キオクシアブームの次はどんな銘柄が狙えるのか。半導体材料、製造装置関連や金融業に注目したい。
>>特集「下期に勝つ株」はこちら
日経平均株価は6月25日、過去最高値の7万2366円に達してから急落し、7月29日に6万1434円で底打った。下期の株式相場を展望するには、急落の理由を理解すべきだ。
筆頭に挙げるべきは、「中国のAI(人工知能)企業が米企業の優位を揺るがすのではないか」という懸念が再燃したことだろう。今夏の契機は、中国のAI企業の月之暗面(ムーンショットAI)が7月16日、AIモデル「KimiK3」を発表したことだ。性能が米オープンAIや米アンソロピックのAIモデルに次ぐという見方が米株式市場で広がり、日本株に飛び火した。一時は国内企業として時価総額1位となった半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(HD)の株価は6月22日から7月29日にかけて、64%も値を下げた。
今後も中国AIの脅威が日本株の悪材料となる可能性があると予想できる。ムーンショットAIや深度求索(ディープシーク)といった中国AI企業の開発動向、それに長鑫存儲技術(CXMT)など中国半導体大手の動きに株価が神経質に動く場面があるだろう。ただ、これからはむしろ、AIを製品やサービスに実装した企業の利益がどの程度増えるかが焦点となる。下期に値上がりが見込めるのは、半導体の製造過程で使う装置や材料の世界シェアが高い日本企業だ。
まずは半導体検査装置の世界最大手アドバンテストを挙げよう。4~6月期の売上高は3674億円、本業のもうけを示す営業利益は1899億円といずれも過去最高だった。同社は理由を「AI関連の高性能半導体向けテスター(検査装置)需要が大幅に拡大した」とした。世界的に半導体需要が高まっていることが背景にあるとも説明した。AIの普及に関連して、データセンター向けの高性能コンピューティン…
残り1786文字(全文2586文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

