金価格はなぜ上がる？中央銀行の購買と地政学的リスク
2019年以降、世界は予想外の現象を目撃しました。金価格が急激に上昇し、その勢いは止まることを知らず、2023年にはついに2倍に達しました。通常、インフレの鈍化やドル高といった経済要因が金価格を抑制するはずでしたが、現実は違いました。金価格はこれらの要因をものともせず、さらなる高値へと駆け上がっています。
では、なぜこれほどまでに金が選ばれるのでしょうか？その答えは、地政学的リスクと中央銀行の動きにあります。特に注目すべきは、新興国の中央銀行による積極的な金の購入です。世界中の緊張が高まり、不安定な状況が続く中、各国の中央銀行は外貨準備を金へとシフトし、安全資産としての金の役割が再評価されています。特にロシアや中国といった国々が、地政学的な影響を背景に、金の保有量を増やしているのです。
【タイムテーブル】
00:00 オープニング
01:07 １．金価格を左右する2つの顔：需要と供給のダイナミクス
03:02 ２．米国の金利とインフレ：金価格への影響とは？
04:56 ３．価格を押し上げる要因：地政学リスクと投資家の心理
07:05 ４．価格を抑える要因：実質金利とドル高の影響
09:06 ５．中央銀行の購買活動：金価格上昇のカギを握る新興国
11:03 ６．未来を見据えた金価格の行方：これからどうなる？
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