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     Ubisoftから12月3日に発売される「レイマン レジェンド リトールド」(以下、「リトールド」)。本作は、最大4人でのローカル協力プレイに対応した2Dアクションアドベンチャーだ。対応機種はプレイステーション 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、PCで、GeForce NOWやBlacknutでも展開される予定となっている。

     本作は、2013年に発売された「レイマン レジェンド」を、現代向けに大胆に再構築したリメイク作品。オリジナル版の横スクロールアクションをベースに、Snowdropエンジンによるビジュアルの刷新や、完全3Dステージの追加を実施。さらに、新たなストーリーや自由に探索できるハブエリア、ワールドマップなどを導入し、それぞれのステージがひとつの冒険としてつながるように作り直されている。

    シリーズの面白さはそのままに、現代的なグラフィックで蘇った!

     ここで、本作の成り立ちについてもう少し補足しておこう。元となった「レイマン レジェンド」は、2011年に発売された「レイマン オリジン」に続く作品で、オリジナル版にはボーナスコンテンツとして「レイマン オリジン」のステージも収録されていた。

     しかし今回の「リトールド」では、世界観や物語に一貫性を持たせるため、それらのステージを本編から切り離している。その代わり、「レイマン オリジン」を現代向けにリマスターした「レイマン オリジン:エンハンスドエディション」を、別作品としてバンドルしているのだ。

    「レイマン オリジン:エンハンスドエディション」も同時収録されている

     発売に先駆けて、今回「リトールド」を3時間ほどプレイする機会を得た。基本となる横スクロールアクションから、ステージごとに異なるさまざまなギミック、ミュージックステージや完全3Dのドラゴンライドなど、幅広いゲームプレイを体験することができた。さらに、「レイマン オリジン:エンハンスドエディション」も少しだけ遊ぶことができたので、本稿ではそれらを含め、本作の魅力や特徴を紹介していく。

    王道の横スクロールアクションに、ギミックを駆使する頭脳的な攻略をプラス

     プレイヤーが操作するのは、本作の主人公であるレイマンだ。「リトールド」は、レイマンを操り、ジャンプや攻撃といった基本アクションを駆使しながらゴールを目指していく、王道の横スクロールアクションとなっている。一見すると「スーパーマリオブラザーズ」シリーズなどにも通じる、オーソドックスなスタイルだ。

     今回筆者は「レイマン」シリーズに初めて触れたのだが、プレイ前は可愛らしいキャラクターたちが登場することもあり、筆者はてっきりライト層向けのカジュアルなアクションゲームなのだと思い込んでいた。が、実際にプレイしてみるとその印象は大きく変わった。

     今回の試遊はゲーム冒頭ではなく、中盤のステージからスタートする構成だったという事情もあるが、基本操作そのものはシンプルながら、ジャンプやギミックを作動させるタイミングは想像以上にシビアで、なかなか歯ごたえのある体験だったのである。

    上からゆっくり落ちてくる野菜などのオブジェクトを利用しながら、先に進んでいく

     また、単に反射神経だけが求められるわけではない。周囲の仕掛けを観察し、それらをどう利用すれば先へ進めるのか、頭を悩ませる場面も少なくなかった。

     たとえば、「キッチンの裏側で」というステージでは、野菜や果物といった食材がさまざまなギミックとして登場する。ステージを進んでいると、「ラッパを使うと大きさが変わります」といったアナウンスが表示される場面があった。

    ときおり、「なんだこれは?」と思わせる場面が登場する

     この場面では、スイカにフォークが刺さっており、行く手を塞いでいる。そこでレイマンをステージ上の「ラッパ」の中に飛び込ませてみると、なんと体が小さくなった。その状態ならスイカの中に空いた隙間を通り抜けられるようになり、先へ進むことができたのである。

    ラッパを利用することで体が小さくなり、スイカの中を通り抜けられるようになった

     それだけではなく、攻略ルートにもある程度の自由度がある。たとえば壁に挟まれた場所では、いわゆる三角飛びを駆使して上方向へ進むことが可能だ。その一方で、別のルートを見つけて先へ進める場面もあった。とくにタイムリミットなどはないため、その場面をどう突破するか、じっくり考えながらプレイできるのである。たとえ失敗したとしても、ルートの途中から再開できるため、気軽に何度もチャレンジできるところもポイントだ。

    三角飛びなどを活用してどんどん先を目指していこう

     また道中では、檻に閉じ込められた仲間を助けたり、「ラム」と呼ばれる収集アイテムを集めたりすることもできる。少なくとも今回試遊した範囲では、すべてを回収しなくてもステージをクリアすることができた。そのため、まずはゴールを目指し、再挑戦するときにはラムの回収などに挑戦するといった遊び方もできそうだ。

    S字に並んでいるのは「ラム」と呼ばれる収集アイテム。集めた数に応じてクリア時の評価が上がる。どこまで集めるかはプレイヤー次第だ無事ゴールにたどり着くとクリアだ仲間との連携が攻略のカギ! マーフィーを使ったギミックも登場

     基本的にはレイマンを操作して進んでいくのだが、それだけではなく、仲間の力を借りながら攻略していくステージが用意されているのも、本作の魅力のひとつである。たとえば、「マッダダック」や「焦がすなキケン」といったステージでは、なぜだかスタート時にレイマンがアヒルの姿に変えられてしまう。そこで、攻略をサポートしてくれるのがマーフィーである。

     マーフィーはシリーズではおなじみで、レイマンたちとともに冒険する主要キャラクターのひとりだ。本作では、主にステージ攻略を手助けしてくれるアシストキャラクターとして活躍する。たとえば、ケーキがレイマンの行く手を阻んでいる場面では、ボタンを押している間、マーフィーがケーキを食べて道を作ってくれる。

    このままでは進むことができない!マーフィーにケーキを食べてもらい道を作ることができた

     こうしたマーフィーの力を借りなければ進めない場面では、マーフィー自身が特定のエリアを動き続けている。単純に上下左右へ移動する場合もあれば、円を描くように動くこともある。そこでタイミングを合わせてコントローラーのYボタンやLBボタンを押すことで、その間だけマーフィーにケーキを食べてもらうといった操作が行えるのだ。

     ここで重要となるのが、マーフィーに指示を出すタイミングである。たとえば、マーフィーが食べたケーキは、時間が経つと徐々に元の状態へ戻っていく。ケーキが元に戻るタイミングを利用して障害物を避けたり、逆にケーキをすべて食べさせず、あえて途中まで残すことで足場として利用したりする場面もあった。

    マーフィーにケーキを途中まで食べてもらうことで、足場にして移動することができた

     マーフィーがサポートしてくれる要素はほかにもある。下から炎や溶岩が吹き出している場面では、それらを遮る壁や足場を作ってくれるほか、取っ手が付いた台を上下に動かして、新たな道を作り出すこともできた。このように、単にレイマンをうまく操作するだけではなく、マーフィーの動きと周囲の状況を見ながら「いつ、どのように力を借りるか」を考えるところも、本作ならではの攻略の面白さとなっているのである。

    足場を作ってもらい炎を防ぐこともできる取っ手部分をマーフィーに持ち上げてもらうことで、足場ごと上へ移動することもできるレルムごとに世界も遊びも一変! 多彩なステージが待ち受ける

     本作の冒険の舞台は、それぞれ異なる特色を持った複数の「レルム」で構成されている。レルムとは、複数のステージを内包したひとつの大きな世界のようなものだ。それぞれには自由に歩き回れるハブエリアも用意されており、秘密やイースターエッグを探したり、救出したティーンシーたちの姿を見かけたりと、単にステージを選択するだけではない世界の広がりも感じられる。

     こうしたハブエリアには、冒険の合間に楽しめる要素も用意されている。たとえば、ムッシュ・ヴィクター・ベロアからヒーローを購入し、レイマンの見た目を変更することも可能だ。今回はあらかじめいくつかの衣装がアンロックされた状態だったが、これらはゲームをプレイするなかで解放されていく。

     ちなみに、ヒーロー服としてラインナップされているものもなかなかユニークで、「アサシン クリード」や「プリンス・オブ・ペルシャ」など、Ubisoftを代表するゲームをモチーフにしたものもいくつか用意されていた。ほかにどんな衣装が登場するのかも楽しみな要素だ。

    ヒーロー服を入手してレイマンを着替えさせることも可能だ

     今回の試遊で最初にプレイしたのは、第3のレルム「ミスティック・メサ」だ。オリジナル版では「おかしなキッチン」と呼ばれていたエリアを再構築したもので、音楽やスポーツ、食文化など、メキシコから着想を得た世界が広がっている。今回紹介してきた「キッチンの裏側で」や「マッダダック」、「焦がすなキケン」なども、このレルムに含まれるステージだ。

    こちらがワールドマップだ。レルムごとに個性的な世界が広がっている

     さらに、その先には第4のレルム「アイアン・シェル」も登場する。一見すると魔法に満ちた美しいビーチだが、その裏にはヒキガエル軍の秘密の海中基地が隠されており、「ミスティック・メサ」とは雰囲気もまったく異なる。

     特に面白いのは、レルムが変わることでプレイ感そのものまで大きく変化するところだ。「アイアン・シェル」では、サーチライトを避けて物陰に隠れながら進むなど、隠密行動を思わせる場面が登場する。水中を泳ぐ場面では、上下左右に移動しながら探索を続けていく。そのときに流れるBGMも、どこか映画「007」シリーズを思わせるような雰囲気があり、自然と気分も盛り上がっていった。

    ムカデが作った影を利用して、見つからないように移動しよう視覚的にもミステリアスな場面が多く登場する

     もうひとつ触れておきたいのは、ひとつのレルムの中でも個性的なステージが次々と登場するところだ。たとえば、「ミスティック・メサ」に登場する「マカレナ」は、タイムアタックを思わせるようなハイスピード感が特徴のミュージックステージである。軽快な音楽に合わせてステージを駆け抜けながら、道中に配置されたラムを次々と回収していくなど、アクションと楽曲がシンクロしたような感覚が味わえる。

     こうしたミュージックステージでは、既存の著名な楽曲をアレンジしたものが使われているのもポイントだ。「マカレナ」では、ロス・デル・リオの「Macarena(恋のマカレナ)」をアレンジした楽曲が採用されている。また、再構築された「マリアッチ マッドネス」では、映画「ロッキー3」のテーマ曲としても知られるサバイバーの「Eye of the Tiger」をマリアッチ調にアレンジした楽曲が使われている。

    ミュージックステージの「マカレナ」。音楽でノリノリになりながら、ハイスピードで駆け抜けていこう

     それに加えて、これまたユニークなのが「ドラゴンライド」と呼ばれるステージだ。「ミスティック・メサ」では「アツアツの揚げ物」と呼ばれるステージがそれにあたり、こちらはなんとドラゴンに乗って空を駆け抜ける、シューティングゲームのような内容となっている。

     途中に登場する敵の動きも、「ギャラガ」のボーナスステージを彷彿とさせるような、どこか懐かしい雰囲気が漂っている。また、場面によっては溜め撃ちで敵を蹴散らすことも可能だ。ドラゴンに乗っている間もある程度の操作は行えるが、基本的には自動的に前へ進んでいく。そのため、アミューズメント施設のライドに乗りながら次々と展開するアトラクションを楽しんでいるような感覚も味わえた。

    シューティング風ゲームが楽しめるドラゴンライドステージサードパーソン視点から、途中でトップビューに切り替わるなど、演出もユニークだ

     今回は時間の関係もあり体験することはできなかったが、ひとつのレルムには高難度の「インベイド」ステージやボス戦といった要素も用意されている。寄り道せずに進めても12時間を超えるボリュームがあるうえ、道中には隠しステージのような要素も盛り込まれている。メインルートを進めるだけでなく、つい隅々まで探索したくなるような構成だ。

    ステージの途中で見つけたミニゲームエリア。サッカーボールを上手く蹴って、仲間を助け出すというもの完全新規の第6レルムや新能力も登場!お助け要素で初心者救済もバッチリ

     「リトールド」にはさまざまな新要素が盛り込まれているが、なかでも注目したいのが、完全新規で作られた第6のレルム「永遠の国」である。こちらはホラー的な雰囲気が漂うゾンビの国で、BGMもどこかゾクゾクさせられるような神秘的な曲調となっている。

     そして、このレルムで新たに使用できる能力が「妖精の輝き」だ。たとえば、トゲが生えたツタに「妖精の輝き」の光を当てると、一時的に無害な状態にすることができる。その隙にツタを登って先へ進むなど、これまでとはひと味違ったギミック攻略が楽しめるのだ。

     今回は第6レルムの最初のステージのみプレイすることができたが、新能力を利用した攻略はまだほんのさわりといった印象だった。この先、「妖精の輝き」を使ってどのような仕掛けを攻略していくことになるのかは、ぜひ製品版で確かめてほしい。

    邪魔なツタに「妖精の輝き」を打ち込もうツタが消えた!トゲトゲのツタを無効化して足場にすることもできる。ただし、かなり短時間なので油断は禁物だ

     今回の試遊では歯ごたえのある場面も多かったが、そんなときに頼りになるのがお助け要素の「妖精の祝福」だ。何度か連続でミスすると、ベティーラが現れて妖精の力である「妖精の祝福」を授けてくれるのである。難所で行き詰まったときの救済措置として用意されているため、アクションが苦手な人にとっても、心強いサポート機能といえるだろう

    ゲーム中、何度も連続で失敗しているとベティーラが現れる

     この「妖精の祝福」は、ゲームプレイ中いつでも好きなタイミングでオン・オフを切り替えられる。オンの状態にすると、レイマンのまわりにバリアのようなものが現れてダメージを受けなくなるほか、移動も簡単に行えるようになる。

     この「妖精の祝福」自体は、受け取りを拒否することもできるため、あくまで任意で選べる機能となっている。また、たとえオンにした状態であっても、フォークなどの障害物は避けることができずミスしてしまうこともある。とはいえ、ゲームを始めたばかりの人にとってはかなりありがたい機能といえるだろう。

    「妖精の祝福」をオンにしている間は、レイマンの周囲にバリアが張られダメージを受けなくなる。ただし、障害物で押し出されてミスすることはあるリマスター版「レイマン オリジン:エンハンスドエディション」にも新要素があり!

     冒頭に触れたように、「リトールド」の本編とは別にリマスター版の「レイマン オリジン:エンハンスドエディション」も本作にバンドルされている。つまり、「リトールド」1本で2本分のゲームが楽しめるということでもある。

     このリマスター版が現行機種向けに収録されるのは、これが初めてだ。ゲームの面白さは当時のままだが、グラフィックは高解像度化されており、今遊んでも全く違和感がない仕上がりになっていた。こちらもひとりでプレイするだけではなく、最大4人で遊べる協力プレイにも対応している。

     それだけではなく、新要素も追加されている。たとえば、「いびきの木」には、ゲーム内に登場するさまざまなキャラクターの姿を確認できる展示ビューワーが用意されており、こちらで見た目を変更してプレイすることも可能だ。また、「夢のギャラリー」では、さまざまなアートを鑑賞することができる。

    「リトールド」と同様に「レイマン オリジン:エンハンスドエディション」も4Kに対応。オープニングのアニメも高解像度で見られるこちらは新要素の「いびきの木」だゲーム内の名シーンが見られるギャラリーの「夢のギャラリー」も搭載

     ためしに「ジャングルがあるぞ!」というステージを軽くプレイしてみたのだが、「リトールド」と同様に多彩なアクションやギミックが盛り込まれており、想像以上に夢中になれた。操作感にもほとんど違和感がなく、2作品を交互に遊んでも戸惑うことはなさそうだ。

    「レイマン オリジン:エンハンスドエディション」だけでも、かなり遊びごたえがありそうだ

     ということで、今回試遊できた範囲を駆け足で紹介してきたが、それでも本稿で紹介できたのは、本作の魅力のほんの一部にすぎない。レルムごとに異なる世界観や多彩なギミック、ミュージックステージやドラゴンライドなど、次々とプレイ感が変化していくため、最後まで飽きずに楽しめそうだ。

     可愛らしい見た目からはカジュアルな作品を想像していたが、実際にはタイミングのシビアなアクションに加えて、ギミックの仕組みを理解して突破口を探すような場面も多く、思っていた以上に歯ごたえがあった。反射神経だけではなく、ちょっと頭を使いながら攻略していくアクションゲームが好きな人なら、ぜひ挑戦してみてほしい作品である。

     さらに「レイマン オリジン:エンハンスドエディション」まで収録されていることを考えると、シリーズ未経験の筆者のようなプレイヤーにとっても、「レイマン」の魅力に触れるには絶好の1本になりそうだ。

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