数々のゲーム関連イベントが開催され、ゲーム業界が盛り上がる下半期。その先陣を切るのが、毎年7月末から8月頭にかけて中国・上海で開催される同国最大級のゲーム関連イベント「ChinaJoy」だ。「東京ゲームショウ」やドイツの「gamescom」との違いは、グローバルブランドはもちろんのこと、中国ローカルのゲーム企業の活動が活発なこと。加えて、現地を訪れると、ゲームの周辺産業、文化も巻き込んだ一大カルチャーイベントになっていることを実感する。

「ChinaJoy(中国国際数碼互動娯楽展覧会)」は2026年は7月31日~8月3日まで、上海新国際博覧中心(SNIEC)で開催
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「ChinaJoy(中国国際数碼互動娯楽展覧会)」は、毎年7月末から8月にかけて中国・上海で開催されるゲーム関連イベントだ。2026年は7月31日~8月3日まで、上海新国際博覧中心(SNIEC)で行われた。
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主催は、ゲームを含む中国のデジタル出版を統括する業界団体、中国音像与数字出版協会(CADPA)と、展示会の企画・運営を担う専門企業の上海漢威信恒展覧。CADPAが主導することからもわかるように、同イベントの目的は、中国のデジタルエンターテインメント産業の発展と中国産コンテンツの海外展開を推進することにある。
だが、実際に訪問してみると、ChinaJoyがカバーする領域がもはやゲームやデジタルエンターテインメントに限らないことを実感する。2026年は「Level UP with AI」をテーマに掲げた。そのコンセプトに象徴されるように、ゲームを核に置きながらも、AI(人工知能)を駆使したヒューマノイドロボットやフィジカルAI製品、家電、カメラなどの映像関連製品の展示が並ぶ。
さらに意外なのは、ライフスタイル系のコーナーに化粧品メーカーなども出展していることだ。ゲームを含む中国のデジタル系、IT系産業技術・コンテンツの情報を発信する場であると同時に、若い世代に向けて、そのカルチャー自体を発信・体験できる場所になっていることも印象的だった。
ゲーム企業の巨大ブースが立ち並ぶ
ChinaJoyの会場は、展示会場となる上海新国際博覧中心と、各種カンファレンスなどが行われる上海浦東ケリー・ホテルで構成される。
このうち上海新国際博覧中心の展示総面積は14万平方メートル。東京ゲームショウ(TGS)が開催される幕張メッセの総展示面積が約7万5000平方メートルだから、2倍弱といったところだ。
これは世界的に見ると決して広いほうではない。例えば、ドイツ・ケルンで2026年8月26~30日まで開催された「gamescom 2026」の総展示面積は23万3000平方メートルだ。
ただ驚いたのは、ChinaJoyのスペースの使い方。14万平方メートルのうち、12万平方メートルをBtoC関連のゲーム、製品、サービスに割り当てている。この広大なスペースに出展するのは、全出展者約900のうちBtoC関連の350社。各社のブース規模にはもちろん大小がある。結果、大手メーカーのブースは巨大で、ブースからブースへ歩くだけでも、ぐったり疲れる距離になる。
ホールはN、E、Wの3エリアにそれぞれ5つずつ。このうちゲームメーカーや関連ハードウエアのブースが並ぶのは、N1~N5の5つのホールだ。N1~N4はゲーム全般の展示、N5は「Snapdragonテーマパビリオン」と名付けられ、米Qualcommが開発・設計するチップセット「Snapdragon」とコラボしたモバイル機器メーカーが大型ブースを構えていた。

会場にはN、E、Wのホールは三角形にならぶ。空白の中央は倉庫らしき建物がぽつぽつある。EからNへと突っ切ることもできるが、それでもまあまあの距離(上、出所/ChinaJoy公式サイト)。よって、ホール間は移動用バスが走っている(下)
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