2026年9月
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    282930  

    HRE Vintage 501とニューマティックが生む低重心! ドライカーボンで研ぎ澄ますG81

    510psの直列6気筒ツインターボを積むステーションワゴンが、白い21インチを履いて路面スレスレまで沈み込む。パノラマクラフトが仕立てたBMW「M3コンペティション M xDrive ツーリング(G81)」は、インディヴィジュアルのトワイライトパープルにHREの3ピースホイールを合わせ、ドライカーボンで外装を締めた1台である。手数は多くない。効かせどころだけを的確に突いた構成だ。

    ベースはBMW「M3コンペティション M xDrive ツーリング(G81)」。510psを持つ快速ワゴン

    まず押さえておきたいのは、素材そのものが完成された1台という点である。3シリーズツーリングの派生でありながら、前後に大きく張り出したフェンダーと存在感のあるフロントマスクを持ち、S58型3.0リッター直列6気筒ツインターボは最高出力510psを発生する。駆動方式はM xDriveの四輪駆動、トランスミッションは8速ATという組み合わせだ。

    取材した車両は、その完成されたパフォーマンスモデルに対して、少ない手数でより獰猛な方向へ振った仕上がりになっている。象徴となるのがボディカラーで、BMWのオリジナルオーダープログラム、インディヴィジュアルから選んだトワイライトパープルをまとう。光の角度で表情を変える紫の塗装は、それだけで視線を集める力を持っている。

    その紫に、あえて白のホイールを合わせる。濃色ボディにはダーク系のホイールという定番から外れた選択で、足もとだけが明るく浮かび上がり、車体の低さとフェンダーの張り出しがより強調される。

    純正F19/R20インチの異径サイズをHRE ヴィンテージ501で前後21インチ化

    足もとの主役は、アメリカの老舗鍛造ホイールメーカーであるHREのヴィンテージ501だ。1970年代から1980年代のレーシングホイールを思わせるメッシュデザインを、現代の鍛造3ピース構造で再現したモデルになる。

    サイズは前後とも21インチで、フロント21×10.5J、リア21×11Jという設定。純正はフロント19インチ、リア20インチの異径サイズなので、前後ともインチアップしたうえで前後同径に振り直した計算になる。タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4Sで、サイズはフロント255/30R21、リア275/30R21だ。

    ディスク面は程よくコンケーブ(中心部がくぼんだ立体的な形状)が効き、それでいてアウターリムの深さも確保している。ポリッシュ仕上げのステップリムが磨き込まれた輝きを放ち、複雑なメッシュとの対比で立体感が生まれる。飽きの来ないデザインという評価がふさわしい仕様である。ブレーキにはRDDのローターを組み合わせた。

    ニューマティックのエアサスをAIRLIFT 3Pで制御。正確に車高を落とす

    これだけのホイールを履かせても、車高が高いままでは狙った見え方にならない。そこで選ばれたのがニューマティックのエアサスペンションで、制御にはAIRLIFT 3Pシステムを使う。

    ニューマティックはベース車を持ち上げた実績が豊富で、ノウハウも蓄積されている。パツンパツンと呼べる位置まで落とし込みながら、走行時の信頼性を確保できるという理由からのチョイスだ。停車時は路面すれすれ、走り出せば実用的な車高へ戻せる点が、ダウンサス系との決定的な違いになる。エンジンルームにはCPMのアルミ削り出しストラットブレースを追加し、車体剛性と同時に見た目の質感も引き上げている。

    MHC+とワンオフのドライカーボンでM3ツーリングの外装を引き締める

    紫のボディを締める役割を担うのが、各部に配されたドライカーボンである。フロントリップスポイラーとトランクスポイラーはMHC+の製品で、サイドスカートとリアディフューザーは純正形状風にデザインしたワンオフ品となる。

    複雑な形状を持つM3のフロントまわりを、MHC+のリップスポイラーが無理なくまとめ上げている。しっかりと張り出しながらも悪目立ちしないバランスが、この車両の印象を決めている部分だ。仕上げはクリアコートで、カーボン目の艶やかさをそのまま見せる。フロントにはCSLグリルとM Performanceのダクトを組み合わせ、排気系には3Dデザインのマフラーを装着した。

    派手な色と白いホイール、そして極端に落とした車高。要素だけ並べれば過激に響くものの、実車が放つのは緻密に計算された一体感である。速さのために作られたワゴンを、見られるための1台へと丁寧に組み替えた仕事だと言える。

    ■BMW M3コンペティション M xDrive ツーリング(G81) カスタムメニュー

    エクステリア:MHC+・フロントリップスポイラー、MHC+・トランクスポイラー、ワンオフ カーボンサイドスカート、ワンオフ カーボンリアディフューザー、CSLグリル、M Performance・ダクト
    ホイール:HRE・Vintage 501 3ピース(F21×10.5J/R21×11J)
    タイヤ:ミシュラン・パイロットスポーツ4S(F255/30R21/R275/30R21)
    サスペンション:Pneumatec(ニューマティック)・エアサスペンション(AIRLIFT 3Pシステム制御)
    ブレーキ:RDD・ローター
    エキゾースト:3Dデザイン・マフラー
    その他:CPM・ストラットブレース

    詳しくはこちら

    ■パノラマクラフト(Panorama Craft)
    〒292-0823 千葉県木更津市桜井新町1丁目1-2
    URL:https://panoramacraft.com/

    Share.

    Comments are closed.