ガソリン価格節約術 低燃費運転のコツ 元テストドライバー直伝 (26/04/23 18:30)
もうすぐゴールデンウィーク!
車での遠出を考えている方もいるかもしれませんが、気になるのがガソリン価格です。
依然として中東情勢は不透明で、先が見通せない状況が続きます。
そこで23日お伝えしたいのが燃費を良くする運転術です。
家計の節約にもつながる低燃費運転の極意を、自動車メーカーの元テストドライバーの男性に教えてもらいました。
鹿児島市のバッティングセンターで響く快音。
バットを振るのは満山一朗さん。
年齢はなんと86歳です。
満山一朗さん(86)
「1本。(ホームランが)いった」
年齢を感じさせないフルスイングから、いつしか「鹿児島のイチロー」とも呼ばれるようになった満山さん。
そんな「鹿児島のイチロー」は実はバッティング以外にも「達人」の顔を持っています。
それが低燃費運転です。
20代の頃、大手自動車メーカーのテストドライバーだった満山さん。
86歳となった今も、燃費の良い運転テクニックを極めるべくハンドルを握る満山さんに、低燃費運転の極意を教えてもらいました。
それは、運転の前から始まります。
Q.エンジンをかける時、エアコンは?
「切れてます。(運転が)終わった時切る癖がついている」
「(エンジン始動時、燃料を)一番食うのはエアコン。エンジンから直接動力を取るから」
実際に、満山さんの軽自動車で鹿児島市街地を走ってみます。
満山さん曰く、もっとも燃費が悪くなるのは発進時。
そこで次の極意は、発進の回数を減らすよう心掛けることです。
「時速50kmから60kmぐらいで走れば、1Lあたり30km近くまで走れる。でも信号で止まると(次の発進加速で)1lあたり13kmぐらいまで落ちる」
とはいえ、街中では赤信号での停車は避けられません。
どうすればいいのでしょうか。
「(前が赤信号だったら)先に速度を落とす。信号機の前で。緩い速度で走る。その間に信号が青に変われば、他の人は(燃費が悪い)1速、2速、3速、4速まで4回加速だが、私は(燃費の良い)3、4速だけの加速で済む」
もちろん、信号無視はご法度です。
Q.だからと言って黄色信号になったらアクセルを吹かせることは?
「言語道断です。節約した分が(罰金で)一発で吹き飛ぶ」
続いては、高速道路での低燃費運転の極意です。
2025年4月と2026年3月、バッティングセンターの大会に出場するため、鹿児島と福岡県小倉間を高速道路で往復したという満山さん。
2025年4月は1lあたり20.2kmでしたが、この低燃費運転の極意を試した3月は、何と1lあたり27.8kmに燃費が改善。
ガソリン価格自体は上がっていたにもかかわらず、ガソリン代を846円節約できました。
その極意とは、速度を時速80キロに固定することでした。
Q.80kmという速度にはどういう意味がある?
「高速道路で一番(燃料を)食わないスピード。大きい車(普通乗用車)は時速100kmぐらい。そこに良い燃費状態を持ってくるから」
「一定速度を保つアクセルワーク。前を詰める必要はないから余計な加速はしない。(前の車に)ついていけばいい」
下り坂ではアクセルを離します。
「今は燃料をタダで走っています」
Q.アクセルを踏んでいない?
「(足を)軽く乗せているだけ」
満山さんはこの日、山田料金所から姶良インターチェンジの間を1l当たり27.8kmで走りました。
それでは燃費を意識せずに走ったらどうなるのか。
取材記者が満山さんの車を借りて同じ区間を走ってみます。
田中記者
「じゃあ(アドバイスを)意識せずに走ってみますね」
登坂車線の車を追い越しながら、走り続けました。
結果は…
満山さん
「燃費どうですか?」
田中
「・・・21.6km」
1l当たり6.2kmも燃費が悪くなっていました。
「不要な追い越しはしないということ。加速も。よく分かったでしょう」
田中記者
「数字で明確に出ます」
元テストドライバーとともに走った燃費向上の道。
一番大切な「極意」が見えてきたような気がしました。
Q.特別な(運転)技術ではなく意識では
「その通り。車が良くなっているから(運転)技術はいらない。車が補っているから。だから意識が一番大切」
「燃料代と戦わないといけない。今後ますます不安定な時代が来るでしょう。方法を知っていた方がいいですよね」
取材後、記者が自分の車で1週間、満山さんの運転法で走行を続けたところ、平均燃費がそれまでより9kmほど向上したということです。