Mojang Studiosは9月2日、『Minecraft(マインクラフト)』Java版に向けて「26.3 Pre-Release 1」を配信した。2026年第3弾ゲームドロップの配信を目前に控える今回のアップデートの中には、パッチノートに記載されていない“隠しオプション”が追加されているようだ。
サンドボックスゲームである『マインクラフト』Java版では、Snapshotなどの開発版を通じて、正式実装前の新要素や変更点がテストされている。今回配信されたバージョンは「Pre-Release」と名づけられており、「まだらな森」バイオームや「羊毛のハーフブロック」などが実装される2026年の第3弾ゲームドロップの正式バージョンにより近い内容として提供されている。
「26.3 Pre-Release 1」のパッチノートでは、今回は技術的変更のほか、おもにバグ修正や改善、正式リリースに向けた最終調整がおこなわれていると説明されている。一方で、「DEBUG_ENABLE_FARLANDS」という新たなフラグが秘密裏に追加されていることが、有志の検証によって発見されている。字面の通り、「Far Lands(ファーランド)」の生成を有効化することができるオプションである。

ファーランドといえば、『マインクラフト』の「Infdev」版から「Beta 1.7.3」までに存在した異常な地形の通称である。極端に大きな座標の領域では、地形生成のために用いられているノイズの計算が、32ビット整数のオーバーフローによって破綻することに由来するとされる。この遠方の領域では、そびえ立つ壁のような地形などが生成されていた。
2011年9月の「Beta 1.8 Pre-release」以降は、座標を一定範囲に折り返す処理が追加されたことで、こうしたバグは修正された。ファーランドの存在は幻となったものの、『マインクラフト』を代表するトリビアとして、長年ユーザーの間で親しまれてきた。過去には、そんなファーランドへと約14年かけて徒歩で到達したプレイヤーも現れ、注目を集めていた(関連記事)。
Image Credit: Kurt J. Mac on Twitch
「DEBUG_ENABLE_FARLANDS」を有効化することで、前述した座標の折り返し処理を迂回することができ、ファーランドを生成することができるという仕組みのようだ。筆者が検証したところ、X軸方向は±281万4300付近、Z軸方向は±281万2300付近から地形の崩壊が始まるようだ。「Beta 1.7.3」までのファーランドとは仕様が異なるようで、X軸方向では細切れに崩れた地形が、Z軸方向では切り立った壁の地形が生成される。
ちなみに、現時点ではゲーム内のオプションとしてではなく、開発者向けの“デバッグ用フラグ”として実装されたかたちだ。今後ゲーム内で切り替えられるような正式なオプションとして実装されるかどうかは不明だ。


ランチャーからの起動時に、所定のJVM引数を与えることで有効化することが可能。ワールドを生成後、地形への埋まりを避けるために、スペクテイターモードに切り替える。そして下記のコマンドでテレポートをおこない、そのまま前進することで、ファーランドのX軸方向・Z軸方向の境界の様子を確認することができる。ただし、一般にファーランド近辺ではPCに大きな負荷がかかるとされ、実際に筆者もゲームの動作が非常に重くなった。試す場合には自己責任でおこなってほしい。
-DMC_DEBUG_ENABLED=true -DMC_DEBUG_ENABLE_FARLANDS=true
/gamemode spectator
/tp @s 2814300 160 2812300 -45 25
『マインクラフト』Java版はPC向けに配信中。Bedrock版はPC/PS5/PS4/XBOX Series X|S/XBOX One/Nintendo Switch/iOS/Androidなどに向けて配信中だ。
