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    四代目中村鴈治郎(なかむら・がんじろう)/1959年生まれ。人間国宝の歌舞伎俳優、四代目坂田藤十郎さんの長男。慶応義塾大学卒業。19年紫綬褒章。上方歌舞伎の発展に尽力している(photo 写真映像部・和仁貢介)
    四代目中村鴈治郎(なかむら・がんじろう)/1959年生まれ。人間国宝の歌舞伎俳優、四代目坂田藤十郎さんの長男。慶応義塾大学卒業。19年紫綬褒章。上方歌舞伎の発展に尽力している(photo 写真映像部・和仁貢介)
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     27日放送の「メシドラ」(日本テレビ系・ひる12時45分)は、俳優・横浜流星をゲストに迎えて埼玉県和光市でグルメ旅。俳優業や人生観にまつわるトークも。過去によく読まれた横浜流星にまつわる記事を再配信する(この記事は「AERA DIGITAL」に2026年9月10日に掲載されたものの再配信です。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。

    【写真】吉沢亮さんと横浜流星さんの演技が光った映画「国宝」のワンシーン

    *   *   *

     興行収入133億円を突破し、社会現象を巻き起こしている映画「国宝」。すべての始まりは四代目中村鴈治郎さん(66)だったといっても過言ではないだろう。原作者の吉田修一さんを歌舞伎の裏側に招き入れ、映画化の際には主演の吉沢亮さんと横浜流星さんをはじめ俳優たちの歌舞伎指導を担った。大ヒットとなった映画、そしてこれからの歌舞伎界について、いま何を思うのか。(前後編の前編/後編はこちら)

    「鴈治郎でございます。本日はみなさま、ありがとうございます」

     8月末日、東京・西新宿にある朝日カルチャーセンター会場に集まった100人を超える参加者の盛大な拍手で迎えられた中村鴈治郎さん。心地よい声色と福々とした笑顔につられて、会場の人々も笑顔になっていくのが見える。

    鴈治郎さん行きつけのバーで

     大ヒット中の映画「国宝」。すべては鴈治郎さんと作家・吉田修一さんとの出会いから始まった。2015年12月、鴈治郎さん行きつけの六本木のバーのママが「歌舞伎を題材にしたい」という吉田さんと編集者、鴈治郎さんを引き合わせた。そのときのことを、鴈治郎さんはこう語る。

    「吉田さんの小説も読んだことがあるし、映画化されたものも見ていましたが、どう考えても歌舞伎にはつながらない。まあ、とりあえずは楽屋を見ますか、と呼んだら部外者だからと邪魔にされる。あ、これは吉田修一に黒衣を着せれば、みんな文句言わないんじゃないか?って思ってね」

     鴈治郎さんがすぐにあつらえさせた黒衣を着て、吉田さんはおよそ3年間、歌舞伎の舞台裏を見ながら、構想を練り、執筆を進めた。2017年1月、朝日新聞で連載がスタートしてからも、鴈治郎さんは吉田さんからの質問に答える以外は内容については一切、口を出すことはなかった。連載は大好評を得て、書籍化、文庫化と進み、そして、映画化の話が決まる。監督は吉田さんが映画「悪人」と「怒り」ですでにタッグを組んでいた李相日監督だ。

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    吉沢さんと横浜さんの日本舞踊を「ダメだと思った」

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    中村千晶

    中村千晶

    フリーランス記者。東京都生まれ。新聞社の契約記者を経てフリーランスに。AERAでは「現代の肖像」「シネマ×SDGs」連載やアート・カルチャー記事などを担当。著書に『“ツウ”が語る映画この一本』『2』。日本ソムリエ協会ワインエキスパート。愛玩動物飼養管理士1級。多摩美術大学美術学部Ⅱ部芸術学科卒。(photo/© Yu MITAMURA)
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