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    声優・梶裕貴さんの声をもとにした音声AI合成ソフト/キャラクター「梵そよぎ」が、オムニバスドラマ『世にも奇妙な物語』の完全新作「人権逆転裁判」に出演する。

    「人権逆転裁判」は、9月26日(土)21時からフジテレビの動画配信サービス・FODで独占配信。「梵そよぎ」は“被告役”として登場。AIでありながら、人間として裁判を受けることを求めるAI搭載スマートスピーカー「アレテ」を演じる。

    『世にも奇妙な物語』に音声AIキャラクターが出演するのは、番組史上初。劇中では梶裕貴さん本人が台詞を収録するのではなく、「梵そよぎ」の音声をAIで事前に生成して撮影に使用している。

    梵そよぎ、持ち主を殺害したと主張するAIの被告を演じる

    「人権逆転裁判」は、FODで配信されている『世にも奇妙な物語 FODの特別編』の最新作。AIが人間と同等の権利を持つことの是非をテーマにした物語。AI搭載スマートスピーカー「アレテ」が被告となる前代未聞の裁判を描く法廷ミステリーだ。

    市原隼人さん演じる裁判長・神崎のもとへ、ある日、AIを搭載したスマートスピーカー・アレテが被告として現れる。「アレテ」が要求するのは、自らを「人間」として裁くことだった。

    市原隼人さん演じる裁判長・神崎

    市原隼人さん演じる裁判長・神崎

    検事の高瀬由理(演:内田慈さん)は「家電の誤作動による事故」とみなして、製造元の法的責任を問おうとする。一方で、神崎は真実を追求するために「アレテ」を人間と仮定して、審理を進めていく。

    果たして、事件はただの事故か、それとも「アレテ」による計画的な殺人なのか。裁判を通じて、AIに人権を認めるべきなのかという問題が描かれていく。

    人間として裁判を受けたいと主張するAI搭載スマートスピーカー「アレテ」

    人間として裁判を受けたいと主張するAI搭載スマートスピーカー「アレテ」

    事前にAI生成された「梵そよぎ」の音声を使用して撮影

    このAI搭載スマートスピーカー「アレテ」を担当するのが、梶裕貴さんの声をもとに開発された音声AI合成ソフトの「梵そよぎ」だ。

    前述した通り、今回の「人権逆転裁判」では、梶裕貴さんが劇中の台詞を直接収録したわけではない。あらかじめ、リモートで細かな修正を繰り返しながらAI生成された梵そよぎの音声を使用して撮影が行われた。

    ただの事故か、それとも「アレテ」による計画的な殺人なのか

    ただの事故か、それとも「アレテ」による計画的な殺人なのか

    声優の声をもとに生まれたAIキャラクターが、ドラマの中でさらに「AI」の役を演じ、その人権を求める──生成AIと人間の関係そのものを扱う物語と、「梵そよぎ」というキャラクターの成り立ちが重なるキャスティングとなっている。

    梶裕貴の声から生まれた音声合成ソフト「梵そよぎ」

    梵そよぎは、梶裕貴さんの声をもとにした音声合成ソフト「梵そよぎ」のキャラクター。

    梶裕貴さんの声優活動20周年を記念して始動したプロジェクト「そよぎフラクタル」から誕生。キャラクターデザインはイラストレーターの米山舞さんが手がけている。

    プロジェクト「そよぎフラクタル」では、生成AIの普及によって声優の声が本人の許可なく模倣/利用される問題が顕在化するなか、声優本人の意思や権利を尊重しながらAI技術を活用する方法を模索している。

    「梵そよぎ」1st EXPOダイジェスト映像

    「梵そよぎ」は、梶裕貴さんの声を学習したAI音声を用いながら、本人とは異なるキャラクターとして展開。2026年3月には、東京ガーデンシアターで3Dライブを開催。梶裕貴さん本人と「梵そよぎ」が共に朗読や歌唱を行うなど、人間と音声AIによるステージ共演を展開した。

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    onda

    ポップポータルメディア「KAI-YOU.net」編集長。1985年生まれ。東京工芸大学アニメーション学科卒業後、エンタメのマーケティング・コンサル会社で業界誌やフリーマガジンの編集/記者として従事。2017年からKAI-YOU inc.、2020年1月から現職。アニメや声優といった領域を中心に、取材・編集・執筆を行っている。KAI-YOUフットサル主催。

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