
フォーエバーヤング
◆ジョッキークラブゴールドカップ・G1(日本時間9月19日、ベルモントパーク競馬場・ダート2000メートル、4頭立て)
坂井瑠星騎手=栗東・矢作芳人厩舎=騎乗で、日本から参戦したフォーエバーヤング(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎、父リアルスティール)が快勝した。ラストシーズンの始動戦を白星で飾り、連覇を狙う大目標のBCクラシック・G1(現地時間10月31日、キーンランド競馬場・ダート2000メートル)へ大きく弾みをつけた。
楽勝だった。少しよれるようなスタートだったが、ハナを切ったフィリアスフォッグに続いて、難なく外めの2番手につけたフォーエバーヤング。4コーナー手前では早くも逃げ馬をかわし、楽な手応えのまま先頭で最後の直線へ。鞍上のステッキに応えると、内から猛追してきたスターズアンドストライプスに影も踏ませず3馬身1/4差をつけて押し切った。
レース後の矢作調教師は「まずベルモントパークの記念すべき日に勝てたことが何よりもうれしく思います。きょうは休み明けの感じで彼本来の走りではなかったので、BCに向けてもっと成長させていきたいです」とインタビューに答えている。鞍上の坂井瑠星騎手も馬上インタビューで息を切らしながら「騎手である以上勝ちたいですし、この馬を信頼しています。楽しみにしています」と次走のBCクラシックについて語った。
15日にバニシング(セン6歳、Dジェイコブソン厩舎)とチャンクオブゴールド(牡4、Eウエスト厩舎)が出走を取り消すと発表。さらに直前でレンダージャッジメント(牡4歳、Kマクピーク厩舎、父ブレイム)が負傷のために出走を取り消しため、わずか4頭による争いになったが、日本の怪物が力を見せつけた。
過去の勝ち馬にカーリンやシガーなどの名馬が名を連ね、矢作調教師も「前哨戦なんて言うのは失礼」と臨んだ歴史と伝統ある一戦。この勝利で重賞は11勝目。中でも海外G1は4勝目となり、3勝のエイシンプレストン、モーリス、ラヴズオンリーユーという名馬を抜き、日本調教馬で単独トップに躍り出た。
また、1着賞金は55万米ドル(約8622万9000円)で、これまでの総獲得賞金だった49億3699万3600円に加えると、50億円を突破したことになる。今やフォーエバーヤングが走れば、日本競馬の歴史が動く。
次に見据えるのはもちろん、昨年に歓喜の勝利をつかんだBCクラシック。昨年の米年度代表馬ソヴリンティ(牡4歳、米国・Wモット厩舎、父イントゥミスチーフ)を始め、ドバイ・ワールドCで先着を許したマグニチュード(牡4歳、米国・Sアスムッセン厩舎、父ノットディスタイム)や今年の2冠馬ゴールデンテンポ(牡3歳、米国・Sドゥヴォー厩舎、父カーリン)など強敵の出走が予定されている大一番となる。ただ、矢作師が連勝することで「アメリカの年度代表馬という夢が見えてきます。そのミッションを確実に遂行したい」と意気込んでいる今回のアメリカ遠征。現地での1か月以上の調整もしっかりこなし、ラストシーズンも世界に日本競馬の強さを示す。
スポーツ報知
