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    サファリオレンジのボディを車庫でDIY維持! 難波初代社長も認めた男

    葛飾区の葛西神社で開催された「葛飾クラシックカー&スポーツカーフェスティバル」。サファリオレンジが鮮やかなダットサン510ブルーバードSSSで参加した滝山正夫さん。50年以上にわたり510を愛で、自作ガレージやオーナーズクラブ主宰を通じて愛車を楽しみ尽くす生き方に迫る。

    自作ガレージに一桁ナンバー車も保管! サーキット走行からクラブ会長まで

    東京都葛飾区にある葛西神社で行われた「葛飾クラシックカー&スポーツカーフェスティバル」。通称サファリオレンジのボディカラーも眩いダットサン510ブルーバードで、2025年に続いて2度目の参加だというオーナーの滝山正夫さん。持ち込んだ510は普段から一番多く乗っているという4ドアのSSSだ。

    「乗りはじめて30年くらいですかね、普段使いに乗っているクルマです」

    買い物など日常的によく乗っていき、頻繁に動かしているという。さぞかし信頼のできる整備工場があるかと思いきや、メンテナンスなど全て自身で行っているそうだ。すでに純正が欠品となっているパーツも、同じく日産の他車種のパーツを流用するなどして常に万全の状態に保っている。それを可能にしているのが自宅にあるガレージで、なんとセルフビルドしたという。そのガレージには新車当時の一桁ナンバーが付いた個体を含めて、現在も3台の510をお持ちだそうだ。

    半世紀にわたって510を愛でる滝山さんであるが、レース仕様に仕立て上げたものもある。A級ライセンスを取得し、サーキット走行もこなすなど510を楽しみ尽くしてきたそうだ。それだけ入れ込んだ510だけあり、ダットサン510クラブ ジャパンというワンメイククラブの会長を務める。同じく510ブルーバードを愛する仲間たちをまとめるリーダーでもある。

    そうした活動からNISMOの初代社長である難波靖治さんからも、ブルーバード510の素晴らしさを広めてくれた功労者だと労われたことも嬉しい思い出だそうだ。現在も率先してこうしたイベントに参加し、510の素晴らしさを広めている。さらに他の自動車クラブとのパイプ役としてそれぞれのクラブを橋渡し、オーナー同士の親睦に一役買っている。

    戦場カメラマンとして従事したカンボジア! 帰国後に気づいた旧車の価値

    そんな滝山さん、元々はセスナ機やヘリコプターから撮影をする空撮カメラマンという仕事に従事していた。カメラマンの中でも特殊な専門性もあり、ベトナム戦争からの内戦状態にあったカンボジアでカメラマンとして現地の状況を世界中に伝えていたという異色の経歴の持ち主だ。

    そうした過酷な仕事現場から日本に戻った時、滝山さんが新車で購入した愛車510は生産から20年が過ぎ、街で見かけることも少なくなっていた。日本車の性能が世界中で認められ生産台数も増大し、平均して新車から2回目の車検前後でマイカーを乗り換える時代になっていたのだ。

    「帰ってきた頃は、まだ旧車ではありませんでしたが、どんどん新しいクルマに乗り換えていく時代でしたので、街ですれ違うこともほとんど無くなっていました」

    戦場で激務についていた間に歳月は流れた。当時の日本の自動車工業はうなぎ登りに進化している時代である。

    雑誌読者ページから始まった集まり! 4輪独立懸架と先進的デザインの情熱

    それでも510のデビュー当時に衝撃的だったスクエアでシャープなデザインや、4輪独立懸架といった先進的なアプローチを盛り込んだ510への愛情は不変だ。同好の仲間を見つけようと雑誌の読者ページを通じて、同じ510ブルーバードのオーナーズクラブを作ろうと呼びかける。

    「それがですね、私が想像していた以上の反響があったんですよ。それからは定期的にミーティングをするなど色々とやりました」

    それから30年、自らも楽しみつつ仲間を増やす。

    「ご覧の通り元気なので、これからもずっと乗っていきたいですね」

    そう語りながら愛車を眺め、目を細める滝山さんであった。

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