元F1ドライバーのロマン・グロージャンは、マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンがオスカー・ピアストリについて語った発言をテレビ中継内で誤って伝えたとして、SNSを通じて謝罪した。
事の発端は、2026年F1第14戦スペインGPの予選後に配信された『F1 TV』内でのインタビューだった。この中で、ポールポジションを獲得したランド・ノリスと7番手に終わったピアストリに関するブラウンの発言を、グロージャンが思い違いをしてその翌日に別のテレビ番組内で伝えた。
グロージャンのこの発言がSNS上で急速に拡散されて話題を集めると、グロージャンは自身のSNSアカウントを通じて事実関係を訂正し、ブラウンとマクラーレンに謝罪した。
発端はノリスのポールを称えた発言
グロージャンは決勝レース中、自身が解説を務めるフランスのテレビ局『Canal+』で、前日の予選でブラウンが「鋏やチェーンソーでピアストリを切り刻むようなことを言っていた」と指摘。さらにブラウンは「要するにランドはワールドチャンピオンであり、ピアストリより優れていると言ったわけだ」と紹介した。
「驚いたよ。本当に驚いた。あの発言を聞いた時は、言葉を失った」
だが、実際にブラウンが語っていた内容は、グロージャンの説明とは異なっていた。ブラウンは、ノリスのラップを高く評価する一方、ピアストリについて否定的な評価はしていなかった。
番組内でノリスのアタックについて聞かれたブラウンは、「ラップ全体が素晴らしかった。ランドはどんどん良くなっている。ああいうラップを見せられると、『彼は世界王者だ』と思わされるね」と称賛した。
続いてファン・パブロ・モントーヤからピアストリの改善点について尋ねられると、ブラウンはこう答えた。
「『Aプラス状態』にあるランドが相手だった。つまり、あれ以上タイムを詰める余地は残されていなかったと思う」
「オスカーは週末を通じて彼と競り合っていたが、予選で同じような特別なラップを走れなかっただけだ。データを見れば、彼も『なんてラップだ』と感嘆するはずだ」
グロージャン謝罪「完全に誤解していた」
グロージャンはその日の夜、SNSを通じて自身の説明を訂正した。
「昨日の『F1 TV』のインタビュー中にザク・ブラウンがオスカー・ピアストリについて語ったコメントに関して、僕は今日『Canal+』の番組内で発言した。そのインタビューには僕自身も参加していた」
「僕は彼の言葉を完全に誤解していた。そのことについて謝罪したい」
「ドライバーを尊重し、公平かつ平等に扱うことが、ザクやマクラーレン・チーム全体にとってどれほど重要かは理解している」
さらにグロージャンは「今日はマクラーレンのマシンが最速だったが、VSCのタイミングという不運に見舞われた。ランドとオスカー双方が、次のバクーで再び勝利を争うチャンスがあると確信している」と書き添え、チームへの配慮を示した。
