深瀬敦子
堤健太郎
2026.09.17 09:41
(ブルームバーグ):17日の日本市場では、円が対ドルで156円前後で推移。米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げを受けたドルの上昇が一服し、あすの日本銀行の金融政策決定を前に一段の円売りに慎重姿勢が広がった。株式は上昇し、債券はもみ合っている。
FOMCは16日、政策金利を0.25ポイント引き上げ、参加者の金利見通しでは年内の追加利上げが示唆された。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長はインフレへの懸念を改めて表明した。
結果を受け、米国では政策金利の影響を受けやすい米2年債利回りが2024年以来の水準となる4.74%まで上昇。10年債利回りは5%台に戻した。為替市場ではドル高が進み、円は対ドルで156円台前半まで下落していた。
みずほ銀行国際為替部の長谷川久悟マーケット・エコノミストは、米利上げが全会一致で決定したことで材料は出尽くしたとし、日銀の金融政策決定を控える中、ドル・円が157円に上昇する可能性は低いと述べた。
一方、SBI FXトレードの上田真理人社長は、ウォーシュ議長の発言が想定以上にタカ派で年内の利上げ想定が明確になったことで、あすの「日銀のハードルが上がり、利上げだけでは済まない」と指摘。植田和男総裁がはっきりと追加利上げを示唆しなければ、158円近くまで円安が加速するとの見方を示した。
株式
日本株は続伸。FOMCを通過し、前日と比べて為替が円安となったことや原油相場の下落が支えになっている。
日経平均株価は一時700円超(1.1%)上げ、東証株価指数(TOPIX)も高い。銀行や保険など金融株や商社、ゲーム株などで買いが先行している。
野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジストは、日本株は円安や米半導体株が上げたことが追い風になると指摘。一方、日銀の金融政策決定会合を控えて場中に相場がどんどん上がっていく展開は考えにくいとも述べた。
債券
債券は米長期金利が上昇した流れを引き継ぎ、売りが先行した後、もみ合いに転じている。
三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、売りポジションが積み上がっているため、買い戻しが入り相場を支えているとの見方を示した。ただ、ウォーシュ議長が想定以上にタカ派だったため、日銀もタカ派的な強い発信をするとの思惑から売りも出るとし、上値は重くなるとみている。
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