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    Shutterstock ※画像はイメージです

    イギリスのオークションにかけられていた古びたキツネの剥製が、実はすでに絶滅した超希少な野生動物の頭部だったことが判明して話題になっている。ギョロリとした目にどことなく愛嬌のある頭の持ち主は、1936年に絶滅したとされる有袋類の肉食獣フクロオオカミ(タスマニアタイガー)。この大発見に、古物商はもちろん科学者からも大きな注目が集まっている。

    オークションサイトを見ていたら…

    始まりは、イギリスのオークションに「19世紀のキツネの頭部」が出品されたことだった。動物の剥製の収集家であるジェームズ・クランフィールドさんは、日課のオークションサイト巡りでこの剥製を見つけた。何気なく画像を拡大したところ、「これはキツネではない、タスマニアタイガーだ」と雷に打たれたような衝撃を受けたという。

    タスマニアタイガーは、オーストラリアのタスマニア島にかつて生息していた大型肉食獣だ。タスマニア島への入植者が増えると、家畜を襲うとして目の敵にされて駆除が進み、1936年9月7日に動物園で飼育されていた最後の一頭が死んで絶滅した。報道によると、タスマニアタイガーの標本は世界に800点ほどしか存在しないという。

    決め手は門歯の数

    ジェームズさんがこの剥製をタスマニアタイガーのものと確信した決め手は、門歯(前歯)の本数だった。キツネの上顎の門歯が6本であるのに対し、タスマニアタイガーの門歯は8本だ。ジェームズさんは10日間かけて画像を精査、最終的にブリストルのオークションハウスまで実物を見に行き、剥製の門歯の本数が8本であることを確認した。

    「信じられない、これは聖杯だ。絶対に手に入れなければ」覚悟を決めたジェームズさんは友人知人に声をかけ、落札のためのお金をかき集め始めた。この剥製の価値を見抜いていたのは、当然ジェームズさんだけではなかったからだ。

    そして今年8月、剥製はオークションにかけられた。絶滅動物の極めて希少な標本の可能性があるということで、入札競争は過熱。当初50ポンド(約1万円)だった価格はつり上がり、最終的に手数料込みで6万2600ポンド(約1300万円)に達した。

    見事落札したジェームズさんは、早速手に入れた剥製の科学調査を行った。X線やCTスキャンを用いた詳細な解析の結果、剥製はたしかにタスマニアタイガーのものと確認され、内部には極めて保存状態の良い頭蓋骨が残されていることがわかった。

    ジェームズさんは「個人的なコレクションとして持つのではなく、科学者や研究機関が調査できるように広く公開したい」と語っている。

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    【動画】タスマニアタイガーの頭部の剥製と落札者のジェームズさん


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