2026.09.25
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田中希実 10000mで“初メダル”「世界のスパートに歯が立たなかった」残り2種目「ちゃんと駆け抜けたい」/名古屋アジア大会

田中希実(26年名古屋アジア大会)
◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)2日目
名古屋アジア大会の2日目のイブニングセッションに行われた女子10000mは、W.ヤヴィ(バーレーン)が32分39秒18で優勝。最後まで食い下がった田中希実(豊田自動織機)が、32分41秒54で銀メダルを獲得した。
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今大会、日本記録を持つ1500mと5000mに加え、初めて10000mでも国際大会に出場。「スローペースで入ることは予想していて、1周80秒以上というのも想定していました」と田中は言う。実際に、スタート直後からスローな展開となり、途中、少しずつ変動はあったが、予想以上のスローな展開になった。
そうしたなか、「4、5人でのメダル争い。気持ちが弱いところもあるのでプレッシャーを感じていた」と明かす。加えて、「日本人の方々にはどう応援していいかわからないレースになっている。なんだよ、と聞こえてきそうな気持ちになって、申し訳ないな」という感情もあったという。それでも「初めての10000m。この機会を大事にして、自分を見失わないように」と冷静にレースを進めた。
田中も10000mの経験は少なく、ヤヴィは3000m障害のアジア記録を持つパリ五輪金メダリストで初の10000m。他の選手たちにレースの流れを任せるように進めると、最後は一騎打ちになった。
残り600mからペースアップした田中だったが、そこは世界トップランナーのヤヴィ。ラストは一気に突き放されたが、それでも田中は懸命に食らいつく。五輪金メダリストを苦しめたのは、ヤヴィのフィニッシュ後の表情からも見て取れた。
ラスト1周は62秒だったが、「世界のスパートに歯が立たなかったのが一番悔しい。60秒くらいで上がりたいし、動いている時は200mが30秒を切る感覚がある。自分でビックリするくらいのスパートができたときに楽しかったと言える。我を忘れるくらいの走りをこれからも目指したい」と語る。
2日後に1500m、そして28日に5000mが控える。「今日はメダルを取りたいですが、ここまで来たらやっぱり勝ちたい。せっかく3種目出られるので、ちゃんと駆け抜けたな、と思えるように頑張りたいです」と視線を次に向けた。