(ブルームバーグ):7日の日本市場では、日本銀行の利上げ加速や年金資金による国内債買い増しへの臆測から円や債券が堅調な流れが続きそうだ。株式は前週末の米国市場で半導体関連株が買われたこともあり、日経平均株価を中心に上昇するとみられる。
市場では日銀による今月の利上げが確実視されており、利上げペースも今後速まるとの思惑が広がっている。短期債には売り圧力がかかる半面、長期的にはインフレが抑制される可能性が高まるとの見方から年限の長い債券には買いが入りやすい。また、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が国内債券への資産配分を増やすとの思惑も債券と円をサポートしている。
円は4日に発表された8月の米雇用統計が市場予想を上回り全般にドル高が強まった中でも、比較的底堅い動きだった。雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回ったほか、7月分も上昇修正されるなど米労働市場の堅調ぶりを印象付けた。これを受けて来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ織り込みが進み、フェデラルファンド金利先物市場では0.25%ポイントの利上げ確率が50%前後から60%前後に上昇した。
7日は米国市場が祝日で休場となるため、日本市場の取引時間帯に大きな動きは出ない可能性があるが、債券と円は先週後半からの流れを引き継ぎ、堅調な地合いが続くとの見方が多い。
株式相場にとって米利上げ観測の高まりはやや向かい風となるものの、このところ下落傾向が続いていた米フィラデルフィア半導体株指数が1カ月ぶり安値から反発しており、半導体関連株のウエートが高い日経平均を支えそうだ。
他方、週末の間に米国がイランのタンカーを攻撃、イランも報復攻撃を実施した。ホルムズ海峡の正常化が遠のくことへの懸念から原油価格は6月の暫定停戦合意以降の高値付近で推移しており、株価の重しになる。
(注:表中の終値は米国時間終値。円相場は対米ドル、前営業日比は円の対ドル変化率。米10年金利の前営業日比は変化幅(単位:%ポイント)。日経平均の前営業日比はシカゴ・マーカンタイル取引所清算値と大阪取引所清算値との比較。シカゴ取引所が休場の場合は大阪取引所の夜間終値と通常取引清算値の比較。金は1トロイオンス当たりのドル建て価格)
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