パブリッシャーのPlaystackは9月5日、Cold Symmetryが手がける『Mortal Shell II』向けの最新パッチを配信した。本アップデートでは、プレイヤーの戦いぶりに応じて敵の強さが変化する「アダプティブ難易度」が実験的機能として追加。勝ち続ければ敵が強化され、苦戦すれば逆に弱体化する仕組みとなっている。
『Mortal Shell II』は、ソウルライク・アクションRPGだ。2020年に発売された『Mortal Shell』の続編で、戦士の遺骸「シェル」に宿ることで、それぞれ異なる能力を使い分けながら戦っていく。前作から戦闘システムが大きく拡張されており、スタミナ制を撤廃。近接武器や遠距離武器、シェルごとの能力などを組み合わせながら、荒廃した世界を探索していく。

本作は8月20日に発売されるとすぐさま注目を集め、Steam版の最大同時接続プレイヤー数は本稿執筆時点で4万4486人を記録している(SteamDB)。一方で、不具合や一部のボス戦を含むゲームバランスへの不満も寄せられており、Steamユーザーレビューは1万6943件中78%が好評とする「やや好評」ステータスとなっている。そうしたなか、9月5日の最新パッチでは、難易度に関する新たな試みとして「アダプティブ難易度」が実験的に導入された。

アダプティブ難易度は、プレイヤーが倒した敵や死亡した場所などをもとに、敵の強さを自動的に変化させる任意設定だ。初期設定ではオフとなっており、ゲーム設定からいつでも切り替えられる。また、一度変化した難易度が固定されるわけではなく、時間の経過とともに緩和。プレイ傾向が変われば、徐々に標準のバランスへ戻っていく仕組みだという。
死亡せずに戦闘を制し続けた場合、敵は本来ゲームが想定していた最高難度を超えて強くなり、プレイヤーが勝利を続ける限り強化が進んでいくという。一方、苦戦している場合には、敵の攻撃力、ヘルス、ブレイク耐性が低下。加えて、敵の単発攻撃によって失われるヘルス量にも上限が設定され、満タンの状態から一撃で倒されることがなくなる。プレイヤーの戦績に応じて難易度が上下両方向へ変化するわけだ
ただし、「ナイトモード」では敵がさらに強くなることはあっても、弱くなることはない。また現時点では、難易度がどちらの方向に調整されているかを示す画面表示も用意されていない。開発元はこの点について、今後さらに機能を拡充していく予定としている。

今回の仕組みに対して、Steamコミュニティではさっそくさまざまな意見が寄せられている。アップデートや新機能を歓迎する声がある一方、勝ち続けるほど敵が強くなる仕様について、「勝利したプレイヤーが不利になる仕組みだ」として疑問を呈するユーザーもいるようだ。また、高難度を乗り越えること自体を楽しむソウルライクに、自動で難易度が変化する仕組みを持ち込むことへの懸念もある。一方で、任意設定でありいつでもオフにできる点を踏まえ、許容する反応も確認できる。

本パッチでは、このほか戦闘やシェルに関する調整も多数実施された。「無限の封印」による連続パリィでは、受付時間が敵の予備動作まで拡大され、連続して迫る攻撃をパリィしやすくなった。また、サリエルやジェネーシャを含む一部シェルの能力も調整。死亡時に失った陰を回収しやすくする変更や、ボスおよび敵の挙動に関する不具合修正、クラッシュ修正やパフォーマンス改善なども盛り込まれている。変更点は多岐にわたるため、詳細はパッチノートを参照されたい。
『Mortal Shell II』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中。Steamではオープンベータ版も配信中だ。
