不倫相手に助けを求めるよう な姿勢を送っているしかし同じように窮地 に立たされている不倫相手が大輔を助ける わけもなく大輔が絶対バレないよ大丈夫と とか言うから信じたのに慰謝料なんて私は 知らないからねお金は勝手にあんたが持っ てきただけなんだからはお前だって ノリノリで散在してたくせに何を言ってる んだよ2人はひたすらに見にくい言い争い を続けていたのだっ たそれからしばらくして無事に離婚が成立 した大輔は当初離婚したくないとごねてい たのだが弁護士を挟んだ途端に態度を一変 させ結果的に慰謝と養育費を支払って離婚 することに同意したのだっ たもちろん不倫相手にも慰謝料を請求し た人の幸せを壊した責任はしっかり取って もらえたと言える だろうそれから3人で住んでいた家は 引き払い私とケトは実家へ引っ越しをした 離婚をすることに関してまだ幼いケトには 詳しい話をしていないがお父さんとはれて 暮らすことになったとだけ伝えて あるこの先ケトには父親がいないことで 苦労させることがあるかもしれないが嘘を ついて周囲を欺くような人間と一緒に 暮らすよりはマ だろうそれにその分私が愛情を込めて しっかり育てる覚悟 だ大輔と縁を切った義母は義父の残した 財産で老人ホームへ入ることになった私と は義を訪ねては楽しい時間を過ごしている 義母は間違っても大輔を支援することは ないと宣言していた当然の結果 だその後どこからか離婚の原因が大輔の 不倫であったと噂が広まったらしく勤め先 どころか取引先にまで後ろ指を刺された 大輔はいずくなって自退職したとかその後 は不倫相手の家に転がり込んだ時もあった みたいなのだがこれまでのように合有する ためのお金がないことで2人の関係はギシ していきついには破局した らしい初戦はお金ありきの乾いた関係だっ たということだ不倫相手と別れてからは 1人でアパートに暮らし日雇の仕で 食いついでいるようだ大の寂しい路を見て いるとりを行うと必ず分にるのだと しみじみ感じさせ られる私は人に誠実で痛いしケトにもそう 教育していこうと心に決めたのだっ た ただいまその言葉に私は目を見開いた えそんな私をよそに夫は何事もなかったか のように冷蔵庫に進みビールを 開ける皆さんは私が何をこんなに驚いて いるのか分からない でしょう実は最後にこうして夫から 話しかけられたのは随分前のことなん です嬉しい気持ちよりも先に何があったの という混乱の方が多かっ たいぶかしんでいると彼は私に向かって 広げた手を 差し出すそして次に予想もしていなかった とんでもないことを言い出し た私の名前は半田直子どこにでもいる専業 主婦だ夫の大輔とは共通の知人を返して 出会っ た数年前仕事ばかりで恋愛と疎遠になって いた私はああ彼氏が欲しいと思うように なってい たそのことを当時働いていた職場の同僚に こぼすといい人がいるよと紹介してくれる ことになったの だそして紹介されたのが大輔というわけ だいざってみると大輔とはいくつかの共通 点があっ た大輔の仕事は大学の事務員だったのだが なんとその大学は私が卒業した ところその他にも年齢や趣味なども近かっ たりしたこともあり話が 盛り上がりすぐに仲良くなることができた の だその後何度かデートを重ねて交際する ようになりそこからトト拍子に話が進み 結婚そして今に 至る私と大輔は結婚と同時に同棲するよう になったのだが家事に対する感覚なども 大きな帰りはなく一緒に暮らすのに何の 苦痛も ないこれといった不自由もなく幸せに 暮らしていたのだがある日不幸な知らせが 舞い込んでき たそれは義父が交通事故にあったという もの義父が横断歩道を歩いて渡っていると 信号無視をした車が飛び出してきて衝突し たの だ幸い義父の命に別状はなかったものの 脊髄を損傷してしまい ネタきりの生活を強られること にせめて医療費や慰謝料などを請求する ことができればよかったのだが義父を引い た車の運転手はすでに 高いどうも義父を引く寸前に避けようと ハンドルを切った結果凄まじい勢いで天中 に突っ込んだらしくその時の内所が悪た よう だ死なれてしまっては恨み事を言うこと すら叶わ ないこうして義両親の生活は劇的に変化し てしまったので ある義両親もいつかはどちらかがどちらか の介護をすることになるだろうとううは 考えてはいたみたいだがまさか突然きりに なるとは思っておらず何の準備もできてい なかっ たそのため義両親は値段や性能を吟味する 時間もほとんど与えられないままに貯金の ほとんどを破いて介護用ベッドなどを購入 したただ設備を備えればなんとかなるのか といえばそういうわけではなく結局は人の 力が必要なのだ義母は高齢ということも あり力が弱まっていた上腰などの関節も 痛めていたためネタきりの義父の介護を 見るのはかなり難しいようだっ たそのため私はほとんど毎日義実家に通い 義父の介護を手伝うようになったので ある義父は私の拙い介護でもいつも ありがとうねと言って くれる感謝の言葉があるのとないのでは こちらのやる気も随分と 違う私は優しい義父のために少しでも快適 に過ごせるようできる限りのことをやろう と思ったものだだけどそんな風に思ってい たのはどうやら私だけらしい 初めの頃は義母と一緒に協力して義父の 介護を行っていた基本的に義母の指示に 従い力仕事など義母にとって難しいことを 私が行うというような風 にしかしいつからか義母は介護を全て私に 押し付けるようになっ たいや護だけならまだ いい私が自宅に帰ってからは必然的に義母 か義父の面倒を見ることができないので私 のいるうちに休んでおきたいという気持ち も 分かるだけど雑用まで私に押し付けてくる ようになったの だ直子さんお父さんの介護が終わったらお 風呂場とトイレの掃除もお願い掃除道具は 一式洗面所に置いてあるわあとその後は庭 の雑草と道路に出た草の伐採もしてね こんな暑い中年寄りが外に出たら熱中症に なりかねないでしょ直子さんならまだ若い から大丈夫 と言ったような風に老骨に鞭打てとは言い がいがだってなれない介護に悪戦苦闘し 余裕があるわけでは ないそれに熱中症は若かろとなる時はなる ものとはいえやらなければやらないで今後 の関係にも響きそうだと思った私は弟に 助けを求めることにしたので ある私の弟はDIYアドバイザーをして おり 様々なものを作ったりもして いるその際に庭や室内の警官も配慮する ためデザインなども勉強しており庭の 手入れもできたりするのだ弟は私の申し出 を開拓してくれ義母から命じられる雑用を 手伝ってくれたりちょっとした介護用品 ならささっと作ってくれ た特に驚いたのが義父のために遠隔移動式 のサイドテーブルを作ってきた時で私も 義父も目をまんまくし たこんなものが個人で作れるのか とそのテーブルのおかげで食事の片付け などが少し楽になったのは言うまでも ない他にも義父はベッドから外の景色を 見ることが好きだったため弟は古くなった 花壇を新しくしてその周りにギフが昔好き だったアニメのキャラクターを持した人形 の置き物なども作ったりしてい た義父はそれをとても喜んでくれたみたい で弟が来るのをいつも子供のように楽しみ にしていたし私としてもそんな微笑ましい を見ることができちょっとした癒しや救い にもなっていたのだっ たそんなある 日介護でクタクタになった体を無理やり 動かし夫の大輔のため夕食の準備をしてい た時のこと だ仕事から帰ってきた夫はいつもなら実質 に鞄をくやいや冷蔵庫へと直行 そしてビールを取り出し台所で調理する私 には目もくれず夕食が出てくるまでテレビ を見てぼーっとしているのに今夜は違っ たなんと荷物も置かず台所にいる私のそば へとやってきてただいまと言ったの だこれには驚かされたというのも大輔とは ここ最近会話が少なくなっていたので ある私が介護で疲れてしまいうとうとする ことが多くなったのも原因の1つかもしれ ないもしくは大輔も仕事が忙しくて疲弊し ているの かともかく 何か仲が悪くなるような決定的な出来事が あったわけではないのだがいつの間にか 2人とも必要以上に話しかけなくなってい ただから台所で大輔に話しかけ られしかもただいまなんて言われるのは 一体いつぶりのことだろうと少し驚いて しまったの だ私が孫ついていると大輔はお帰りという 返事がないこともも特に気にしていない 様子であのさと話を始め た今日母さんから連絡があってさなんか 父さんの介護に必要なものがあるとかで 20万円くらいお金が必要らしいんだよだ からさ家計から作に出してくれないか な大輔と久しぶりにがきた喜びもほどほど に20万円というとても少なくないお金が 必要だと言われ突然のことに理解が 追いつかなかっ た 20万円いきなりどうし てだからさっきも言っただろう母さんに 介護で急にお金が必要だって言われたん だっていざという時のために いくらかの現金を家に置いていただろう そこから出し て確かに何かあった時のことを考えて銀行 の預金以外にいわゆるタス貯金をしている だから20万円も払えなくは ない払えなくはないのだ がでもお金が必要だなんて話おさんからは 何も聞いていないわ よ勝手に話すだけ話し実質に戻ろうとした 大輔に私はそう言葉を かけるそんなの嫁には言いにくいんだろう 結婚して家族になったとはいえ家のことは 血の繋がった家族の方が相談しやすい だろうていうか直子が母さんとちゃんと コミュニケーションを取ってお金が必要 そうかどうか組みとってやらないから こんなことになるんじゃないの か介護にだって相手の意思を組みとること が必要 だろう 全くもっと真面目に介護しろ よどうして私が責められなくてはいけない の だ大体大輔はお父さんの介護1度も手伝っ たこともないじゃない か私のそんな思いが顔に出ていたのか大輔 は言いすぎたと謝ってき たともかく母さんも母さんなりに気を使っ ているん だろう20万円は俺から母さんに渡して おくから直子は何も知らないふりをして おけよ知らぬが仏って言葉もあるだ からそう言われ私はしぶしぶ 20万円を大輔に渡し た 翌日私はいつものように義父の介護をする ため疑実家へとやってき た義父はいつもと変わらず私のことを迎え てくれたのだが義母まで特に変わった様子 がなかっ 朝大輔は会社に行く前に実家によって 母さんにお金を渡してくると言っていた つまり義母はもう20万円を受け取って いるのだそれも私は知らないことになって いる言ってしまえば今義母は私に対して やましい気持ちがあってもおかしくない はずだ そのため普通なら私の顔を見ると少しは 動揺したり申し訳なさそうな顔をするか はたまた何も知らないバカ目などと見下す といったような何かしら態度に違いが出る と 思うだけど義母はあまりにもいつも通り すぎるいつも通りの私をているわけでは ないが使用人のように思っていそうな 態度この違和感のなさが帰って私に強い 違和感を覚えさせ耐えられなくなった私は とうとう義母に尋ねることにしたのだっ たあの お母さん新しい介護用品って一体何を買わ れるつもりなんですか [音楽] 直接現金のことに触れるのはさすがに ストレートすぎると思い使用目的を尋ねる こと にこうすればさすがの義母も何かしらの 反応を見せると思ったの だけれど義母の反応は予想だにしないもの だっ た介護 用品特に買う予定はないけど 大体何を買うのも高いからって直子さんの 弟君がほとんど必要なものを作ってくれた じゃないあの子本当に器用 ね何も予定がないじゃあどうしてお金が 必要 にでも大輔さんにお金が必要だって言った んじゃないんですかしかも20万円 もそう言うと私は義母にキーな目で見られ た直子さん本当にどうしちゃったの何の ことを言っているか分からないんだけど お母さんこそ何を言っているんですか昨日 大輔に20万円渡したんですよそれで朝 お母さんが大輔からもらいましたよ ね20万円というお金の行方が分からなく なったことで 少しパニックになり私は義母に食い下がっ たしかしそれが勘に伝ったのか義母は声を 荒げる知らないって言っているじゃない 一体何なのよ私が20万円を盗んだと思っ ているわけふざけんじゃないわよこのクソ 嫁 がその後行した義母はこの家から出ていけ と義父の介護させることもなく私を 追い出したのだっ た私は気が同点していたとはいえ義母の ことをうりすぎたと反省したと当時になら 大輔が意図的に渡さなかったというか嘘を ついたという結論に至っ たとなればやることは1 つ私は仕事から帰ってきた大輔に20万円 の行方について問い詰めること にちょっと一体どういうことなの昨日渡し た20万円お母さんは何も知らないって 言ってるんだけどねえ大輔正直に言って あなた20万円を一体何に使ったの よ私に相当詰められた大輔はさすがに目が 泳ぎ動揺しているように見え たそれでも私に謝罪をするでもなく 開き直るでもなくこんなことを言ってのけ たの だ 20万円何のこと知らないんだけどそんな お金もらってない よそう言ってからはあは何を言っても無駄 だっ たなんて馬鹿らしいんだと思いながらも 昨日のことを全て大に説明し直し改めて 尋ねても知らない証拠は直子がなくしたん だろうと言われる 始末普通に生活していれば家の中に監視 カメラをつけようなんてことにはならない しいちいち夫にお金を渡して領収書を もらったりし ないそれゆえにどう考えても大輔が 20万円をパクったということが分かって いるのに証拠がないことを理由にどうする こともできなくなってしまったので あるそしてこの日以降私の日々はひどい ものへと悪化し た大との会話が再びなくなったのは もちろんのこと義母の態度も 変私がいつものように介護のため疑実家を 尋ねると義母は私をオブを見るような目で 睨みつけ罵倒するよう にこの下道がいいかいお前は大輔が優しい から牢屋に入らなかっただけで本質は犯罪 者なんだよま まくお父さんの介護がなければ家にあげる ことなんて絶対しないんだからお父さんの 部屋以外はどこにも入るんじゃないわよ この家から1円でもなくなったらすぐに 警察に突き出してやるんだ から私が疑ってかかってしまったことも 原因の1つなのかもしれないがどうも大輔 とも何か話したようで私は家のお金を盗む 泥棒嫁ということになったよう だ馬頭の他にも義母は私を徹底的に 追い詰めたいのか色々なことをしてき たある時はご近所さんに私が泥棒したなど あることないことを言いふらし周囲からの 私の評判を貶め たりまたある時は義が普段から使っている ステッキを振り回して実力行使に出たり など義母はもはや私が何をしていても気に 入らないようでこあるごとにヒステリック を起こして私の肌を青黒く変色させ たこうなると毎日疑実家に行くのが憂鬱で しか ないそんな中唯一救いだったのはは私が 泥棒などを知っていないということ義父 だけは信じてくれたこと だ妻から色々と言われたが私にはどれも でたらめにしか聞こえないよこんなに 優しい直子さんがそんなことをするはず ないのに ねそう言われた時私は目から涙がこぼれ ないようにするのに精一杯だったが さらに義父は私に気を使ってくれこうも 言ってくれ た直子さん今の生活が辛ければ大輔と離婚 してもいいんだよ僕のことは気にしなくて いい事故に会っていなかったとしても どの道追い短い命だ老人の残りわずかな命 のために若者の時間を束縛した ない義父は本当に 優しいだけどそう言われてはいわかりまし た離婚しますと言えるほど私は冷血じゃ ない大輔と離婚することへの抵抗は だんだんなくなってきているが今私がい なくなれば一体誰が義父の面倒を見るの だろう義母は果たして ちゃんと見てくれる かそれはないそもそもできないから私が 呼ばれて いる私は自分の苦しみから逃げるために 義父にそれを押し付けるような真似はし たくなかっ たそのため私はこの先も義母からの過熱な 嫁いびりに耐えるしかなかったの だある日 せめて息抜きをしようと喫茶店に寄った時 のこと だ窓際のテーブルに案内されロイヤル ミルクティーを飲みながら消えた20万円 の行方を考えてい たどうして大輔は20万円が必要だったの だろうかしかもそれをなかったことに しようとするということは私には言えない ようなことに使っているという こと ギャンブルそれとも風俗 店一体何 に思考を巡らせながらふと窓の外を見た時 見覚えのある背中を見 た道を挟んで喫茶店の正面に立つどこにで もあるような アパートその一室玄関を開ける女の横に 笑を浮かべ立つのは見まうことなく 大輔そしてそのまま大輔は部屋へ吸い込ま れるように消えていっ た私はかじてその瞬間をスマホで写真に 納めることができたが突然のことに思考が 止まってしまいこの後どうすればいいのか が分からなくなってしまう とりあえず誰かに助けを求めようと弟へ 連絡 するするとその日は特に仕事の依頼もなく 予定が空いていたようですぐに私のいる 喫茶店へと来てくれ たそこでありのまま怒ったことを説明し 今後どうするかを話し合っ たその結果しばらく大輔を泳がし 浮気相手の調査をすること に計画を立ててから数日後私は弟と一緒に 浮気相手らしき女性の跡をつけてい たそして周りに人が少なく女が1人になっ た時に 話しかけ大輔のことでと言った瞬間に女は 逃走しかし相手はヒールを履いていたこと もあり早く走ることはできず破く転倒し た逃げずに私たちの問に答えてくれない かしらこっちはあなたの崇も分かっている の退学に連絡を入れてもいいの よ私がそう言うと膝を すりきりなった女はさすがに逃げきれない と察したのか小と付き話し合いに応じ たその女の名前はとみといい大輔との関係 は次のようなものだっ たとみは大輔が事務員として働く大学の 生徒就職活動などで事務室を訪れることが 多くなったとみは何度か大輔に対応して もらうことになった らしい少し前に彼氏と別れて男に飢えてい たとまは大輔の顔が意外と悪くないことに 気づきからかうつもりで誘ってみたよう だすると大輔が存外のりきだったため関係 を持つことにしたとの ことここまで聞いただけでも私としては 大輔の失望が強くなりしんどかったが話は ここで終わら ないある日大輔ととの間に不慮の事故が 起き妊娠検査薬が要請を示した らしいさすがにとみも大学在学中に遊び 相手との間にできた子供を産気はなく大輔 に脱退するためのお金を請求したの だその金額は20万円 大輔の挙動全てに納得がいったそりゃ女子 大生と浮気してあげくはませたから下ろす 金をくれなんてことを馬鹿正直に言える わけが ないまあ最初は大輔さんも渋ったんだけど 大学と警察に言うって言ってからは話が 早かったわま妊娠なんて男の責任なわけだ し 下ろすにしろ育てるにしろ男がお金を苦め するのが当たり前よ ね大輔も大輔だがこの女も大概だ なそこでふと疑問を感じ た私と弟の調査では大輔ととみの関係は まだ続いて いるしかし1度はらまれ打までしておいて 遊びの男と関係を続けるだろう かというかそもそも本当にとみは妊娠した の か疑問を感じた私はとみに釜をかけてみる ことにした ふーんちなみにどこの病院で手術した のえそれは近所の病院でほうほう何月何日 の何時頃担当医の名前は手術にかかった 時間はどれくらいだったどんな手術だった のそれはなんでそんなことまであんたに 言わないといけないのよだってあなた妊娠 したなんて嘘 でしょう私がそう言うととみはいやと否定 しながらも続く言葉が出て来ない本当の ことを話し なさいそう言うととみは観念したように 全てを話しだし たとみ曰妊娠検査役は実際要請を示した らしいしかしいざ病院に行ってみると妊娠 はしておらず検査薬を使うタイミングが 悪かっただけだっ たとみは妊娠していなかったことに安心し たがそれと同時に大輔から金をせびる方法 を思いついたそうなの だあとは言うまでも ないとみさんあなたには20万円きっちり 返してもらいますからそれにこのことは 大学や警察にもそれだけはやめ てとはガタガタ震えながら私にするように そう 叫ぶその言葉を待ってい た今回のことが大学や警察に伝われば将来 が真っ暗になるととみは恐怖しているの だろうそれが嫌 なら私に協力してもらう わその後私は浮気相手のとみを取り込み大 の浮気現場に突撃する画を た弟にもあるものを作ってもらっ たこれで大輔も恐怖のどん底 ねそれから数日が経ち計画実行 当日私と弟は普段の喫茶店で待機し大輔が とみのアパートにやってきたのを確認した 後とみの部屋へと突入し た服を脱いでの大輔はいきなり玄関の扉が 開き人が入ってきたことしかもそれが私と 弟だと気づくとふええはあなどとよく わからないことを言いながら服を着ようと 慌てふためくけれどそんなことさせるわけ もなく弟は大輔をはじめにして取り押さえ 私はすかさず大輔の家福部にとあるものを 装着し たそのとあるというものは弟手作りの男性 用低層体であるしかしただの低層隊なら わざわざ作ることなどしなくても通販など で買えるだろうと思ったかもしれ ないそんなことは鬼娘じゃあまし100も 承知である ではなぜわざわざ作ったの かこれの最大の特徴はダイヤル上に あるそのダイヤルは16進数という0から Fを使って数える方法を採用して いる16進数というのは0から9までは 普段使う数字と変わらないが10から15 までをAからFに置き換えたもの 12ならC15ならFちなみに16は桁が 1つ増えて10となるつまり1桁で0から 15まで数えられるというわけだしかも それが5桁たつまりパスワードのパターン は16の5条でおよそ104通りあるまあ 何を言っているか分からないという人はに 会場に時間のかかる鍵を取り付けたのだと 思ってもらえれば いいでそんなものをつけられた大輔は外す ために慌ててダイヤルを回し始めた私たち はその国Discoverな様を動画に 納めながら交渉を 始める大輔ここに離婚届けと慰謝料につい ての制約書があるわ決めと印鑑をしなさい 理由は言わなくてもわかるわね否定も 言い訳も何もしないでもうできる限り あなたとは喋りたくないの私にそう言われ た大輔はふざけんなこんなの暴行だろうと 声をあげる ああ何も分かっていないの ね大輔その低そ体はね弟の手作りなのだ けどさすがにこんなものを作るのは初めて だったからこれをつけたままトイレをする こと考えていなかったのよそしてダイヤル のパターンは約104通り寝ないで1秒に 1回試したとしても最大で12日かかるの それが嫌なら私の言通りにしなさいそう すればパスワードのヒントを 上げる菅野大輔もこの言葉には肝を冷やし たようで分かった分かったからと離婚届け と制約書に名前を書い たそれを確認した私は大輔にパスワードは 00から fffffのおよそ真ん中に設定してある わと伝えその部屋を去ったちなみに低層体 をつけたまま自宅に帰ってきて部屋を汚さ れては困るので外れるまで女子大生の家に 大輔を放置することにした大輔はその後 必死に外そうと頑張ったようだが結局 パスワードを当てるまで4日間かかった みたいだその結果女子大生の部屋がどう なったかは言うまでも ないそれから数日の間私は婚と慰謝料 もらえることが決まりうはうはだったのだ が1つだけ気にかかることがあった義父の こと だ大輔の浮気を知りそこからいりに任せて 離婚への手続きを進めてしまったが大輔と 離婚すると義父の介護をまともにできる人 がいなくなるそれは正直私の望むところで はなかった だけど1人で悩んでいても仕方がない私は 一層のこと義父にどうして欲しいかを 尋ねることにしたの だ疑実家につき義父に全てを話すと意外な 返答があっ た以前は私のことは気にしなくていいと 言ったが今はある考えがあってねもう少し の間だけ私のを見てくれないだろうか何 そんなに長い間じゃない よギフが何を考えているのかは知らないが 介護を続けるか迷っていた私としては望ま れる以上断ることは ないまその後義母に大輔にバツをつけ やがってこのクソ女と今まで以上の嫁 いびりを受けたが それでも義父の言葉を信じもう少しの辛抱 だと思えば何も辛くなかっ たその3日後のことだった義父が濃梗塞で 亡くなっ た私がいつものように介護をしに来ると すでに義父の意識はなく深夜に息を 引き取ったよう だつやや葬儀の準備をしていると 悲しむ私をよそに大輔と義母はどこなく 嬉しそうにしておりひどい会話も耳に挟ん だいくら大好きなお父さんと言えど介護し 始めてからは正直お荷物以外の何者でも なかったのよねぶっちゃけ早く死んでくれ ないかなとか思っていた わマジかよまあ俺も金が欲しかったから ちょうどいいタイミングに死んだなと思っ てるけどこれで直子への慰謝料も払えるし 今付き合っている女と再婚して人生を やり直せるよ 本当親子揃って人が終わっている大輔に 至ってはつい最近まで女子大生のとみと 関係を持っていたというのにもう新しい女 を見つけたのか 離婚届けを書けばそれで全てが終わりなの か走行して始まった組織は見るに絶えない ものだっ た3列者が奥の言葉を述べる間もどこと なく大輔や義母に笑がこぼれているような 気が するしかも模の挨拶で大輔はこれまでの 仕返しだと言わんばかりに私ををけなし た本日はお集まりいただきありがとう ございます俺の親父が死んだのは何を 隠そう直子の介護が悪質だったせいです そのせいで親父は脳梗塞なんかになり早 すぎる死を迎えることにそうですこの使え ない泥棒嫁のせいでなんてことを言うんだ 自分たちはほとんど介護を手伝わなかった くせ に私が反論しようとした瞬間3列者席にい た弟が立ち上がっていった皆さんに見て もらいたいものがあり ます大輔と義母だけでなく産列者が突然の ことにポカンと するしかしそんなことは気にも止めず弟は 庭へと向かいフが好きだった人形の置き物 の1つを持ってきたそしてそれの底を何度 か左右に回すとカチっと音を立てて外れ中 からいつの手紙のようなものが出てきたの だこれはお父さんに生前頼まれて隠してい た遺言書ですこの中には真実が書かれて いるそしてそれを今ここで全て話させて ください弟はそう言って遺言書の中身を 音読し 始める遺言書には大輔や義母が私にしてき たひどい扱いや態度を徹底的に避難しまた 彼らは家族でありながら自分の介護を何も してくれなかった悲しみが永遠と記されて い た私は妻のことを一生愛し抜こうと思って いたし実際そうするつもりだった息子の 大好も立派な人間になるように一生懸命 育ててきたつもりだけれどそれらは全て私 の1人よがりだったのだ妻は平気で人を 傷つける人間で息子は平気で嘘をつく人間 になったそんな奴らは私の族ではない私の 本当の家族は直子さんだけ だ遺言書の内容を聞き3列者もざわつきが 大きく なる大輔と義母は違うのよこれは勘違い などと周りに弁解しているが誰も信じて くれないまあ仕方が ない時として生きる人の言より亡くなった 人の言葉の方が重いの だこういったことを神氏私の遺産や保険金 は全て直子さんに渡すようにそれが妻と 大好への最後のお願いだ頼むあの世の私を 失望させないで くれしかし義父の願いは叶わず天国の義父 はすぐに失望させられることに なるうるせえこんな衣装公的効果があるか も怪しいそれに直子とはもう離婚したんだ だから相続権なんてないんだよ親父の遺産 は全部俺と母さんのものだもはや3列者の 視線など気にならないのか大輔はそう叫ん だだけど1つ勘違いしていることが あるねえ大輔私とあなたまだ離婚してい ないわよはだって離婚届けはええ書いて もらったけど私まだ提出していないわよ つまり私とあなたはまだ婚姻関係にある まさか他の女と関係を持ったりしていない でしょうねそれ浮気 よ3列者はとんびてもはや静かである 追い込まれ馬鹿にされすぎた大輔はとうと 切れたそしてぶっ殺してやると私に突進 しようとして くるだけど次の瞬間私の目の前で 立ち止まっ たそう大輔の目に映ってしまったのだ弟が こっそり持つ手作り男性用低層体 バージョン2 が弟曰くダイヤルの数が発桁に増えたため 今度はパスワードのパターンが42億通り あるのだとかそんなものをつけられたら 一体いつ外すことができるの やら大輔はあの経験がかなりのトラウマに なっているようでその場で足をふわせ膝 から崩れ落ちた それでいいの だ私もこの場であの無々な動画を公開する ような真似はしたくなかっ たこうして私は無事義父の遺産を手に入れ 大輔たちと縁を切ることができたのだっ たご実談義母は葬儀の一見以降ご近所さん に人間性の悪さがまたくに広がり孤立無縁 状態になった らしい大輔の方は偶然私のスマホが コンピューターウイルスに侵入され偶然 大輔が必死に低層体を外す動画だけが盗ま れ偶然大輔の会社にばらまかれ たそして大輔はこの動画を趣味思考の1つ と見なされ首にこそならなかったものの 社員全員から笑い物にされるようになった のはまた別の話で あるともかく私は義父からの遺産のおかげ で今は悠遊自的な生活を送って いる弟も低層体作りの経験から仕事の幅が 広がったようで忙しくなっているそう だ一体どんな経験が仕事で役立つように なるのか分からないもので ある私も今回の経験を行かし今度結婚する 時はもっといい男に出会えるよう日々商人 し たいあれおかしいな家族旅行のため ドライブ中夫がわざとらしく困った声を あげる車の後ろの方がおかしな感じがする んだちょっと見てきてくれないか別に車に 異常があるようには見えないしかし私が 反論しようとすると後部座席に乗った義母 が口を挟むあなた嫁のくせに夫の言うこと が聞けないの早く行って後ろの方を見てき なさいそれができないなら今すぐ帰れわけ がわからない何でそれで帰れということに なるのだろうか後ろに乗っている義姉も 知らんか顔している私は仕方なく降りて車 の後ろに回った私が見たところで何か トラブルを解決できるわけではないんだ けどしかし車内には味方は1人もいなかっ たそう思っていると私も一緒に 降りるメイがそう言って後部座席から降り てきたいつも無口だけどなぜか私になつい てくれている可愛いメ彼女だけがこの家族 の中で唯一の癒しだった仕方ない後ろに 回るかそう思っていると名が運転席にいる 夫に向かって一言絶対それはやっちゃだめ だ よニートちゃんちょっとお茶出し て義の姉であるみかさんの声が聞こえる私 はため息をつきブルーライトカットのメガ を外した義家族と同居し始めてから私は ニートと呼ばれてばかりだ私と夫の大輔は 大学時代の友人の紹介で出会った大輔は私 の周囲にはあまりいなかったタイプだった やや画さなところがあるものの勢いがあり 明るい人で好印象だった家族を大事にして いるようでよくみんなで旅行に行くんだと 話しているのもいいなと思った理由だその 後私たちは1年の交際を経て結婚した大輔 はまだまだ収入が少ない時期だったが私は フリーランスの翻訳家として軌道に乗り 始めていたこのまま2人3脚でやっていけ ば夫婦で楽しくやっていけると思ったのだ しかしその考えは完全に間違っていたと今 になって思う大輔から子供が生まれるまで は疑実家でどしないかと提案された正直 言って私は断りたかったというのも義両親 とミカさんにいい印象がなかったからだ 大輔は確かに家族を大事にしていたし家族 も大輔を大事にしていたしかし家族以外に は全く気を配らないそれどころか格下だと 決めつけるような態度で接してきたのだ 最初に挨拶に行った時品定めするように 全身を見られたのが記憶に焼きついている 親切なのはみかさんの娘であるまみちゃん だけだった美香さんはまみちゃんが生まれ てすぐに離婚しそれからはずっと疑実家で 暮らしているらしい子育てはお金がかかる という理由で生活費も入れていないんだと か気は進まなかったものの断るのは難しい だろうというのもなんとなく察しがついて いた 結婚というのはお互いだけの問題ではない というのは身にしみて分かっていたから それに大輔も直子が嫌な思いをしないよう にすると言ってくれた最愛の夫がそう言う なら信じようそう思っていたのに私はお茶 を持ってみかさんの部屋をノックした痛ん だ茶髪をかき上げめんどくさそうに私を 見るあさい 働いてないんだしちゃちゃっとしてよすみ ません謝罪が気に食わなかったのかみか さんはむっとした顔をしたなにその顔私は 子育てで手が離せないの子供もいない仕事 もしてないなら雑用くらいやりなさいよね ニートちゃんそう言うとみかさんはまた 部屋に戻ってしまった私には在宅の仕事が きちんととあるし私だって子供が 欲しいなんでここまで言われなくちゃいけ ないんだろうと思いながらキッチンに戻る とまみちゃんが冷蔵庫に手を伸ばしていた どうしたの喉乾いたのじゃあジュース出し てあげるねオレンジでいいまみちゃんは 明るい笑顔で頷き喜びを表現するように私 に抱きついたまみちゃんは本当に可愛い この生活の唯一の癒しだ美香さんも義両親 もまみちゃんの言うことにちっとも耳を重 ないまみちゃんとしっかり会話を重ねて いるのは私だけだっただからかますみ ちゃんも私のことをすいてくれているよう だったまみちゃんと少し話し仕事の続きを しようとしたら今度は義母が大声をあげた 直子さん買い物に行ってきてすぐに何か 急ぎのものですかもうトイレットペーパー が1パックしかないのよででも仕事が仕事 なんてないでしょずっと家にいるんだから 口答えしないで早く行きなさい仕方なく私 はドラッグストアへと向かったトイレット ペーパーを買い帰ろうとしたらみかさん から電話が来た もしもしねえ帰りにビール買ってきて6本 入りのやつあとおつまみも要件が終わると 電話が切れてしまった何もそんな重いもを 頼まなくったっていいじゃないと思い ながら再びドラッグストアに入る一通り 買え終えて帰っている最中にレジ袋が破け 疲労官がどっと肩に乗ったのが分かった その夜私は大輔に今日のことを全て話した 大輔は私が買ってきたビールを飲みながら たるんだ顎をさする分かった分かったなん とかするっていつもそうやって口だけじゃ ない仕方ないだろ仕事で疲れてるんだから さ大輔はそう言うとこの話はもう終わりと いうようにゲームを始めてしまったそんな 日々が続いていたある日のことだった義母 に言われ洗濯物を取り込んでいるとまみ ちゃんが1人で遊んでいるところを見かけ 声をかけた何してるの折り紙これなこ ちゃんにあげるねうわあ ありがとうまみちゃんはふと遠くを見る そして2階に上がろうとした私の裾を引い た今は行っちゃだめえどうして何かあった だめなの一緒に折り紙 しようまみちゃんとしばらく折り紙をして いると2階から声が聞こえてきたみーか ちょっと虫が出たから来ていやよニート ちゃんにやらせればなこさんは外にいるの よ帰ってくるまで待てないみかさんが しぶしぶ部屋から出る音がして私は 驚くまみちゃんはさっきの言葉を全く気に していないみたいにそうに折り紙に講じて いたその後も不思議なことが続いたまみ ちゃんの言う通りにすると不思議と嫌な ことを避けたりいいことが起きたりする ようになった最初は偶然かと思ったものの 何度も起きるからそのうちにまみちゃんに は不思議な力があるんじゃないかと思い 始めたまみちゃんは不思議な力について何 も言わないしもしかしたら本当にたまたま なのかもしれない けれどある夜私が実質で仕事をしていると 突如部屋をノックされた何だろうと思い ドアを開けるとそこには義両親が笑顔で 立っていたなかさん今度旅行に行こうと 思うんだよあそうなんですかお2人で行く んですかやあだ家族旅行よ義母がポンと私 の肩を叩く や義親みかさんちゃん大輔私で家族旅行を する計画らしいてっきり私はルスを頼ま れるものだと思っていたから面食らって しまった直子さんも家にいてばかりじゃ息 が詰まるだろうたまにはみんなで羽を 伸ばそう義父の笑顔には引っかかるものが あったがわざわざ私に嫌がらせするため だけに旅行を立てるはずがない私は開し 旅行に向けて早めに仕事を片付けたそして 旅行当日ミカさんの持ち物だという ミニバンのドアを開け私は驚いた チャイルドシートはないんですかそんな もんないわよまみがもっと小さい頃も なかったけどなんとかなったしお金の無駄 でしょうみかさんはそう言ってそと後部 座席に乗り込むまちゃんが心細そうなで 乗り込もうとしたからその手を取った加で まみちゃんと目を合わせるしっかりシート ベルトしてね何かあったらすぐ私に声を かけてうんありがとうなこちゃんそして 私たちは出発した大輔が運転私は助手席で 他の4人は後ろに座ったまみちゃんはみか さんと義父に挟まれて窓の外を見ている ここから4時間のドライブだ大輔は道が 不安ということで私がスマホを見ながら ナビをすることになったしばらくは順調 だったものの山に入ってすぐ私のスマホの 電池が切れてしまった今日に限って モバイルバッテリーも忘れてしまいため息 をつく大輔にそれを告げるとそうか 仕方ないなあというだけだったしばらく 山道を進むと大がに車を止めたなんか変な 音がするなえ そう確かにさっきから気になってたのよ バックミラー越しに後ろを見るとまみ ちゃん以外の3人がういている大輔が私を 見たちょっと見てきてくれるかでも私車の ことなんてわからないわ大輔はそれを聞い た途端イライラした様子でハを叩いたいい から早く確認してきて車で事故が起きたら どうするわけお前のせいになるんだぞ責任 取れるのか大輔は高圧的な言葉で私を 攻め立てるように言った私は言い返すこと ができずドアに手をかける外に出ようとし た瞬間まみちゃんが急に話し始めたこの先 は危ないから車で行っちゃだめだ よう子ねそんなに車が嫌ならあんたも外に 出なさい目を釣り上げた美香さんが 放り出すようにまみちゃんを外に出して しまう私は慌ててまみちゃんと手をつなぎ 車の後ろへと回った風が吹くとおいしげる 木々がざわざわと音を立て気味が悪い早く 見て車の中に戻ろうそう思い車を観察する も特に変わったところはない まみちゃんは難しい表情でマフラーの辺り を見ながら私の手を握りしめているすると エンジンがかかる音がした え車は私たちを置いて走り出したいきなり のことにあ然としていると一番後ろの席に 座っていた義母が意地悪く笑い下を出して いる置いていかれた私はその場に膝をつく こんなとに取り残されしまってスマホも 充電が切れているバックを覗いてみるも 使えそうなものは1つも入っていなかった 財布を持っていたのは不幸中の幸いだった ものの今はちっとも役に立たないどうし たら目の前が真っ暗になったその時だった なこちゃんまみちゃんの声で我に帰るそう だまみちゃんを無事に返さなければいけ ない私がどうなろうとこの子だけは守ら なければバックの中に入っていた小さな チョコレートをマちゃんに渡し精一杯笑顔 を作る帰ろっかまみちゃんは力強く頷いて くれた2人で手をつなぎ山道を降りていく しばらくするとまみちゃんが獣道を指さし たこっちしかし指の先にあるのは森だその 中に入って迷ってしまったらいよいよ 危ないしかしこのまま山道を下っても6 時間はかかるだろう幸いまだ日が高い けれど暗くなってしまう可能性があるし まみちゃんの体力も心配だもしかしたら あの獣道は近道かもしれないそれにまみ ちゃんは今までも私の身を守ってくれたの だ私はまみちゃんの直感を信じることにし て獣道を行くことにした私たちは怖さを ごまかすように歌いながら歩いた生き物が 生息している森らしくリスやたぬきが走っ ていくのを横目に見ながらだんだん楽しい 気分になってきたそして森を抜けたところ にバス停を見つけたのだ私とまみちゃんは 顔を見合わせちょうどいいタイミングで来 たバスに乗り込んだその後なんとか家に たどり着いた まみちゃんは疲れてしまったようで麦茶を 飲んですぐに眠ってしまった私はもう こんなところにはいられないと思い出て いくための荷物をまとめた一通り荷物を まとめを得スマホを見ると大量の通知が 届いていた大輔からのメッセージに添付さ れていた写真を開くと車の後ろから煙が 大量に上がっている故障しているというの は一目見れば明らかだった数剣入っていた 留守でを要約するとこうだ大輔は免許を 携帯していなかったらしく車が故障してい ても助けを呼べない義両親も美香さんも 免許を持っておらず故障をどうにかする どころか運転も不可能しかし警察が来て しまい焦った大輔は逃げてきてしまった 当然捕まり罰金を支払うになった警察に 最寄りの駅まで送ってもらったもののその 後の交通手段がなくなってしまい旅行先に 行くのも家に帰るのも難しい頼れるのは私 しかいない家に戻っているなら免許を持っ て迎えに来てくれないかなんて虫のいい男 なんだろうと私は怒りが湧いてくるそして まみちゃんが言っていたこの先は危ない から車で行っちゃだめだよの意味が ようやくわかった倉庫しているうちに大輔 から着信が入ったあやっと繋がったなおこ 助けてくれ知りません私は帰ってきた ばかりで動けないしまみちゃんもいるの因 が王方よじゃあね返事を待たず電話を切り 私は再びスマホの電源を落としたぐっすり 眠いちゃんに申し訳ないと思いながらも肩 を揺らすう 何まみちゃんおばちゃんと出かけよう そして私とまみちゃんは私の実家へと 向かった両親に相談した結果弁護士を立て て離婚することに決めたなんとか自力で 帰ってきたらしい大輔たちに離婚の件を 伝えるとあっさり同意されたどうやら助け に行かなかった私に腹を立てているらしい 大輔は最初慰謝料は払わないとごねていた が私のクレジットカードで買い物をしてい た証拠を突きつけると手のひらを返した 大輔は私が気づかないと思い毎月5万円 ほど漫画やフィギュアなどの娯楽品を買っ ていたのだまとめると50万円ほどにも なっていたこ後悔することになるからな あらそうそんな捨てゼリフを吐いてから わずか3日後大輔と義両親たちは私に 泣きついてきたそれも当然だろう今まで私 は自分の稼ぎを疑実家に入れていたのだ から大輔の稼ぎだけで生活費を賄えるわけ がない私は話し合いをすべく久しぶりに疑 実家へと足を踏み入れた全員縮こまって私 と目を合わせようともしない疑実家に帰っ ていたまみちゃんだけが私を笑顔で迎えて くれたお金ないそうですねごごめんなさい 今までのことは謝るからしばらくお金を何 を言ってるんですかそもそもあなたたちは 私に慰謝料を払う義務がありますよねそれ も払えないということですかうう払えない なら仕方ないですね家のものを頂いてそれ を監禁するということでそそれはではどう するんですかそう返すと黙り込んでしまっ た私はまみちゃんの方を見て目を合わせる と 頷くではまみちゃんは私の容姿にして くださいそれを飲んでいただけるなら慰謝 料は取り下げます えみかさは驚いた顔を浮かべるも ちゃんはにっこり笑ってわかったなこ ちゃんの子供になると言った実はまみ ちゃんには事前に伝えていたのだ半年ほど 前まみちゃんがなこちゃんがママならいい のにとこぼしたことがあった私も子供が できなかったということもあり本当に私の 子供にならないかとまみちゃんに相談をし ていたのだ まみちゃんは私からの提案を聞いてすぐに okの返事をしてくれたのだった1年後 まみご飯できたよはいじゃあお箸持って いくね私の娘である増はお箸を食卓に並べ た後お行儀よく椅子に座った私たち親子は ささやかだけど幸せな生活を送っている あの後疑実家は生活が立ち行かなくなった そうだ慰謝料がなくなったとてギリギリの 生活には変わりないらしい隠居していた義 両親はアルバイトをしミカさんも中や関係 なく働いているらしい家庭内の責任の 押し付け合いがひどいらしいけれど知った ことではないこれおいしい本当 クライアントさんから教えてもらったの 一方の私はストレスと雑務から解放されて 順調に仕事をしていた依頼もかなり増えて マを育てるのには十分なほどの報酬を得て いるおかげ様で業界内でも筆が早くて質も いいと評判になっているそうだそうだ明日 いいお仕事が来るよそうなのうんまみの 不思議な力は今でも顕在だたまに私の仕事 のことを口にしてくれの言う通りに仕事を 進めるとうまくいったでも今後まみの力が なくなったとしても私の大事な娘には 変わりない私は手を伸ばしてマミの頭を 撫でるねえ今度ママと旅行に行こうか うーん車以外ならいい よそうね私とマは顔を見合わせて笑っ た直子お前今一体どこにいるんだ実家だ けどお前一体どういうつもりだ帰ってみ たら家には誰もいないしお前の荷物は なくなっているし家をほったらかしにして お前何をやっているんだ電話の向こうでは 夫の大輔がギンギンわめいていた咲夜義父 の体調が急に悪くなり救急車で緊急搬送さ れた私はそのことを連絡しようと仕事で 帰宅が遅くなっているはずの夫に何度も 連絡を取ったのだがあらお父さんが病院に 運ばれたって言うのにそれをほったらかし て飲んでいた人が一体どの口で物を言っ てるのかしら咲夜夫は私が慌てて電話を かけた際に酔っ払った声であ俺は飲むのに 忙しいんだよ電話なんてかけてくんな すみません生いっぱいと電話を一方的に 切ってしまいそれから何の連絡もよさ なかったのだうぐあそそれより今すぐに 戻ってこい昨日の夜のことは棚にあげて家 を出た私のことを責め続け一刻も早く帰っ て家のことをどうにかしろと言っている はあおお前 そのため息は何なんだよはあもうなんで こんな奴と一緒になったんだろうかもう 全部おしまいにしよう私はにやりと心の中 で笑ってそれから淡々とした声で伝え始め た私は半田直子夫の大輔と義父の孝介さん と3人で暮らしている私たち夫婦の間には あみという娘がいるがあみは大学卒業後に 家を出て会社の近くのアパートで 1人暮らしをしている結婚前までは義父は 大輔と2人で生活していた義母はわけあっ て大が成人する前に事故で多している私と 大輔が結婚した後は大輔は家を出て私と 新居で生活し義父は元々住んでいた家で 1人暮らしになった 大好や私が何度も一緒に暮らしてはどうか と声をかけたのだけどいつも笑ってまあ そのうちななんてかわされていた若い人 同士が暮らすところに年よりが しゃしゃり出るもんじゃないからな義父は そう笑ってあえて別々に暮らすことを提案 してくれたのだ私にもアミにもとてもよく してくれ私にとってつの親同様に大切な 家族だった義父は趣味も友人も多く体を 動かすのが好きな人だった1人暮らしとは いえ交流もそれなりにあるし積極的に 出かけることも多かったのであまり心配は していなかったのだが義父が介護が必要な 体になってしまったのはアミが1人暮らし のために家を出た頃だった自宅の階段で足 を踏み外してで転倒し膝を骨折してしまっ たのだそれ以来杖が手放せなくなり日常 生活のこごまとしたことが1人では困難に なったそれをきっかけに大輔が同居提案し 義父は私たちと同居するようになったと いうわけなのだけれども大輔は義父の介護 を手伝おうとはしなかったお前は専業主婦 で1日中時間があるんだから親父の介護は お前に任せるよそれはそうだけどあなたも お休みの日に少しだけでも手伝ってくれ ないかしら俺は外で働き通しなんだぞ休み の日ぐらいゆっくりさせろよ手伝って 欲しいと言うと不機嫌になってしまう夫私 が外へ働きに出ずに住んでいるのは事実な のでそれ以上のことは言えなかったまあ 専業の家事には休みなんてありませんけど と危うく言ってしまいそうになるぐらいに はイラっとしたけれどけれども家事と介護 にかかりきりになって自分の息抜きの時間 がなかなか持てないのはさすがにきつかっ た義父はいつだって私のことをねって感謝 もしてくれたけれどやはりほんの少しでも 休む時間は欲しいするとあみがお母さん 仕事が休みの日とかあまり忙しくない時は 私がおじいちゃんのそばにいるからと実家 にちょくちょく顔を出してくれるように なったおかげで私も自分の時間が持てる ようになり心にゆりもできてほっとしてい たのだがとある日あみが突然連絡もなしに 家に顔を出したその表情はとても重くいつ もかわすような軽い挨拶もなく校1番に お父さんはと聞いてきた大輔からは先ほど LINEがあったばかりだ今日も残業で 遅くなるから夕飯は外で住ませてくると 連絡があったことを伝えるとあみは一瞬目 を見張るような様子を見せてそれから 大きくため息をついたお母さん江莉香の こと覚えてるえりこちょんあ 高校の同級生だった子綺麗な子だったわよ ねあの子今銀座のクラブでホステスやっ てるんだけどあみの話によると江莉香 ちゃんは大学生の頃にアルバイトでやった ホステスの仕事がかなり小に合っていた ようで卒業後に一旦はオルとして就職した もののすぐにやめてしまい今ではナンバー ワンホステスとして超うれっこらしいのだ そののエリカがこんな写真を送ってきて くれたのと見せてくれたのはスマホの写真 大輔が見知らぬ若い女と腕を組んで一緒に ホテルに入って行くところだった私は思わ ず固まってしまった思考が一気に停止して 声も出せない他人の空にではないかと一瞬 思ったものの首元に巻かれたマフラーを見 てすぐにその考えは消えた がお気に入りのイタリアブランドのもので その特徴的な刺繍には私も見覚えがあった のだ2人の表情はかなり親しげなもので きっと何度も合っているんだろうなと ぼんやりと思ったそんな私にあみは ゆっくりと説明したこの写真は江莉香 ちゃんが出勤前に道を歩いている時に取っ たものだという職業柄1度見た顔はして 忘れない彼女は女と一緒に歩く男性が親友 の父親であることにすぐさま気がつき写真 を撮ってあみに送ってくれたそうだ お母さん私調べてもらった方がいいと思う お金なら私がいいえもう少し様子を見 ましょうお母さんでも今はおじいちゃんも 体の調子が悪くて大変な時だしあまり余計 な心配をかけない方がいいと思うのよ私は 優しい義父の笑顔を思い浮かべたただで さえ体調が良くないのにこんなことを 聞かされたらきっと精神的に悩ませて しまうと思ったのだ歩みは不満そうな顔を 見せたものの大好きなおじいちゃんを 苦しめたくないという私の気持ちにも理解 を見せてくれたそして今はお父さんの顔 絶対に見たくないから と早々に自分のアパートへと戻ってしまっ た私はといえばモヤモヤとした気持ちを 抱えたまま休むこともできず朝早くに しれっとと帰宅した大輔を迎えていつもの ように会社へ送り出したのだったあみの 報告から1週間後の週末大輔からは またもや仕事で遅くなるとの連絡が先ほど あった私はため息を1つつくとシク周りを 吹いていた付近を置いたその日も私はいつ も通りに家事を終えて最後に義父の様子を 確認しに寝室に顔を出すところがお父さん 私は慌てて駆け寄ったいつもは静かな寝息 を立てているはずの義父がなんと胸を抑え て真っ青な顔でベッドの中でうずくまって いたのだ小刻みに苦しそうな呼吸を続ける 義父に私は何度も呼びかけたしかし義父 からの返事は帰ってこなかった私は慌てて 救急者を呼びその後すぐ大輔にも連絡を 取ったところが何度コールを鳴らしても 大輔は一向に電話に出ないのだ仕方なく アミに連絡を入れこれから病院へ向かう ことを伝えた倉庫しているうちに救急者が 到着し義父を乗せて病院へ向かうことに なったようやく大輔と連絡がついたのは 私たちが病院に到着し義父が救急救命室へ 運び込まれた後のことだったあなた大変な のお父さんが胸を抑えて苦しんでいて とにかくすぐに病院へ ああ今飲んでるから無理だわなんと仕事だ と言っていたはずの大輔はひどく酔っ払っ ていたロレが回っていない声で 無理と伝えた大輔は一方的に電話を切って しまったその後何度かけ直しても繋がる ことはなかった何とも言えない気持ちで スマホを眺めているとあみが駆け込んでき たその顔は不安と怯えでまさだった私たち はどちらからともなく手をつなぎ合い義父 の処置が終わるのをひたすら待っただが意 による処置も虚しく義父はその晩に息を 引き取ってしまったのだった私とあみは しいのまま自宅へ戻った何も考えることが できずただ2人で義父の部屋へ入るそこは 義父が搬送された時のままあちこちに物が 落ちてしていた何気なくベッドのそばに 落ちていたカーディガンを拾ったアが お母さんこれと声をあげたその手にあった のはカーディガンのポケットに入っていた 直子さんへと書かれた手紙だったその手紙 には次のようなことが書いてあった今まで 介護してくれて本当にありがとうお嫁さん である直子さんに任せっきりで 自分は何1つ手伝おうとしなかった大輔に ついては本当に申し訳なかった私のことは 気にせず直子さんの好きにしてもらって 構わないそしてベッドの下にある書類を 確認してほしいと最後に書き添えられてい たあみと協力してマットレスを持ち上げて みるとそこには調査会社の名前が印刷され た大きな封が隠されていた中を確認すると そこにあったのは大輔の不倫の証拠を集め た報告書とそして義父が生前から婚にして いた弁護士さんの名刺が入っていたそう いえばと思い出すことがあった随分昔に 義父から聞いた話なのだが義母はかつて ギフト大輔がいながらも不倫していてその 相手に随分見いでいたという義母との離婚 を進めるために調査会社に依頼して証拠 集めをしていたがなんと義母は不倫旅行中 に事故にあってあっさりと亡くなって しまったそうだそのせいか義父は人の通り に外れた行動や考え方をひどく嫌っていた 義父は息子のおかしな様子にきっと以前 から気がついていたのだだからこそ私みに も知らにこうして調査してくれていたの だろうこの封筒の中身は義父からのエール のように思えた大輔のことをきちんと こらしめてやってくれそんな風に言って くれているのだと思った私はあみと相談し 実家の兄に連絡を取った兄は運送業を経営 していて今回のことを伝えると心よく私の 荷物の運び出しを了承してくれた電話を 切るとすぐに大きなトラックで駆けつけて くれてあっという間に私の荷物を実家まで 送り届けてくれたそして精神的にも肉体的 にもヘトヘトに疲れた私は久しぶりの実家 でぐっすりと眠ったのだった次の日昼過ぎ に目を覚ました私のスマホには大輔からの 凄まじい件数の着信が残っていた朝食を 食べい間もくをしている間もひっきりなし に着信音がなるなおこお前今一体どこに いるんだ実家だけどお前一体どういう つもりだ帰ってみたら家には誰もいないし お前の荷物はなくなっているし家を ほったらかしにしてお前何をやっているん だあらお父さんが病院に運ばれたっていう のにそれをほったらかしてでいた人が一体 どの口で物を言ってるのかしらあそそれ より今すぐに戻ってこい電話の向こうでは 大輔がギンギンわめいていた昨日の夜の ことは棚にあげて家を出た私のことを責め 続け一刻も早く帰って家のことをどうにか しろと言っている はおお前そのため息は何なんだよあなた 昨日誰と飲んでいたの かしらそそれは会社の会社の後輩と私の ツッコミに大輔は途端にそれまでの勢いを なくしたそう病院には行った行ってないの ねあああそそれがどうしたってお父さんが 昨日の夜亡くなりました えそれから私たち別れましょうはあ私は 淡々と伝えた愛美の友人が大輔の不倫現場 を目撃したこと大輔の様子を不審に思った 義父が不倫の事実について調査会社に依頼 して証拠を集めていたこと不倫相手は大輔 の会社の若い社員でもうかなり前からの 関係であったことがはっきりと分かって いることその社員はの1人娘でおそらくは 女の家の財産までも狙っての関係なのでは ないかと調査報告書に書かれていることと いうわけだから離婚して今後のことは弁護 士さんを通して進めるからそのつもりでね もう私に直接連絡はしないで何も言えなく なった大輔に私は言いたいことを言い切っ てやったものすごくすっきりした 私は大輔の電話番号を着信拒否設定し にっこりと笑った結局大輔はその後も私の 実家まで突撃してくることはなかった小の 兄を恐れてこないだろうという私の予想は ドンピシャだったようだ大輔と距離を置い ているこの間に私は離婚に向けて着々と 準備を進めていった調査会社の封筒に入れ てあった名刺の弁護士さんに相談すると とても真味になって色々と相談に乗って もらうことができたどうやら義父がもしも 直子さんが頼ってくるようなことがあっ たらどうか力になってやってほしいと伝え ておいてくれていたようなのだ弁護士さん のアドバイスを受けて私は離婚の条件を次 のように大輔に提案した1慰謝料として私 に30000万円を支払うこと2その 代わりとして義父の遺産については相続 放棄をするこの条件に大輔は飛びついた 元々私と別れて浮気相手と一緒になる つもりだった大輔にとって私との関係を 生産できる上義父の遺産を独り占めできる のだからそのため親父の金が全て俺のもの になるなら1車両ぐらいすぐに払ってやる さと側近で振り込んできたけれどもこの 条件には理由があったのだ実は義父の遺産 には義母つまり大輔の実の母親が生前残し た借金800万円が含まれていたのだこの 800万円は義母が不倫相手に貢ぐために 借りていたものだった大輔はこの借金に ついては把握していなかった アホなことに相続してすぐに500万円も の金額を使い込んだというなおこお前俺を はめやがったなうっかり拒否し忘れていた LINEに鬱陶しいぐらいメッセージを 送ってきたが全て既読スルーしてやった ここから先は弁護士さんやあみから 伝え聞いた話だ私と別れた後大輔の 使い込みともも借金の済によって大輔は あっという間に義父の遺産を使い果たした ところが遺産で悠々自適な生活ができると お花畑のになっていた大輔は浮気相手と 一緒に会社を辞めてしまっていたなんとか 浮気相手に取りがろうとしたものの金の 切れ目が縁の切れ目よねと言わんばかりに さっさと捨てられたらしい 自得だまた浮気相手の女は今回の不倫騒動 で実家から感動されており婚約予定だった 本命の彼氏にも不倫のことが知られて しまい逃げられてしまったそうだ大輔の ことを薬病神だと激怒していたというこれ また自業自得だまあその不倫騒動を女の 両親に知らせるきっかけになったのは私が 向こうの実家に送りつけた慰謝料請求の 内容証明のせいなんだけどもおかげで胸が スカっとしたわ会社にも戻れず女からも 捨てられ次に大輔が取った行動は愛美に つきまとうことだったというのも岐阜には 1000万円の生命保険がかけられており その受け取り人が大輔だったことを 思い出したのだところが弁護士に連絡をた ところ受け取り人は義父によって愛美に 変更されていたことが判明そこでアミに すりよろうとしたわけだしかし歩みもしか なものでおじいちゃんやお母さんにあんな ことをしておいて今更何言ってんのと一向 に取り合わなかったというあまりしつこい 時には容赦なく警察を呼んで連行して もらったそうだそれでも懲りずに愛美の 周りをうろちょろするので私はさすがに 心配になり弁護士さんに相談しようと 持ちかけたのだがああお母さん大丈夫だよ 心配しなくてもすぐに来なくなるからと私 を止めたのだそしてあみの言った通り しばらくすると大輔はすぐに姿を見せなく なったのだがねえ本当に最近はアミの ところにお父さん来ていないの大丈夫よ と来なくなったから本当に心配する私に 愛美は実はねと語り始めた大輔の元不倫 相手はなんと江莉香ちゃんの働くお店に ホステスとして入店したのだそうだ江莉香 ちゃんはすぐにあみのお父さんの不倫相手 じゃんと気がつきすぐにアミに連絡をくれ たというそこでアミは会社に突撃してた大 に元不倫相手の新たな勤務先を親切に教え てあげたのだそうだついでにそこのお店は 高級点でしっでも月100万の稼ぎはガチ らしいよって教えてやったのその話を聞い た大輔は元不倫相手とお金を再び手に 入れるチャンスと速攻お店を訪れたという のだ けどホステスさんてそんなに儲かるのね まさかそんなのナンバーワンホステスの エリカレベルぐらいの接客技術があればっ て話よまあ嘘はついてないからねあら まあ大輔の顔を見た元不倫相手は薬病神の 登場に激怒して手近にあったボトルや グラス八上など手当たり次第に大輔に 投げつけてお店をめちゃくちゃにしたそう だそこで江莉香ちゃんから事情を聞いたお 店の店長がお友達を呼んで大輔と不倫相手 をどこかへ連れて行かせたというあみ あなたこうなることを予想していたの うーん実は半分はエリカのアイデアかな昔 エリカの先輩が似たようなことをやった らしいよそそうなのそれを聞くと何かと とんでもないものが出てきそうな気がした ので私はあえて突っ込むのをやめておいた 次の日曜日私とあみは義父のお墓を訪れた 一応事態が収まったことの報告と亡くなっ た後までも私たちのことを守ろうとしてい てくれたことについて俺を言いたかったの だお父さんが弁護士さんに私たちのことを 世話するようにお願いしておいてくださっ たから本当に助かったんですよ呆然で手を 合わせる私とあみあみもおじいちゃん本当 にありがとねお金まで残してくれてとどこ となく複雑そうな顔をしていった大好きな おじいちゃんが自分にお金を残してくれた ことに感謝はしているのだけれど本当は もっと長く一緒に過ごしたかったのだろう あみはなかなかお墓の前から立ち上がろう としなかった今回はあみにも助けられたわ ねおじいちゃんはとても賢くて起点が効く 人だったけれどみはおじいちゃんに似たの かしらねうどうかなそうだとしたらすごく 嬉しいけど霊園からの帰り道取止めもない ことを話しながら2人で歩く お父さんの思い出話が自然と出てきて あんなことがあったこんなことを言ってい たと歩いているとざっ強い風が吹いて思わ ず足を止めてしまったそこはとある一軒の 和菓子屋さんの前あら和菓子屋さん ちょっと寄っていきましょうかそういえば エリカああ見えて和菓子が好きなんだよね あらそうなの なんだかお父さんの朗らかな笑い声が 聞こえた気がしたじゃあ今回のお礼に買っ ていきましょうかシケースに並ぶ中で1番 高い積み合わせを指さしたきっとお父さん も世話になった礼を言ってほしいと思って いるんだろうななんて想像し ながらドン背中を強く押されて私は倒れる ように倉庫の横に崩れ落ちた生意気な嫁ね そこで頭を冷やしなさいひんやりとした床 の感触スチール性の置き物は焼で冷え切っ ていて靴を履いてない足には辛かった 振り返ると私を見下ろす義母の視線真冬の 空気以上に冷たい義母の目は私を人として 見ていない嫁のくせに私の指導に耐えきれ ないからてこそ家でしようだなんて1度 嫁いだみで自分勝ってするんじゃないよ もう限界なんですお母さん寝るままを死ん で家事をしてお母さんにいびられる毎日 ストレスて頭がおかしくなりそう夜を吐く なあなたが嫁としての義務を果たせてない だけ でしょそう言いながら義母は私の手から スマートフォンを取り上げたはさしばらく そこで反省することね今夜は随分冷える でしょうけど少しくらい痛い目を見ないと あなたには分からないでしょうしやめて くださいお母さんこんな真冬の物置きに なんて閉じ込められたら私はそういえば あなたは病気持ちだったわ ね朝まで無事かしら朝日が登るのを待つ ことねお母ちゃん 私の精子など無視して義母は物置きの扉を ぴしゃりと閉めた私が戸にすがりつく間に も外からガチャリと鍵のかかる音が 聞こえる重たい南金城の音義母が立ち去る 足音が聞こえて私は再び床に崩れ落ち た 寒い靴を取られた足以上に心が寒とした私 にするの仕打ち普段から私をいびって ばかりの義母だったがまさかここまでする なんて悲に病を抱える私は耐えられず空石 を繰り返したとても朝まで無事でいられる 気がしないこのまま意識を失ってしまうか もしれないどうして私がこんな目 に梅木もほとんど声にならず私はこみ上げ てくる涙で胸が詰まりそうだったその時 大丈夫ですかどんどんと物置きの戸を叩く 音それは私にとって聞き慣れた人物の声 だったとの向こう側で鍵を外そうと格闘 する気配薄れうく景色の中私の頭の中では その人物との出会いを改していた私はな業 主婦年齢は38歳初婚だが今の夫と出会っ たのは比較的遅かった20代は両親の介護 に明け暮れ父と母の両方を見とった頃には 特に30代の半ばを過ぎていた小さな 印刷会社の事務をしてなんとかお金を やりくりしていた当時の 私介護の負担がなくなったことでようやく 肩の2が降りた気分だったがアフの私に 残ったのは家族もいない1人切りの時間 だけだった むなしい思うほどに塞ぎ込む毎日の中声を かけてきてくれたのは夫となる大輔だった 食事にでも行けませんか夫は取引先の会社 の営業でしょっちゅうのいる事務所に 出入りしていたどうやらそこで私を認めた らしい当時で私と同じ 若い時ほど体力はないけどと本人は言って いたが私から見ると夫はとても エネルギッシュで魅力的な男性に思えた 特に私は間に病を抱えてあまり活動的な 人間ではなかったので一層夫が発達として 見えたのかもしれ ない交際期間の半年を経て私たちは正式に を入れることにした に本を入れたいという夫のプロポーズに私 は迷いなくイエスと返事をし た結婚直後は順調に言っていたと思う夫は 私に優しかったし病持ちの私が専業主婦に なることも許してくれた俺は直子の作った 味噌汁が飲めればいいよ夫はあまり こだわらない性格で仕事に打ち込む以外は ほとんど外で遊ぶような趣味もなかった 結婚してから昇進し出張と残業が多くなっ たことだけは残念だった けれど順風満々な結婚生活の中1つ問題を 上げるとすれば義母のことだっ た結婚後私たちは夫の実家で同居すること になった夫の父親早くに加しており 1人暮らしの義母を夫は放っておけないと 考えたのだ私も同には反対しなったし両親 をすでになくしている分義母とは仲良くし たいと思ってい た家族3人協力し会えればいいそう思って いたのだけれど直子さんあなた嫁としての 自覚はある の夫が仕事に出ている昼間リビングの掃除 を終えた私に義母は冷たくいいはった自覚 ですかそう自覚よそういう心づもりがあれ ばこんな雑な掃除はしないと思うのだ けれど私は精一杯やってるつもりであなた がどう思ってるかなんて関係ないの嫁に そんな権利があるとでもあなたにはこの家 の飯使いとして馬車馬のように働く義務が あるの よこんな調子で義母の嫁いりは適しかった 普段は乳な印象の女性結婚前の顔合わせで は本当にニコニコしているだけの人だった がいざ私が家庭に入ると私への当たり方は ちょっとどを超えていた家事を全部私に 押し付けるなんて当たり前食事が気に入ら なければ何度でも作り直させる掃除も日に 何回も同じ場所繰り返しやらさ れる特にひどいのは隣近所への走りだった 義母は隣近所で気に食わないことがあると すぐに私に文句を言いに行かせるのだああ 隣の赤ん坊が今日もうるさい夜泣きまでし て一体いつまで泣かせるつもり直子さん あなたが言って注意してきてでもお母さん お隣はまだ若いご夫婦で奥さんも子育てに 苦労されてるみたいでそんなの私たちには 関係ないわ若いからって何をしても許され るっていうのいいから赤ん坊を黙らせてき てこれ以上あのやかましい鳴き声を聞かさ れたら私の頭がおかしくなるわはい しぶしぶしって私はリンカを訪ねるしか なかったインターホンを押すと疲れた様子 の女性が玄関口まで出てきてくれた胸には ぐずった様子な赤坊を抱えているすみませ ん子供の鳴き声のことですよ ね私が何か言う前から女性は申し訳なさ そうに頭を下げてきた私は違うとも言えず どっちつかずのまま女性の言うことを聞く しかなかった気をつけてはいるつもりなん ですでもこの子不安になると泣くのを止め られないみたいでいいいのよ苦情院に来た わけじゃないのおひりで面倒見られて大変 ですよね1人きりのしんどさは私も分かり ますあの子育てのご経験がいえ私の場合は 両親の介護です兄弟もいなかったので1人 で両親を認めましたそれは本当にご苦労さ れてだからねあなたの大変さも私にはよく わかるの孤でしょ誰も当てにできないって 考えちゃうわよねに1人で家にこってる時 は私主人は今仕事が忙しすぎ て言いながら女性がポロポロと涙を流した ことに私は驚いてしまったけれど次の瞬間 には思わず手を差し出していた今にも 崩れ落ちそうな女性の方に触れてなるべく 優しい声で言った大丈夫ずっとこんなこと が続くわけじゃないわ赤ん坊なら今のうち だけ大変な時は私もお手伝いするからご 近所さんのよしみよ遠慮なく頼ってねはい ありがとうございますしゃくり上げるよう に答えてようやく女性は落ち着いたよう だったそのまま私は家に戻って義母には 適当に話を合わせたお隣の女性に場したと はとても言えず言われた通り注意したと口 では説明した今後また苦情を言いに行かさ れた時はそのままお隣さんを助けてあげ たらいい実際その後何度も私はリンカを 訪ねることになったけれどその度私はお隣 の女性ともその赤ん坊ともどんどん親密に なっていっ た結果として赤ん坊が泣くことが少なく なったのは幸いだったとはいえ義母の私に に対する嫌がらせは変わらなかったいや日 に日にひどくなっていった夫の仕事が費用 ごとに忙しくなり第3者の目がないのを いいことに義母は私を召使いのように扱い 出した24時間義母の要求に答えるため だけの 奴隷不規則な義母の要求に私は満足に眠れ ないほどだったいよいよ耐えかねて私は 義母の家を離れる決心をしたこのままこの 家にい続けたら私はどうにかなってしまう 実際期間の調子も思わしくなくとにかく すぐにでも義母の元から逃げ出したかった ずっとではないにしてもせめて気持ちが 落ち着くまでどこかに避を夫が長期の出張 に出るの見計らって私は夜逃げの準備を 始め たそして夜逃げ結構の日出張に向かう夫を 見送って私はいつも通り義母の命じる作業 をこなしたなるべく義母に悟られないよう に普段通りの動きを心がけたけれどそんな 私の不信に義母はどこかで気がついた らしいいよいよまとめた荷物を持ち出そう とした矢先義母が私の部屋に踏み込んでき たのだそれ見たことかと 口元がにやりと笑っていた私から逃げよっ たってそうはいかないわよあなたには 召使いとしての義務があるんだから お母さんもう耐えられませんずっととは 言いませんせめて1ヶ月え半月で結構です 私をよそで休ませてください滅多なこと 言うもんじゃないよそんなこと大輔には 言ってないでしょうねあの人には私のこと で迷惑をかけたくありませんも大事な時期 だから今回のことは私は夫には1つも相談 していなかった言った通り夫に迷惑をかけ たくないという理由が1つけれどもう1つ はいきなり姿を消して夫にも思い知らせ たいと思ったのだ私が義母に嫌がらせをさ れている間夫は私の苦悩に1つも気がつか なかった勤めて私が隠していた部分もある がそれでも夫婦なら妻の危機に自分で気が ついて欲しかったのださすがに私が夜逃げ をすれば夫も尋常な状態じゃないと分かっ てくれるだから今日の逃避行は私の完全な 独断だった全く不な嫁とは思っていた けれどまさかここまでとはこの家から逃げ て別の男とでも暮らすつもりかしらなんて はたない違います私はただお母さんのに耐 かれて行けシャーシーとお入りでないよ何 が嫁いりだ私はただ姑としてあなたを教育 しているだけこれだから親のない娘って いうのは両親の言まで持ち出すなんて やっぱり耐えられませんお母さんが何と 言おうと私はこの家を出ていきます私は 取るものもとりあえず義母を押しのけて 部屋の外へと飛び出そうとしたけれど義母 を押そうとした瞬間グっと胸が苦しくなっ た喉が詰まったような感覚に思わずその場 で倒れそうになったやはり病が悪化して いるそう思ったのもつの義母は私の腕を 掴んでそのまま部屋の外へと連れ出して いった えびっくりしたまま私は気がつくと庭へと 出てい たやが肌にヒリヒリと痛かったから出され て私は靴も履かせてもらえなかったこっち よ無理やり引き立てられて私は庭先の 物置きまで連行されたそのまま物置きの中 に押し込められる普段から庭いじりの道具 などごった返している物置きは土臭さで いっぱいだったしばらくこの中で反省する ことねこの中で私に逆らったんだから当然 でしょ使いにはしっかり身のえてもらわ なくちゃ幸いしばらく大輔も出張で家には 帰ってこないし誰かに認められる心配も ない23日ここで頭を冷やすといいわ待っ てください私は病気が近頃の寒さはあなた の体には答えるでしょう ねいい君だわと言ってギブは物置のを勢い よくめた私がす にもガチャリと鍵の閉まる音がする重たい 南京城の音義母は本気で私をここに 閉じ込める気なのだお母さん お母さん繰り返しとたえて叫んだがすぐに 胸が苦しくなった息をするのもしんどく なる 寒い加えて物置きの土臭さが喉に痛かった このままじゃ本当に私はここで倒れて しまう意識を失ったらもうおしまいだ私は 寒さと誇りっぽさにやられて2度と 目覚めることはないだろう助け てなんとか声を絞り出して力の限り戸に手 を打ちつけたけれどそれもすぐに力尽きる 私は本当に無力なのだ義母に逆らったら 生きてはいられない大丈夫ですか声が 聞こえたのは意識を失う寸前のことだった はとして顔をあげるとその向こうから やはりどんどんとノックの音が聞き馴染み のある声だった私は最後の力を振り絞って ドアの外に呼びかけた助けてやっぱり直子 さんだったんですね私です隣の橋本です いつも赤ん坊のことではお世話になって 女性はお隣の若いママさんだった義母が 夜泣きがうるさいと私に苦情いに行かせた リンカ私は注意しに行くという口実でもう 何度も彼女の育児を手伝っていたのだ今夫 も一緒に生きていますなかさんなことが 心配ででもどうして外が騒がしかったんで 夫と2人で様子を見に行ったんですそうし たら直子さんが物置きに私たちびっくりし て物置きには鍵がなんとかこっちで開けて みますでもこの南近所頑丈でどうやら隣人 の旦那さんの方が力任せに影を引っ張って いるようだったけれど金属の鍵にそれでは 拉致が開かないペンチを取ってくると言っ て旦那さんの方が引き返してったそこから が本当に大騒動となったベンチを持ってき たもののやはり何金城には歯が立たず隣人 ご夫婦はとかちやのこぎりまで持ち出した それでも思うに任せずガンガンと戸を叩く ものだからそうに釣られて近所から続々と 人が集まってくるようだったついには誰か が通報したらしくパトカーのサイレンの音 まで聞こえ出し たそのになってようやく義母も庭の騒ぎに 気づいたようで庭先まで戻ってきたそこで 通報で駆けつけた警察官と 合わせ義母は何かシドもに言い訳をしてき たようだが最後には南近所の鍵を持ってき なさいと警察官に一括されて慌てて鍵を 取りに戻っ た私が物置きから解放されたのは閉じ込め られてから実に30分後のことだっ た1夜開けて意識が朦朧としていた私は そのまま病院へと担ぎ込まれた翌日には 意識もしっかりしたが期間の調子はやはり 余談を許さなかった西洋のために私は1 週間病院でお世話になることになった義母 の法はと言うと通報で駆けつけた警察官に そのまま連されたらしい 情をたにと警察署に連れて行かれた義母は そこで散々叱られたようだ私は何もして ないわ当初はそんな風に白を切っていた 義母だったが隣人ご夫婦が一部市場を スマホで録画していたため義母の行場は 全て明らかとなっ た録画の中に義母が私を物置きに押し込む 様子と所をつける様子がと映っていたのだ とっさに録画することを思いついたご夫婦 には感謝の言葉しかない立派な犯罪には 違いなかったが被害届けを出しますかと いう警察の質問に私は首を横に振っ た大事にはしたくなかったし何より騒動を 知った夫が義母を家から追い出すと約束し てくれたのだ今まで気づいてやれなくて 済まなかった 病室の私を見舞って夫は土下座の勢いで 謝罪の言葉を述べた夫の青白い表情に逆に 私が恐縮してしまった子供っぽい地で夫に 相談していなかった私も悪いのだこれから は夫婦でしっかりコミュニケーションを 取っていこうという話で夫婦官の問題は 落着した家から追い出された義母は1人 寂しく手なアパートに移るしかない だっそこで訪ねてくる友人も なく防府の年金頼みで細々と生活している らしい何度か私に詫びを入れる連絡があっ たが私はきっぱりと義母の謝罪を拒絶した 今度連絡してきたら改めて警察に相談する と釘をさし て義母と関わるなんてもう臨罪ごめん だ私を助けてくれた隣ご夫婦とは変わらず いい関係が続いているもじお子さんが幼稚 園に入るらしいおせかな隣人として私も 入園祝を弾むつもりだ義父が突然なくなっ たお前がろに面倒を見なかったせいでしょ 私の旦那はお前のせいで帰らぬ人になった の よ申し訳ありません謝って住むことじゃ ないわどどしてくれるの よ義母は両目から大粒の涙をポロポロと こぼしている大げさにわざと らしく本当に悪いと思っているのなら土 下座ぐらいしなさいよはいすみませ ん葬儀場の真ん中でたくさんの人が見守り こそこそと話す中私は床に膝を突きかける そんな時義母のスマートフォンが鳴ったあ さん俺だけどスピーカーからは聞き慣れた 夫の声今証拠を全部燃やし終わったところ あはメールも消してそれで家に帰るよ じじいもあっさりいなくなってくれて よかったなこんなにうまくいくなんて じじいも直子も本当バカだよなちょ ちょっと 大輔慌てたように義母はスマートフォンを 抑えたがもう遅い私は上がり一歩義母の方 へ歩み寄ったこんな大勢の前でボケを掘る だなんてなんてバカな人たち だろう嘘泣きの涙も乾き切って目を泳がせ ている 義母い今のは違うのよ気のせいよ間違い 電話で あああ化けの川が剥がれちゃってブザだ こと私は心でつぶやきながら慌てふためく 義母ににこりと笑いかけた さあここから私と義父の全てをかけた反撃 が 始まる話は少し前に遡る私は今年40歳に なる主婦少しでも家計の足しにするために 会いた時間は近所のスーパーでパートして いる夫の大輔とは10年前に結婚し2人 暮らしだ義実家は自宅から徒歩15分ほど の距離で義両親が高齢なことも いつか同居する予定だった結婚当初は大輔 も義母もとても優しかったしかし結婚生活 が長くなるにつれて2人はだんだん当たり が強くなっていっ た大輔は結婚当初はおいしいと食べてくれ ていた食事も今では出すたびにちょっとし たことで文句を言われ気に入らない メニューだと一口も食べずに捨てられる こともあるあえて掃除の行き届いていない とを探しては私のことをなじったりもした 義母は毎日のように家に来ては私の出来の 悪さに文句を言い勝手に冷蔵庫を開けて 食材やおかを持って帰る大輔にどうにかし てほしいと言ってもそれくらい家族なんだ から許せと言って取り合ってもらえない それどころか義母の分まで考えて料理を 作れと無茶なことまで言ってくる悔しくて 悲しかったけれど私の両親は私が学生の頃 にすでに多しており親戚付き合いもなかっ たため頼る相手もいない特に資格も持って おらず結婚してからはずっとパートくらい しかしていなかった私には離婚して1人で 生活できる自信もなかったため私はただ 耐えるしかなかった2人もそんな私の考え を分かっていたのか私が少しでも反抗的な 態度を取るとお前なんていつでも捨て られるんだぞと離婚届けをちらつかせ脅さ れたそんな中で私に唯一優しくしてくれた のは義父だった義父は介護が必要な状態で 私がパートの合間を縫って疑実家に行き 介護をしていた義母はもう私もあの人と 同じで老体なのよ私に世話をさせるなんて おかしいわよ嫁の仕事でしょ家族なだから これくらいやりなさいと義父の介護を 手伝うこともなくフラフラと遊び回って いるしかし義父は私の作ったご飯を おいしいと食べてくれて着替えや身の回り のことを手伝うとありがとうと感謝して くれる私にとって義父の介護は負担どころ かむしろ癒しのような時間になっていて 大切な存在だった私は喜んで義父の元へ 通っ そんなある日のことだったその日は珍しく 大輔が私に昼食でも食べに行こうと言って きた何年ぶりかの誘いに軽減に思いながら も胸が高鳴った義父のことは義母が見る からと言われ私は大好に言われるまま家を 開けたこれが良くなかった何と言われても 外出なんてしなければよかった私が外出し ている間に義父は突然なくなった私は あまりのことに呆然としたが悲しんでいる 暇なんてなかった大輔と義母は必要に私を 責めたお前がしっかり親父の面倒を見てい なかったからだぞそうよあなたが毎日 しっかりお世話していればこんなことには ならなかったのに俺たちがお前に任せてい たのをいいことにろに世話なんてして なかったんだろうそうじゃないとこんな すぐに亡くなるわけない だろうなんてかわいそうなの かしら何度も何度もそんな言葉を浴びせ られたその上葬儀等の準備など手間の かかることを2人は嫌がったため手続きは 全て私が行うことになったそして迎えた 葬儀 当日義父は介護が必要な状態になるまでは 小さな会社を経営していたり地域での ボランティア活動に参加していたため たくさんの関係者や知り合いが集まった みんな口々に義父のことを惜しんでおり涙 を流す人も多い私はそんな様子をどこか夢 を見るような気持ちで見てい たそんな中突然義母のスマートフォンが 大きな音で鳴った静かな葬儀場の中でそれ は嫌に大きくなり響く義母は慌てたのか スピーカーをしてしまったらしく音は なやむどころか今度は大音量で電話相手の 声が響き渡った電話口の声はよく知った 相手そう夫の大輔だった大輔は実の父親の 葬儀だというのにどうしても休めない出張 が入っていると言って葬儀を放り出して 出張に行ってしまっていたもしもし母さん 俺だよだ大輔ちょっと待ってね今ん何今 ちょうど証拠隠滅中うまくいったなちょ 大輔直子のやも察しが悪いからな全然 気づいてねえよ保険金の2000万は約束 通り山分けだぞじゃあそろそろそっちに 戻る からそう言ってきれた大輔からの電話に 義母は顔面 蒼白ざわつく親戚一同と3列者たちはどう いうことだと疑問に詰り口口に問い詰め 始めるさらに親戚たちは出張中の大輔に 電話し今すぐ恋と葬儀場に呼び出した最初 は何も知らないとのらりくらりと言い逃れ ていた大輔と希望だったが怒り浸透の親戚 たちのあまりの見幕に2人は計画を おずおずと話し 始める亡くなる数日前から義父は少しだけ 体調を崩していたでもほんの少しだけ風を 引いただけでしっかり食べてしっかり眠れ ば大丈夫だとお医者様からも言われていた くらいの継承だっ たしっかり看病すればすぐに治るような ものだった実際に念のためと処方して もらっていた薬を飲んで少しずつ回復して きていた2人は義父の調子が悪いことに気 がついていたらしいそんな義父を病させ ないように大輔が私を外出に誘い出した 義父の保険金が目当てでこのまま義父が 帰らぬ人になればいいと思ったそうだこれ を計画したのは義母らしく2人は計画に ついてメールでやり取りをしていた保険金 を受け取った後は私に罪を全てなすりつけ 私の看病が行き届かなかったせにする予定 だったらしい義父の薬や私が毎日義父の 様子を記録していた看病の音などを燃やし メールも消去するために出張だと嘘をつい て大輔は葬儀に出なかった私は話を聞いて 怒りで目の前が真っ白になったこんなこと のために義父は私は熱くなる頭の中をなん とか冷静にして2人の近くに歩み寄った私 は大輔と義母のやり取りを知っていたふと した時に大輔がリビングに置きっぱなしに していたスマホを見てしまった そんなつもりはなかったけれどやけに何度 もメールの受信を知らせるスマホが気に なって大輔に届けようと思った時に謝って タップしてしまい中身を見てしまったのだ ショックだったまさかお金のためにこんな ことを考えているだ なんてしかしただショックを受けている わけにはいかない私はすぐに義父に相談し たきっと私に義父の介護をさせないが出て くるはずだギフと話し合いそう予想した 私たちはそうなった時のために私の 知り合いのヘルパーを雇うことにした私が 義父の元へ行けない日は私から連絡して 義父の介護をお願いするだから今回も私は 外出した日ヘルパーをお願いしていたこれ は後から聞いたことだけれど義父が 亡くなったあの日もヘルパーの方は義父の 家まで来ていた らしいしかしヘルパーなんて必要ない部外 者を家にあげるわけないでしょと義務に 怒鳴られ玄関すら入れてもらえなかった そうだそれで仕方なく義父の様子を見る ことなく帰ったそうだギフトの話し合いの 中でいくつか作は考えたが万が一どれも うまくいかなかった時のことを考えてギフ の言葉を録音しておくことにした は義父の言葉が録音されたボイス レコーダーを握りしめ大輔と義母の前に 立った大輔と義母がバが悪そうに私から 視線をそらす私は大輔と義母の計画を知っ ていたけれどどこかで冗談で会ってほしい と願っていたのだろう実際に2人の口から 話を聞くと私は頭が沸騰するように熱く なってショックと怒りを感じた罪悪感と いうよりも居心地の悪さを感じている様子 の大輔と義母にさらに怒りが 増すななんだよ私お父さんから伝言を 預かっているの親父の 伝言困惑する大輔と義母を無視して私は ボイスレコーダーの再生ボタンを押した ボイスレコーダーの中の義父の音声は数回 咳払いをするとゆっくりと話を始め たこのの音声を流しているということは きっと大輔とお母さんの思う通りに計画が 進んだということだろうなうまくいって さぞ喜んでいることだろうだが残念だった な保険金なんてとくの昔に解約しているよ 私のことは直子さんに全て押し付けて普段 は少しも顔を見せることすらしないその上 こんなに一生懸命やってくれている直子 さんに感謝することもなくいびっている そうだなそんなお前たちに与えるものも 残すものも何も ないそう言いきった義父の言葉通り義父は 保険を解約済みだった義父は本当にいいの かと何度尋ねてもいいんだよとどこか寂し そうに言うだけで淡々と手続きを進めてい たそういうことなの大輔たちの画をさは 知っていたの保険は随分前に解約済みよだ からお父さんの保険金なんてものはないわ なそんなどうせお前が嘘をついているん だろう親父にこんな演技までさせてそうよ 全部あなたの考えた嘘なん でしょ信じるも信じないも勝手です 保険会社に問い合わせていただいても構い ませんでももし契約したままだとしても これだけについて話してしまった後でお金 を受け取れるかは分かりません けど私の言葉に大輔と義母ははっしたよう に顔を 見合わせるちなみに私さっきの2人の話も 録音していますからこんなことをして大輔 もお母さんも家族だから許せってまた言う つもりだったのそう言うと2人は諦めた ように何も言わずにうれた私が警察に連絡 すると大と義母はおしく警察に連されて いったその後は義父の葬儀と大輔と義母の 警察での事情聴取とが重なりかなり忙しい 日々になっ た大輔と義母は一応逮捕はされなかったが 葬式中の2人の話など悪い評判が色々な 方面で出回りかなり居心地の悪い状態だっ たようだ大輔は職場から君がいると会社の 評判に影響するからと今まで関わっていた プロジェクトから外された自主退職という 形だったが実質的な解雇された大介は評判 が広がりすぎたせいで次の就職先を探すの にも苦労しているそうだ義母もご近所さん から距離を置かれ町内会長からあなたたち がいるとこの町にも悪評が立つからと出て いくよう促され追い出されるように 引っ越すことになった私は葬儀後すぐに 大輔と離婚したずっと踏切りがつかなかっ た離婚だったけれど今回の一見と義父の 言葉でようやく決心ができた実はボイス レコーダーにはもう1つ義父からの メッセージが残っていたこれは私も知ら ないメッセージだった私に当てた メッセージ直子さん今まで本当に ありがとう血の繋がらない義の父親の介護 なんて大変なことをあなたに押し付けて しまったこと本当に申し訳なく思っている でも介護が必要になってからろに外出も できなくなった私にとって直子さんがうち に来てくれる時間は本当に楽しみだった 優しい直子さんが我が家に嫁いで来てくれ て本当に嬉しかった感謝しかない大輔や 義母からあなたを守れなくて本当に申し訳 ない あなたはどこにでも行けるしどんな風にも 生きていけるだから諦めずに直子さんが 幸せに笑顔で生活ができる道を選んで ほしいそんなメッセージが残っていた私は 義父の言葉に思わず涙が溢れた義父の言う 通りだ私は毎日の生活に疲れてしまって いつの間にか諦めてしまっていた私なんか こんな風に生きていくことしかできないの だと思い込んでいたでも義父の言う通り 諦めなければ私はどこにだっていけるし どんな風にも生きて いける大輔がいなくたって1人でだって 生きて いける優しかった義父からの最後の願いを 叶えたいそう思った私はすぐに離婚届けを 提出し引っ越しをした仕事はひとまず勤め ているスーパーで引き続きパートを続けて いるけれど正社員になれるように就職活動 中だあんなに不安だった1人での生活が今 では明るい未来のように思えていた私は ここから新しい人生をスタートさせるんだ ほら拾えよ俺からのご公電だチリンと無さ に玉を投げた夫あけに取られた私は指を 動かすこともできな なんの援助もしなかったお前の母親への 公電なんて5円で十分だよなそうだろてか 急いで帰れとか言うから何かと思ったら 母親が亡くなったってそれだけかよたく マジ迷惑忙しいのに さ最愛の母への冒涜好きだったはずの夫の ひどすぎる言動あまりのことに何も考える ことができずただただフローリングを 見つめたそもそも葬儀なんてやってる暇が あったら家の片付けでもすれば最近サボっ てんだろそんなこと言うなら少しはあなた もやってくれたっていいじゃないはあ家事 は女の仕事だろうが口応えするなよ 役立たずのくせに夫はそう言い捨てると 手早く荷物をまとめたどこに行くのか聞く 気にもならず立ち尽したままたっぷりと肉 のついた背中を眺める明日から出張の予定 だったけど今日から行くことにするわ じゃあな夫はそう言い残して家から出て 行くドアが閉まる音が聞こえるとそれが 合図になったかのように私の目から涙が こぼれたそうね5円で十分よ ね乾き切った声でそうつぶやいた私は フラフラとおぼつかな足である場所へ 向かっ た母は女で1つで私を育ててくれた大変な こともあったようだがそれを家には 持ち込まなかったいつも明るくてなんとか なるから大丈夫よ楽地癖の本当に尊敬 できる人だった高校卒業後も母から離れる 気にはならず実家から通える範囲の場所に 就職を決めた私やりがいのある仕事だった し人間関係も悪くなかった何より今までは できなかったちょっとした贅沢を母と2人 でできるようになったのが嬉しかっ た初任休でちょっと高めのレストランに 食事に行ったりボーナスが出たら1泊2日 の旅行に行ったりもしたしばらく彼氏がい ない状態が続いていたけど恋愛体質でも ないし特に結婚願望もなかったから ストレスに感じることはなかったこのまま ずっとお母さんと暮らすのも悪くないかな そう思っていたある日のことだったねえ なおちゃん結婚はどうするの何よ急に私 まだ20代なんだよまだ考えてないって もう20代の間違いでしょ私がちゃんの年 の頃はお父さんと結婚してたでしょ前も 聞いたよ それ普段なら多した父との昔話をして 終わりのはずがその日は違っていた母は みかを無手を止め窓の外を眺めながら ちょっとだけ寂しそうな顔で言ったのだ私 が死んだ後直子が1人になったらって時々 考えるのよそう言われてドキッとした考え たことがないわけじゃない特に最近は母の 増えた白髪を見てお母さんも年を取るんだ なと思うことが増えた母が私を見る目尻の シは5年前はなかったものだねえなこ結婚 のこと考えてみてねこのままじゃ直子が 心配でお父さんのとに行けなくなちゃう から演技でもないこと言わないでよ不に 泣きそうになった私はお茶を入れてくると 母に告げてリビングを出た目尻の涙を拭い 夜間を火にかけるお湯が湧くまでの間 スマートフォンを開いて友達が使っていた 婚活サイトをなんとなく開いてみた利用者 満足度 90%誠実な出会いを約束しますなど 耳障りのいい言葉がページいっぱいに並ん でいるサイトの背景には幸せいっぱいの 新郎シプの写真が使われていた結婚したら お母さんは安心するのだろうか別に結婚 なんてしてもしなくてもいいけど大好きな お母さんを喜ばせてあげたい気持ちはある 私はその日のうちに婚活サイトに登録した サイトに登録してすぐに大輔と出会った 大輔は医療機器メーカーの営業マやや ぽっちゃりしているものの整った顔立ちを していた営業らしく会話がうまく大輔の方 も私を気に入ってくれたようで話はトト 拍子に進んだ両家の顔合わせも済ませ 出会って1年で結婚することになった家を 出る日のことを今でもよく覚えている母は で大荷物を抱えた私を見送ってくれた 忘れ物ないないってば昨日一緒に確認した でしょ色々片付いたら遊びに来て何言っ てるのしばらくは夫婦みいらずで暮らし なさい私が出て行こうとすると母が私の手 を取ったそして母は私を抱きしめて優しい 声で言ったあ ありがとうね 直子 お母さんさ行ってらっしゃい大輔さん待っ てるん でしょう明るい笑顔に送り出され私は家を 出た先ほどの言葉が耳に残ってしばらく その場から動くことができなかった永遠の 別れではないし気にしすぎだということも 分かっているでも母を1人この家に残して いくということがはようやく実感として 湧いてきてしまったこんな状態で結婚生活 を楽しめるのか なそう不安に思いながら私は新居へと足を 踏み出したしかし予想に反して大輔との 生活は楽しかった深夜に映画を見たり休日 に2人で料理を作ったり正直言って お母さんのことを忘れてしまった瞬間もと 思うだが幸せな生活は4ヶ月で終わりを 迎えたご馳走様じゃあ寝るわねえ疲れてる のは分かるんだけど食器は片付けて欲しい のそれに私が料理する代わりにお皿洗いは 大輔って約束したよねえこんなに仕事で 疲れてんのにやらせるのひどくない私だっ て仕事を終わらせてからご飯を作ってるの のど元まで言いかけた言葉をなんとか 押さえ込む前に声を荒げた時恐ろしい見幕 で怒鳴られたことを思い出してしまった からだ私が黙り込むと大輔は大きなあびを して寝室に消えていった大輔の仕事が 忙しいのは嘘ではないのだろう私よりも 早く出て行って遅く帰ってくるのだから 決算前だからしきでお客さんを捕まえない といけないんだと言っていたしだから仕事 が落ち着けば大丈夫そうしたら元の大輔に 戻ってくれる幸せな夫婦生活も 取り戻せる胸元でぎゅっと手を握りしめる とスマートフォンの通知が鳴った母から メッセージが届いていたなこ元気大さんと は仲良くやってるお母さんは元気です最近 ちょっと息切れしやすくなってきたから 運動を増やす予定です本当はお母さんに 相談したかったでもあんなに結婚を望んで いた母を心配させるようなことはしたく ない不安も不満も押し殺して当たり障りの ない返事を返した半年後土曜日の朝電話の 音で起こされ 大輔は休日出勤らしくすでに家の中に気配 はない寝ぼけまこのまま手探りで電話に 出るもしもしなこちゃんかおじさんどうし たのよ急に落ち着いて聞いてくれ君の お母さんが亡くなっ た叔父の言っていることが最初は全く わからなかったお母さんが亡くなった なんて信じられるわがない抜け殻のような 状態で着替を済ませもれる足で病院に 向かったベッドに横たわるお母さんは今に も起き出しそうだった母が亡くなったと いう実感が湧かずお医者様の説明を淡々と 聞いた叔父が事務的な処理をしてくれて いる間に私は大介に電話をかけた何今仕事 中なんだけど お母さんが亡くなったのそれで色々やら ないといけないことがあってはそれだけ イライラしたような口調の大輔の言葉に私 は息が止まりそうに なる今この人は何て言ったの家帰ったらに してくれるじゃあ切るから電話が切れた音 がずっと耳に焼きついていた私が帰宅する と大輔はすでに家にいたスーツはソファー に投げっぱなしになっておりファースト フードのゴミが床に散らばっているおかり つか遅くね俺お前の話聞くために早めに 上がったんだけど言い返す気力もなく大輔 の方を見ないようにして私は話し始めた お母さんのおつやは明日で明後日が葬儀だ から仕事休みとってねなんでていうか明日 から出張だから無理無理ってあこ置いて いこう か大輔は財布を覗き込んだ後眉間にシを 寄せたでもよく考えたらお前の親結婚した 時に何も援助してくれなかったよ なそれはお母さんにも生活があるからで そんなんしくなんの援助もしなかったお前 の母親への公電なんて5円で十分だよな ほら拾えよシャリンと無造作に五円玉が 投げられたあけに取られてしまった私は指 を動かすこともできなかった最愛の母への 冒涜好きだったはずの夫のひどすぎる 言動あまりのことに何も考えることができ ずただただフローリングを見つめた そもそも葬儀なんてやってる暇があったら 家の片付けでもすれば最近サボってん だろう親が急病だかなんだか知らねえけど さそれくらいのことできる だろそんなこと言うならあなたがやって くれたっていいじゃないはあ家事は女の 仕事だろうが夫はそう言捨てると手早く 荷物をまとめたどこに行くのか聞く気にも ならず立ち尽くしたままたっぷりと肉の ついた背中を 眺める明日から出張の予定だったけど今日 から行くことにするわじゃあな夫はそう 言い残して家から出ていくドアが閉まる音 が聞こえるとそれが合図になったかのよう に私の目から涙がこぼれた葬儀当日親戚が 口々になこちゃんの旦那さんはどうしたの と尋ねてくる本当のことを言うわけにも いかず出張なんですと嘘をついた母の日と ちゃんと向き合いたいのにそんな余裕も ないままこの日になってしまった棺に収め られた母は生きている時よりもしっかりお 化粧を施されていてだからこそもう母は 死んでしまったということを思い知らされ ているみたいだった母の顔を見ているうち にどんどん息苦しくなってきてしまい外の 空気を吸いに行こうとした瞬間誰かに ぶつかってしまったすみませんいえああ 直子ちゃん久しぶりだね覚え てる物越の柔らかいその人は随分前に1度 だけあった親戚のおじさんだった話し ながらなんとなく連れ立って外に出る おじさんがご馳走してくれた缶コーヒーを 飲みながら仕事の話になった僕は今健康 っていう医療機器メーカーで働いていてね え私の夫もそこの社員ですなんだって半田 ということは君は半田大輔君と結婚して いるの かおじさんはやけに険しい表情を浮かべ 考え込むように向いたどうしてそんな顔に なるのかわからないままおじさんの言葉を 待つ実は大輔君から今日はききと連絡を 受けていてそんな出張のはずじゃいや出張 はここ数ヶ月ないよ繁忙機でもないし私は おじさんの言葉に愕然としてしまった つまり大輔はずっと私を騙していたという なのすぐに大輔に電話をかけるとたっぷり 待たされた挙句だるそうな声の大輔が出た すぐさまスピーカーの状態にしておじさん も聞こえるようにするなんだよ出張中だっ て言ったろ大輔何してん の今行く取引先が呼んでるわじゃあな通話 の切れたマトンを手に持ったまま私はおじ さんを見たおじさんと無言で頷き合い私は 決意を固める許せないこうなったらもう 倍返しじゃ済まないわよそこからは怒涛の 日々だったおじさんと共にここ半年の大輔 の行動を洗い出したききと妻の体調不良を 理由に血筋や相待を繰り返していることを き その時間は浮気相手に当てていたことが 分かったきっと相手は母の葬儀の日に電話 の向こうにいた女だろうおじさんは すぐさま大輔の解雇を取りまとめ解雇通告 を私に預けてくれた私も離婚届けを用意し 実家に帰る準備を進めた幸いにも大輔は1 週間の出張だと嘘をついて家を開けていた スムーズにことを運ぶことができた家に 残したのは離婚届け雇通告そして5円玉を 入れた財布あんな男からの施しはたえ5円 でも受けたくないマンションの郵便受けに 2度と使わないこの部屋の鍵を放り込み私 は実家へと戻ったほなくして大輔から電話 がかかってき たお前ふざけんなよ余計なことを会社に 言いやがって怒り狂っているのだろう早口 でロレが回っていない私はその怒りに乗せ られることなく冷静に 告げる余計なこと何のことかしら分かって んだろ偽の解雇通告まで用意しやがって この後に呼んでそんなこと言うなんてお めでたい人なのねなめやがって訴えてやる からなどうぞホテルラブメイクのレシート は私の手元にあるから大輔が息を飲んだ音 が聞こえた私は畳みかけるように続ける それからインスタ映カフェにメイク用品の レシートも裁判したらどっちが困るか 分からないほどおバカさんじゃないわよ ね勝ち目がないと分かったのか大好は 絞り出すような声で言った 悪かった何が訴えるとか言って何もしない し離婚届けも夏して送るだから許してくれ 本当は思いつくままのしってやりたかった でも仏壇の上に飾られた母の写真がそれを 止める私が成人式の時に家の前で撮った 写真だ母は眩しい笑顔でこちらを見ている 母はもう何かを話すことはないけれど考え ていることくらいわかる大輔のことは許せ ないけど私はお母さんに誇れる私のままで 痛い最低限の返事だけを大輔に返し私は 電話を切った数ヶ月後ラッキーもも取って こい私は公園で犬用のおもちゃを 思いっきり 放り投げる2匹の犬はものすごいスピード でおもちゃに向かってかけていくその様子 を私と今の恋人は笑顔で眺めた彼は ラッキーの散歩している時に出会った人だ 彼も愛犬のももちゃんを散歩していて同じ 愛犬家同士息統合した1人の実家暮らしが 寂しくて犬を買い始めたけどまるでドラマ みたいな展開だったなと今でも時折り 不思議に思うもしかしたら私を心配した母 が連れてきてくれたのかもしれないその後 大輔は会社から訴訟を起こされたらしい 勤務態度の悪さや仕事上のミスの隠蔽など 訴訟に至る理由が山ほど出てきたとおじ さんから聞いたしかし浮気のことは最後 まで妻の嘘だと言って言い逃れようとした らしいどこまでも王場際の悪い人だと思う もう大輔と会うことは2度とないだろう けど自分がやったことは絶対に自分に帰っ てくるそのことを教えてくれたことだけは 感謝している来週は母の月命日だ今 付き合っている彼は一緒にお墓参りに行か せてほしいと自分から言ってくれた母の 好きなお花を持ってに報告しようと思う 大変なこともあったけどお母さんのおかげ で乗り越えられ たなんとかなるから大丈夫っって本当だっ たんだね直子は今幸せですだから安心して ゆっくり休んで ね夫が会社の後輩と不倫し たごめん俺彼女を愛してしまったんだ婚で どうか許して くれ土下座する情けない夫の姿に私は ショックで言葉を発せずにいた許せるわけ ないじゃ ないいきなり涙が溢れてくる空っぽの心で 離婚届けにサインしたその後夫とその女が 再婚したと聞いた恨みの感情も時と共に 薄れ自分の幸せに目を向けられるように なった頃の玄関が激しく叩かれた急いで出 てみればそれは元夫の嫁つまり不倫相手の 女だった彼女は可愛い顔が台無しなほどに ぐちゃぐちゃに表情を歪ませ叫び出し たあんたの夫に病があるなんて知らなかっ たんだけど介護になったら嫌だからあんた に返させてもらうわ当然受け入れてくれる わよねだってあんたあの男を私に奪われて 今も悲しい気持ちでいっぱいなんでしょね ねいいから分かりました引き取りますって 言いなさい よ呆れてしまった哀れねかつて私の全てを 奪った女ににっこりと笑顔を向けこう言っ てやっ たごめんなさいね返品不可ですえ はあ私の名前は直子大学卒業後に社会人に なって2年目営業先の会社で再会した 幼馴染みだった大輔と仲良くなり私たちは そのまま結婚した初めは友達感覚に近い 付き合いだったのだが気がつけば大輔の方 が私に続行結婚してからは毎日寄り道もせ ずに家に帰ってくるほど私のことを愛して くれていたよく友人からはそれぞれの夫の 不満などを聞いてたもしていたのだが 大好きに関しては不満はなくみんなからも 羨ましがられていた彼は休日になると進ん で家事を手伝ってくれて自分だって毎日 会社勤めを頑張っているのに私の休日を 作ろうとしてくれるので ある家事は休みがないからね僕も手伝える 時は喜んで手伝おうよたまにはゆっっくり してくれればいい さそんな優しさは付き合い始めた頃変わら ない素敵な夫との生活は私の宝物だったの であるしかしその幸せにも限りが見え始め ていった結婚してから2年が経ちそろそろ 私たちにも子供が欲しいという話が出てき た頃大輔は日頃の頑張りを会社からも評価 され昇進することになったその朗報はすぐ に大輔から電話で報告され私は家で1人 ガポをするすごいじゃんいつも頑張ってた もんね今日はいっぱいご馳走を作って用意 しておくから早く帰ってきて ねすると喜んでくれると思っていたのだが 大輔は少し申し訳なさそうな声で返事をし た えっとそれは本当に嬉しいし僕もすぐ帰り たいんだけど会社のみんなでお祝いをして くれることになってさ今日は外で食事会に なっちゃっただよだからごめん直子のご飯 も食べれないし帰りも遅くなる よ少しだけ寂しい気持ちもあったがそれ だけ大輔がみんなから慕われているという こと私は彼に悟られないように明るく返し たわかったじゃあ今日は楽しんでおいでお 祝いはまた改めてしよう ねプツンと切った電話の気音がけに大きく 今までだって飲み会で帰りが遅いことが なかったわけではないしかし不思議とこの 日の私は何かを感じ取っていたのかもしれ ないその日の夜大輔は宣言通り帰りが 遅かった終電も逃したようで日をまたいだ 頃にタクシーの音が玄関前で止まっ たすみません大輔さんのおタで間違いあり ませんかの の声に私は飛び跳ねた慌てながらも急いで 玄関に向かうとそこには完全に酔いつぶれ た大介と隣で彼を支えてくれている小さな 女性が立っていたのであるえっとあなた は私は大輔さんの部下ですあみと申し ます彼女はとても可愛い顔をしていて言葉 にも品があるように感じ たさんごの通りお酒を伸びすぎてしまった ようでここまでお連れしまし たそれはご迷惑をおかけしました本当に ありがとうござい ます彼女にこれ以上は負担はかけられない と思いながらも私1人では大輔を寝室に 運ぶことはできなかった仕方なくあみに 手伝いをお願いして運んでもらうこと にそれにしても大さんはお酒の席でも奥様 のことをてましたよあいつのおかげで仕事 に専念できてるんだっ て普段から直接お礼は言ってもらっている がそうやって外でも言われているとなると 気恥ずかしいもので ある恥ずかしいですよでもそんな人だから 私は彼が好きなん ですうんうんものすごくわかり ます浅みは何度も頷き一瞬だけ私の目を 見るそして声のトが少しだけ下がった私も そんな男性が大好きなん です一瞬切がぞっとしたような気がした しかしそれが気のせいかのように大輔を ベッドに寝かせるとケロッとした様子で 帰っていったのであるあまりに可愛い子 だったから警戒してしまったのだろうか この時はただの焼きもちだったのかもしれ ないと自分を納得させてしまったのである しかし次の日から大輔の様子が変わって しまった朝起きても出勤までの会話がどこ か ぎこちないつもはニコニコと挨拶して くれるのに目を合わせる時もバが悪そうに してい たどうしたの体調でも 悪い私が聞いても大輔は大丈夫の一点張り だしかも会社から帰ってくる時間も遅く なった役職になり仕事が忙しくなったのか もしれないがそれにしても終電近い帰宅が 多くなっている挙句いつも昼食のために 持たせていた手作り弁当もいらないと言い 出したの だいつも弁当を作るのも楽じゃないだろ 直子の負担を少しでも減らしたいんだ よそんなこと今まで言ってこなかったのに と私は頭を悩ませていたその時ふと浅みの ことを思い出したのであ まさかあの大輔に限ってそんなことはない そう思いながらも私は確かめずにはいられ なかった次の日大輔が仕事から帰ってきて お風呂に入っている隙を見て会社用の鞄を 覗きみることにしたので あるすると残業しているであろう時間に 発行された飲食店のレシートがいくつも出 てきたではない か残業が嘘だったことが分かった今 私はとうとう彼の携帯にまで手を伸ばして しまったそして携帯に残された浅みとの 親密なやり取りの履歴を見つけてしまった ので ある話の内容は会社の上司部下の関係を 通り越したどすぎた会話だっ たお風呂から上がってきた大輔に私は携帯 とレシートを突きつけて泣きながら 問い詰めるすると大輔はただただ謝り ながらその場で土下座をしてきたのだっ た本当にごめん初めはただの部下だったん だよでも彼女の一生懸命な姿にいつしか 行為を抱いてしまった昨日迷いだったんだ よもう2度としないからどうか許して くれ彼は本当に素直な人だった嘘でもいい からごまかして欲しかったと心のどこかで 思っていた私はすっかり気持ちが折れて しまったのである そのことをさした大輔はゆっくりと頭を あげ たそうだよね君を裏切ったんだ離婚でも 仕方ないと思ってる慰謝料はしっかり払う からどうか僕のことは忘れて くれその後私たちは泣きながら離婚届けに サインをし離婚が成立し たそれからほどなくして風の噂で大が再婚 したとの情報を耳にした相手はやはりあの 浅みだそうだそっちから手を出したか なんて今更どうでも良かった胸にぽっかり 開いてしまった穴を埋めるのはそう簡単な ことではなかったのだが3ヶ月も経って くると次第にその寂しさは薄れていった私 は離婚後会社に復帰をして1人暮らしをし ていたその日は休日で家でのんびりとして いたのだが突然インターホンが けたたましくなり響いたのである顔を しかめながら玄関に向かうとそこには浅み が立っていたあの日見た浅みは綺麗で 可愛い顔をしていたがこの日の顔はひどく 歪んでいるように見え たあんた直子さんよね大輔の嫁 のもっと嫁だけどね今の嫁はあなた でしょ私が答えるとはいきなり声を荒げて きたのであるそんなことはどうでもいいの それより何なのよあの男 はそのまま怒鳴りながら浅みは私に数枚の 髪を押し付けてきた何これは大輔の診断所 よあいつ先週突然倒れやがったの検査して みたら腎臓に病を抱えていたって言うじゃ ないあんたそれを知ってたの 浅みの言葉に私は頷いた確かに結婚する前 大輔からそんな話を聞いていた気がする しかしそれは元々彼の家計が腎臓に病気を 持ちやすかったというのと過のストレスが ない限り全く問題ないという話だっただ から私と生活していた時は全く発症し なかったのであるそんな小さな病が突然 倒れるほどの重症になったということは 彼女との生活がよほどストレスだったの だろう今の浅みの様子を見るとそれも少し だけ想像がつい たこっちは役職持ちと結婚すれば金が手に 入ると思ってわざわざ声をかけてやったの に今では薬代と治療費で大赤をこのままだ と介護までやらされるわそんなの絶対に嫌 だからあんな男あんたに返してやるわよせ 1人で惨めに暮らしてるんでしょよかった じゃ ないあみの言葉に私も呆れすぎて笑って しまっ たそんな話がまかり通るわけないでしょ 返品はできません自分で招いたことなんだ から最後まで責任取りなさいよふざけんな 私くらいの女ならもっとふさわしい人は たくさんいるんだよなんであんなやのため に家事やら介護やらしてやらないといけ ないのよあんたがいらないなら捨ててやる ちょうど目をつけてた男もいるしさっさと 乗り換えてやるんだ から最後まで異性よく叫んでいた浅みは 到底人に見せられないような見にくい表情 のまま帰って行ってしまっ た人の男に手を出すからそんな目に会うん だきっと彼女はこれからも同じようなこと を繰り返すのだろうそう思うと心のどこか でとした気分に慣れた気がしたそれと同時 にふと大輔の様子が気になりどうにか 忘れようとする悪いのは浅みだけではない 大輔だって浮気をしたのだから同罪なんだ 自分に言い聞かせてもノりをよぎるのは彼 との楽しかった日々だっ た私にはもう関係のない話 じゃその日は少しだけ強いお酒を飲んで 眠ることにしたそんな日がたまに起きてい たさ中問題が発生したのである浅みが 押しかけてきた翌月の慰謝料の変災が一向 に入金されないのだ今まで約束の日より数 日早くそして多めに入金されていたのが 突然なくなったのだから怒りよりも心配に なってしまったあの大輔のことだから 逃げようとかそういうのはありえない私は 事情を会社に話して確認するとは先月緊急 搬送されてからずっと入院し続けていると のことだった一時的な悪化だと思っていた 私は急いで彼の病院へと向かった知り合い だということで病室に案内された私が見た のはたった数ヶ月の間に痩せてしまった 大輔の弱々しい姿だったので ある大輔は天敵をしながら私の顔を見て目 を丸くしてい たどうしてここ にいろんなことを聞きたいのだろうがかれ た声の代わりに涙が数的こぼれるだけだっ た大輔こそどうしてこんなところにいるの よ私は近くの棚にお見舞いで用意していた りんごをそっとおく少しは反省した私は それから大輔が必死に言葉にしようとする のを隣でりんごの川を向きながらって聞い てい た彼はずっと浅みによって召使いのように 扱われていたそうだ再婚直後あみは家の ことを全て大輔に押し付け始めたらしい 自分は仕事を辞め家でダラダラとする ばかり大輔が稼いだお金でブランド品を 買い使いもしないバッグや靴が クローゼットを占領していったそれでは だめだと大輔が注意すると浅みは決まって を強くのったので あるお前は不倫をした最低な男だそんな奴 と結婚してあげる私にとやかく言える立場 じゃないだろう前の奥さんに悪いと思って いるのなら黙って言うことを聞け私だって 女を乗り換えるようなお前を信用している わけじゃないんだ ぞそんな言葉を毎日浴びせられとうとう 倒れてしまったということらしい自業自得 ではあるがポロポロと流れる彼の涙を拭っ てやりたくなっ た君を裏切っておいて弱を吐いてごめんね 体はどうにかしてすぐに直すよ慰謝料が 払えてないから今すぐにでも今月分は 振り込む から無理やりに体を起こそうとして苦痛に 顔を歪ませたすぐに直せるものじゃない でしょそれにすぐ直さないと浅みが起こる あの子はもう来ないわそういう女 よ私がそう言うと大輔は静かに呟い た君もそう思うならそうなんだろう な再びベッドに横たわり力なくエミを 浮かべ た少しだけ気は楽になったよでも僕がした ことは変わらないこれからも君に償いたい ん だ意になりながらも自分のしたことを反省 している姿に私はもう十分かなと思って しまったそれどころかこんな目に会い ながらも立ち上がろうとする彼を放って なんておけなかっ たつないたいのならまずは元気になって からにしてちょうだいそうでもないと気に なって仕方ないんだ から私はそっとベッドに近づき静かに 笑いかけたその もう裏切らないでよね絶対 に大輔は返事の代わりに大粒の涙を流して 頷いてくれたのだっ たこうして私と大輔は再び寄りを戻すこと になったのである回復には時間がかかる ようだったがしばらくして退院できるよう になり久しぶりに大輔との2人暮らしが 再開し た大輔は以前以上に家事を手伝い私に反省 と感謝の言葉を投げかけてくるようになっ た未だ社会復帰は難しそうだが少しずつ 治療しながらでも無理なく続けられる仕事 に乗り換えようと勉強をしているところで ある私も仕事を在宅ワークにしつつ彼の ことを精神面でも支えていってあげようと 思う色々なことがありながらも病気のこと を報告しに彼の会社に行くと上司の方が私 を見るなり深く頭を下げてきただ直子さん 大輔君の件はこちらからも謝らないといけ ないと考えていたところでし た何事かと驚いていると上司が言っている ことは浅みのことのようだった浅みは すでに営業先などの男とも繋がりがあった らしくそれらの浮気が次々にバレて問題に なっているらしい社員の教育がなってい ないということで社内は様々な方向から バッシングを受けて大変なんだそだ美は 後日彼女の振る舞いにより発生した会社の 損害賠償として多額のお金を請求されてい たそれでも男にすがればいいと考えていた らしいがそんな噂が広まっている女に 惚れる男がいるわけもなく誰からも相手に されないまま借金だけを抱えてしまった らしい今では休みなく夜の仕事をしている ようだがボロボロのアパートで1人寂しく 生活する前ににどこまで耐えられるのか私 には分からない今まで色々なことがあった が今は大輔が再び健康になって一緒に幸せ な生活を送っていくのが私の1番の夢で ある [音楽]

    #感動する話
    #朗読
    #泣ける話
    #涙涙の感動秘話
    ご視聴いただき、ありがとうございます!
    当チャンネルでは感動する話、泣ける話、いい話など、
    感動ストーリーをナレーションの朗読形式による動画で配信しております。
    是非、チャンネル登録をお願いいたします。
         ↓↓↓↓↓↓
    https://www.youtube.com/channel/UCe5mYb3um99nkiqsDJeJ1YA
    【涙涙の感動秘話の動画はこちらから】
    https://www.youtube.com/@Misaki868

    7 Comments

    1. 1話~意地の悪い義母は始末に悪い
      まして1人住まいでは 思い込み激しくて‥
      住まいも関係も近過ぎない事が良いでしょう
      意地悪は何れ自身に反ってきますよ

    2. あたしならふざけんなって
      掃除機投げつけてやって、二度と来ないと言って帰るꉂ🤣𐤔
      孫も見せないꉂ🤣𐤔

    3. 香典5円には笑ってしまったね。コイツは、自分の体面を考えないのか義母の葬式にいかないとか考えられませんね。普通、相手のことを嫌っていたとしても、世間体を考えて参加するもんじゃないのか??目の前の快楽に目がくらんだアタオカものか?!

    Leave A Reply