Gen1は進化、Gen2は深化
2台体制で磨くGRヤリス!
S2000をはじめとする90年代以降のホンダ車を得意としてきた広島県福山市のコムテック。そんな同社が現在、積極的に取り組んでいるのがGRヤリスだ。
走りの楽しさや軽快なハンドリング、そしてチューニングベースとしての高いポテンシャルに着目し、現在はGen1とGen2の2台のデモカーを用意。それぞれ異なる方向性からセットアップを進めながら、ストリートで快適に楽しめるパッケージの構築とオリジナルパーツの開発を行っている。

Gen1は、後発となるGen2の登場によって明らかになった進化ポイントを検証しながら、各部をアップデート。フロントバンパーやリヤガーニッシュだけでなく、アンダーパネルや細かなボルト類までGen2仕様へ変更する一方、ブッシュ類のピロボール化やフロントへの機械式LSD投入によって、より積極的に走りを楽しめるスポーツ仕様へと鍛え上げている。
フロントに機械式LSD、リヤにトルセン式LSDを組み合わせたフットワークも大きな特徴だ。ターンインから高速コーナリングまで、FR車のように積極的な旋回を楽しめる特性を狙っているという。なお、レーシングドライバーの末廣選手がデータ収集やセットアップ、オリジナルパーツ開発におけるテストドライバーを担当している。

一方のGen2は、快適性を維持した“ノーマル+α”をテーマにセットアップ。オープンデフとなるRCグレードをベースに、あえて機械式ではなくトルセン式LSDを投入することで、ストリートユースに適した扱いやすさと走行性能のバランスを追求している。
足元には、迫力あるコンケイブ形状が特徴のGRカローラ純正ホイールを装着。過度に手を加えることなく、純正の持つスタイリングを活かしたスタイリッシュなストリート仕様に仕上げている。


Gen2専用のオリジナルスポーツサスペンションキットも開発。路面追従性とリニアなハンドリングに定評のあるFKテック製リアクションダンパーをベースに、ストリート重視の「タイプRS」と、サーキットユースを視野に入れた「タイプGT」の2タイプをラインアップする。
スプリングレートは、タイプRSがフロント10kg/mm、リヤ12kg/mm。タイプGTはフロント14kg/mm、リヤ16kg/mmに設定。価格は34万9800円〜となっている。

さらに、Gen2用スポーツマフラーもラインアップ。メインパイプ70φ、テールエンド100φの右シングル出しダウンテール仕様で、保安基準にも適合する。
左側に残る純正マフラー出口をスマートに処理するガーニッシュカバーもオプション設定。6速MT車だけでなくGR-DAT車にも対応し、価格は18万4800円となる。

エクステリアでは、Gen1とGen2の両モデルに対応するエアロボンネットを開発中だ。専用レインカバーを備えるほか、ボンネットピン取付部のインナー補強やボディとのフィッティングにもこだわるなど、単なるドレスアップパーツに留まらない実用性と完成度を追求している。

「タービン交換などでパワーを上げることは比較的簡単です。しかし、まずはGen1のアップデートやフットワークを中心としたパッケージ全体の底上げに取り組んでいます」と語るのは、代表の熊谷さんだ。

快適装備や日常での使い勝手を犠牲にすることなく、Gen1ではGen2化を含めた進化を追求し、Gen2ではGR-DATまで含めた新たなセットアップを構築するコムテック。
2世代のGRヤリスを実際に走らせながら蓄積したノウハウと、そこから生み出されるオリジナルパーツ群は、ストリートからサーキットまでGRヤリスを幅広く楽しみたいユーザーにとって、注目すべき存在となりそうだ。
●取材協力:コムテック 広島県福山市神村町2107-2 TEL:084-939-5780
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