【地震に自信を】2026年ベネズエラ地震・コロンビア地震の特徴(2026年9月6日 今村文彦先生)
南米で発生した2つの地震について紹介します。
・ベネズエラ地震(6月24日)は、モーメントマグニチュード(Mw)7.2の地震発生からわずか約39秒後にMw 7.5の地震が連続発生した「二重地震(ダブルイベント)」で、浅い横ずれ断層運動が主因でした。震源付近のヤラクイ州や首都カラカス近郊のラ・グアイラ州など北部沿岸部に破壊が集中し、死者5,000人超、建物の倒壊とインフラ途絶により大規模な仮設避難生活が強いられています。
・コロンビア地震(8月10日)は、チョコ県を震源とするMw 7.4〜7.5、深さ約110kmの「中深発地震」でプレートの沈み込み帯が起因です。広域へ揺れのエネルギーが伝播し、コロンビア全土およびエクアドル、パナマ、ベネズエラでも震動を観測。地滑りや都市部の建物倒壊により死傷者が多数発生し、国家非常事態が宣言されました。
ふたつの地震の共通点として、南米北部の複雑なプレート境界部に位置するため、隣接する広域の中南米諸国にまで揺れが及び国境を越える影響があったことやインフラ寸断による救援の難航があげられます。また、耐震性の低いレンガ・コンクリート建造物の崩壊が多発したほか、余震や地滑りによるさらなる崩落リスクが避難活動を阻害しました。
今後の復興・防災における課題として、孤立地域の救助と人道支援や大規模避難民の住環境の再建への支援体制、特異な地震パターンへの備えと耐震化などが考えられます。
