2026年9月
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    2026年F1第13戦イタリアGPでチームメイトのシャルル・ルクレールと激しい攻防を繰り広げたルイス・ハミルトンが、レース中の戦略判断に不満を示すとともに、チームメイト同士で争う際の「ルールがない」とフェラーリに苦言を呈した。

    ハミルトンは決勝1周目のターン1でルクレールのイン側に仕掛けたものの、その出口では自身がグラベルに押し出される格好となった。結果、4番グリッドから一時は10番手まで後退し、その後挽回して6位でフィニッシュした。

    交戦規定不在のフェラーリ「ルールがない」

    ハミルトンはレース後、コース上で2人が何処まで競り合うことを許容するのかを、フェラーリとして明確にする必要があるとの考えを示した。

    「結局のところは交戦規定の問題だと思う。僕がメルセデスにいた時は、バトルする際のルールが文書で決められていた。本当に酷い状況になることはほとんどなかった。ニコ(ロズベルグ)とは何度かそういう場面があったけど、たいていはうまくいっていた」

    「でも、ここにはルールが一切ない。そこは対処する必要がある」

    赤いヘルメットとレーシングスーツ姿で決勝前のグリッドに立つシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2026年9月6日(日) F1イタリアGP決勝(モンツァ・サーキット)Courtesy Of Ferrari S.p.A.

    赤いヘルメットとレーシングスーツ姿で決勝前のグリッドに立つシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2026年9月6日(日) F1イタリアGP決勝(モンツァ・サーキット)

    ルクレールも、モンツァでの序盤の争いについては互いに「行き過ぎた部分があった」と認めた。一方で、ハミルトンとの間に敵対的な対立構造があるとの見方には否定的な姿勢を示した。

    「僕らが互いに対立している、みたいな話を誰が作ろうとしているのか本当によく分からない。ザントフォールトの時も、話が大きくなりすぎていた」

    「ただ、今回は僕らが行き過ぎたのは確かだ。ターン1はルイスが仕掛けてきて、ターン2では僕もできる限りタイトに曲がろうとしたけど、十分じゃなかった。ここでああいうことをするのは良くない」

    ドライバー優先、ハミルトンとバスールの温度差

    イタリアGPを終えてハミルトンは、ルクレールに対して36ポイント差を築く一方、首位アンドレア・キミ・アントネッリとの差は76ポイントにまで拡大した。

    モンツァでのレース前には、チャンピオンシップでハミルトンがルクレールをリードしていることを踏まえ、フェラーリはハミルトンを優先すべきではないかとの意見も出ており、ハミルトン自身も暗にそれをほのめかすような発言を口にしていた。

    ハミルトンはレース後、今後フェラーリはルクレールよりも自身を優先すべきかと問われると、こう答えた。

    「今となっては遅すぎる。今日はあの連中[メルセデス勢]に対してかなりポイントを失ってしまった」

    「残りのシーズンもできる限りプッシュしていくけど、彼らはもう前に行ってしまった」

    一方、フェラーリのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、現時点でどちらか一方のドライバーを優先するのは時期尚早だと主張した。

    その根拠として昨年のマクラーレンを例に挙げた。オスカー・ピアストリはイタリアGPの時点でランド・ノリスに大量リードを築いていたが、最終的にはノリスとマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)の双方に敗れた。

    「もちろん、最初のコーナーで起きたことはチームにとって良いことではない。ただ、チームオーダーを出すかどうかについては、いずれ決断しなければならない時期は来るが、モンツァの前に決めるのは早すぎたと思っている」とバスールは語った。

    ハミルトン、ハード選択とVSC判断にも不満

    ハミルトンのフラストレーションの矛先は、ルクレールとの攻防だけに向いていたわけではなかった。赤旗時のタイヤ選択と、その後のバーチャル・セーフティーカー(VSC)下での戦略的判断に疑問を呈した。

    ハミルトンは、リスタートに際しては「ハードタイヤにすべきだった」との考えを示し、VSC導入時には「チームは僕をストップさせると思っていたのに、そうしなかった。その結果、タイヤが終わってしまった」と語った。

    「もっと良い結果を期待していただけに、今日は受け入れるのがかなり難しいレースのひとつになってしまった。全てを出し尽くしたけど、ストレートで速さが足りず、周りの連中に対してほとんど格好の標的みたいな状態だった」

    一方でバスールは、VSC導入時にハミルトンをステイアウトさせたチームの判断について、そのタイミングでピットインしたフェルスタッペンとのタイム差に言及し、ピットウォールの決断を支持した。

    「VSCが導入される前、我々はマックス[フェルスタッペン]から10秒遅れていた。そしてフィニッシュ時も10秒遅れだった。[ピットインしていた場合]オーバーテイクが必要になる。だが、オーバーテイクは我々の得意分野ではない。より難しくなっていただろう」

    2026年F1第13戦イタリアGP決勝では、19番グリッドからスタートしたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が逆転勝利を飾った。角田裕毅(レーシング・ブルズ)は10位フィニッシュを果たした。

    マドリンクを舞台とする次戦スペインGPは、9月11日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

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