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    スポーツブランド大手のアディダス(adidas)が、今年から始まった片足シューズ販売プログラムの広告キャンペーンに、イスラエル国防軍(IDF)の元兵士を起用したことをめぐり、批判が起こり、ボイコットを求める声が広がっている。

     【画像】義足の元イスラエル兵を起用した、アディダスの広告

    ガザで切断手術を受けたのは5000人以上。義手・義足の不足も

    アディダスは2026年から一部店舗で、義足を使用する人や障害のある人、切断手術を受けた人などに向け、片足の靴を半額で販売する「シングル・シュー・プログラム」を開始。中東の放送局のアルジャジーラなどによると、このサービスのモデルに起用された元イスラエル兵は、2021年のイスラエル・ガザ紛争に参加し、片足を失った。

    この起用について、SNSでは「イスラエルの攻撃で手足を失ったガザの人々への侮辱だ」「もうアディダスは買わない」「パレスチナの子どもよりも利益を選ぶ企業を支援するのをやめよう」などの批判やボイコットを呼びかける動きが広がっている。

    批判の背景には、イスラエルによるガザへの攻撃で、手足を失ったパレスチナ人が大勢いる現状がある。国連人道問題調整事務所(OCHA)は、「ガザ地区は近現代の歴史において、切断手術を受けた子どもが最も多い」と指摘している。

    2025年10月時点で、ガザ地区で5000人以上が切断手術を受けた(WHOの推計より)。国際NGOのHumanity & Inclusionによると、紛争が激化した時期には、1日に最大10人の子どもが片足または両足の切断手術を受けていたが、適切な医療処置やリハビリができず、義手や義足の提供も足りていないという問題も起きている。

    ロイター通信は2024年1月の記事で、ガザで下肢の切断手術を受けた子どもは1000人以上で、劣悪な衛生状態や医薬品の不足により、細菌感染に伴う切断手術が必要となり、手足を失う結果となる例もあると報じている。

    また、広告では元イスラエル兵がアディダスのシューズを履いてランニングする様子もとらえているが、ガザでは、2023年10月7日から2026年2月12日の間に、1000人以上のアスリートが殺害されている。

    このボイコット運動には、スペイン出身の俳優ハビエル・バルデムさんらも加わり、インスタグラムでアディダスのボイコットを表明した。バルデムさんはアカデミー賞の授賞式でも、ガザでの停戦や不当な軍事侵攻への反対を訴え、イスラエルのネタニヤフ首相や、それを支持するトランプ大統領らを厳しく批判してきた。

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