Apple Watch Series 12とUltra 4の発表を目前に控え、海外でリークが一気に出そろってきました。日本時間で9月10日午前2時のイベントまで、あと少しです。
今回はっきりしてきたのは、ハードウェアの変化は小幅で、watchOS 27側にこそ見どころがありそうだという見立てです。watchOS 27とiOS 27のベータに残されたコードから、4つの新機能の痕跡が見つかりました。
複数の海外メディアが伝えている内容を、種類ごとに整理します。
ベータのコードから見つかった4つの新機能の痕跡
MacRumorsが現地時間2026年9月7日に報じたのは、watchOS 27とiOS 27のベータに含まれるコードの解析結果です。MacRumorsのフォーラムメンバー「pdfu」氏が見つけたもので、内容は次の4点になります。
見つかったもの
内容
新しい「Readiness」アプリ
既存のVitalsアプリとは別の、独立した新アプリ。watchOS 27のホーム画面の初期配置で、ワークアウトアプリの直後に置かれている
筋トレの記録が細かくなる
セット単位、回数、重量、器具、体の左右、時間まで保存できるよう健康関連の基盤が拡張されている
新しい光学センサー系
「Sunstone4p0」というセンサーファミリー。ノイズ係数が低く、手首と向きに応じてチャンネルを選ぶ仕組み
128GBストレージ
T8320チップに紐づくNANDのプロファイル。従来の64GBから倍増する可能性
いずれもベータのコードから読み取れた痕跡であって、Appleが発表した内容ではありません。実装されないまま消えることもあります。
いちばん気になるのは「Readiness」アプリ

4つのうち、スマートウォッチとして意味が大きいのはReadinessアプリだと思います。
Apple Watchにはすでに、睡眠中の指標をまとめて見せるVitals(バイタル)があります。今回見つかったのはそれとは別の独立したアプリで、しかもホーム画面の初期配置でワークアウトアプリの真後ろに置かれているとのこと。
この名前と位置は、Appleがコンディションやリカバリーをもっと本格的に扱おうとしていることを示唆します。GarminのBody Battery、Ouraのレディネススコア、WHOOPのリカバリーといった指標は、他社が先に定着させてきた領域です。そこにAppleが専用アプリで乗り込んでくるなら、影響は小さくありません。
刷新されたヘルスケアアプリとAIヘルスコーチも9月9日に出るのではないかと見られており、健康まわりはソフト側にまとめて手が入る年になりそうです。
筋トレの記録は「セット・回数・重量」まで入るのか
地味ですが実用的なのがこれです。セット単位、回数、重量、使った器具、体の左右、時間まで保存できるよう基盤が拡張されている、とされています。
Apple Watchのワークアウトは、これまで筋トレの扱いが大ざっぱでした。「筋力トレーニング」として時間と心拍を記録するだけで、何をどれだけ挙げたかは別アプリに頼るしかありませんでした。ここが標準で入るなら、ジムでサードパーティのアプリを使い分けている人には効きます。
「体の左右」まで項目にあるのは、片側ずつ行う種目を想定しているということでしょう。かなり踏み込んだ設計に見えます。
新しい光学センサー「Sunstone4p0」
ハードウェア側で見つかったのが、Sunstone4p0という新しいセンサーファミリーです。
特徴として挙げられているのは、ノイズ係数の低さと、手首や向きに応じてチャンネルを選ぶ仕組み。噛み砕くと、反射してくる脈の信号が弱いときでも読み取りやすくなり、時計の付き方に合わせた測り方ができる、ということになります。
心拍まわりのハードが変わるとすれば、影響は測定精度に直結します。ただし、これが実際にSeries 12やUltra 4に載るのか、それとも将来のモデル向けなのかは、コードからは判別できません。
128GBは何のためか
4つ目はストレージの倍増です。T8320チップに紐づくNANDのプロファイルから、Series 12とUltra 4が128GBを積む可能性が読み取れるとされています。従来は64GBでした。
ここは正直、用途がすぐには思い浮かびません。音楽やアプリで64GBを使い切っている人は、そう多くないはずです。MacRumorsの読者コメント欄でも「誰が使い切るのか」という声が目立ちました。
ひとつ考えられるのは、端末側でAIモデルを動かすための余地です。iOS 27の世代ではSiriの大幅な刷新が控えているとされるので、その流れが時計にも及ぶなら説明はつきます。ただしこれは現時点では推測の域を出ません。
Ultra 4はどうなるのか
Ultra 4については、海外のスポーツウォッチ系ブログthe5krunnerが具体的な予想を出しています。
予想されているもの
予想されていないもの
新しいSiri向けのAIチップ
新しいGNSS(測位)チップ
より明るいAMOLEDディスプレイ
Touch ID
バッテリー駆動時間が1時間追加
測位チップが据え置きというのは、アウトドア用途で選ぶ人にとっては気になる点かもしれません。Touch IDについては以前から噂がありましたが、今回も見送りという見立てです。
バッテリー1時間増というのも、控えめな数字です。Ultra 4については3年ぶりの新チップやセンサーの強化、FDA審査中の高血圧機能なども取り沙汰されてきましたので、あわせて読むと全体像がつかみやすいと思います。
「ハードよりソフト」という見立て
AppleInsiderは、今回の発表についてハードウェアよりwatchOS 27側にサプライズがあるという分析を示しています。
実際、ここまで並べた材料もその方向を向いています。デザインの大きな変更は予想されておらず、見つかった4つのうち2つはソフトウェア側の話です。残る2つはハードウェアに関わりますが、いずれも本体の見た目を変えるものではありません。
一方で、watchOS 27はトランシーバーの廃止など、なくなる機能もはっきりしています。足し算だけの更新ではない、という点は頭に入れておいたほうがよさそうです。
まとめ
Apple Watch Series 12とUltra 4は、日本時間9月10日午前2時のイベントで発表される見込みです。直前のリークから見えているのは、次のような姿でした。
watchOS 27とiOS 27のベータには、Readinessアプリ、筋トレの詳細記録、新しい光学センサー「Sunstone4p0」、128GBストレージの痕跡があります。Ultra 4は新しいAIチップと明るいディスプレイ、バッテリー1時間増が予想され、測位チップとTouch IDは見送りとの見方です。
全体として、本体の見た目は変わらず、中身と使い方が動く年になりそうです。特にReadinessアプリは、他社が先に育ててきたコンディション管理の領域にAppleが正面から入ってくることを意味します。ここが実際に発表されるかどうかが、いちばんの見どころだと思います。
いずれもコード解析と予想にもとづく情報です。確定は発表を待ってからになります。
Source: MacRumors「Leak Hints at Four New Features for Apple Watch Series 12 and Ultra 4」(2026年9月7日)/the5krunner/AppleInsider ほか。記事中の画像はイメージです(出所:Unsplash)
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