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    2026年9月18日に発売されたApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4では、バイタルアプリの表示が変わりました。夜間バイタルの項目から睡眠時間が外れ、代わりに心拍変動(HRV)が入っています。

    もう1つの変化は、日中のバイタルが見られるようになったことです。これまで睡眠中の記録だけを扱っていたバイタルアプリに、日中の心拍数と心拍変動の画面が加わりました。どちらもSeries 12とUltra 4だけの機能です。

    同じwatchOS 27でも、Series 11やUltra 3のバイタルアプリはこれまでどおりです。新しいモデルでしか使えない機能はこちらの記事で一覧にしています。バイタルアプリで何がどう変わったのかを順に見ていきます。

    夜間バイタルの5つ目は睡眠時間から心拍変動になった

    Apple Watch Series 12の夜間バイタル。22時39分〜7時51分で通常

    バイタルアプリは、睡眠中に測った健康指標ごとにふだんの範囲を決めて、その範囲から外れていないかを1画面で見せる機能です。Appleのユーザガイドには「Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4では、睡眠時間ではなく心拍変動が表示され」とあります。

    夜間バイタルの項目
    Series 12・Ultra 4
    それ以外の機種

    心拍数
    ○
    ○

    呼吸数
    ○
    ○

    手首皮膚温
    ○
    ○

    血中酸素ウェルネス
    ○
    ○(対応機種のみ)

    睡眠時間
    ―
    ○

    心拍変動(HRV)
    ○
    ―

    左は以前のApple Watchの夜間バイタル値で5つ目がベッドのアイコン、右はSeries 12で5つ目が心拍変動のアイコン

    左は2025年6月に撮った以前のApple Watchの夜間バイタル値、右が2026年9月のSeries 12です。画面の見出しが「夜間バイタル値」から「夜間」になり、5つ目のアイコンがベッド(睡眠)から心拍の波形(心拍変動)に変わっています。

    睡眠時間が消えたわけではありません。睡眠の記録は睡眠アプリや睡眠スコアで引き続き見られ、バイタルアプリの枠が心拍変動に譲られた形です。

    iPhoneのヘルスケアアプリのバイタル。回復時HRVは40ミリ秒、睡眠の長さは空欄

    iPhoneのヘルスケアアプリでバイタルを開くと、この入れ替わりがよく分かります。9月28日の画面では、心拍数、呼吸数、手首皮膚温、血中酸素ウェルネス、回復時HRVの5つが「通常」と並び、その下に「睡眠の長さ」の行が「–」と空欄のまま残っていました。

    表示されるのは回復時の心拍変動

    Apple Watch Series 12の夜間バイタル。回復時HRVは40ミリ秒で通常範囲内

    心拍変動は、心拍と心拍の間隔がどれだけゆらいでいるかを示す数字です。Appleはニュースルームで、夜間バイタルに入るのは「回復時心拍変動(HRV)」で、ユーザー個人の基準値と比べて分析すると説明しています。Appleの英語のサポート文書は、回復時の心拍変動をストレスと回復の目安になる指標としています。

    測る頻度も上がりました。Series 12とUltra 4は心拍変動を5分おきに測り、Series 11と比べて最大24倍の頻度です。ただし心拍変動は体が静止しているときに測るので、Appleのサポート文書によると、よく動く日は測定の回数が少なくなります。

    回復時の心拍変動は、心拍数アプリでDigital Crownを回しても見られます。手元のSeries 12では、9月28日の夜間バイタルで回復時HRVが40ミリ秒と表示され、「通常範囲内」とされていました。iPhoneのヘルスケアアプリでも同じ40ミリ秒です。

    日中バイタルは心拍数と心拍変動の2項目

    Apple Watch Series 12の日中バイタル。追加のデータが必要ですと表示されている

    新しく加わった日中バイタルで見られるのは、心拍数と心拍変動の2項目です。ここでの心拍数は安静時心拍数です。日中バイタルを使えるのはSeries 12とUltra 4だけです。

    バイタルアプリを開いてボタンをタップすると、夜間と日中の表示を切り替えられます。どちらも左上のボタンから過去7日間の記録を見られます。

    手元のSeries 12では、9月25日の時点で夜間バイタルは「通常」と表示されましたが、日中バイタルは「追加のデータが必要です」でした。心拍数65と心拍変動24ミリ秒の値は出ていて、ふだんの範囲を決めるための記録がまだ足りない状態です。

    Apple Watch Series 12の日中バイタル。心拍数69、HRV 27で通常

    3日後の9月28日には、日中バイタルも「通常」と表示されるようになりました。7時52分から見た時点までの値で、心拍数69、心拍変動27ミリ秒です。この日中の心拍変動は、同じ日の夜間に測った回復時HRV(40ミリ秒)とは別の値です。

    Appleはニュースルームで、日中と夜間を切り替えられることで、夜間の指標を確認する前に変化に気づける可能性があると説明しています。朝を待たずに、その日のうちに心拍のずれに気づける可能性がある、ということです。

    範囲を外れると通知が届き準備度も下がる

    バイタルアプリの最後に表示された準備度。7 準備完了

    バイタルアプリは、指標ごとにふだんの範囲を決め、複数の指標が範囲を外れると通知します。初期設定では、夜間の測定値のうち最低2つが範囲外になったときに通知が届きます。通知には、服薬、高度の変化、病気など、関係しそうな要因も表示されます。

    バイタルの状態は、準備度スコアにもつながっています。Appleのサポート文書によると、バイタルが「著しく逸脱」か「若干逸脱」になると準備度スコアは下がり、すべての指標が「通常」か「良好」なら上がります。心拍変動がふだんより高いと、バイタルが「良好」になることがあります。バイタルアプリを下までスクロールすると、最後に準備度のスコアが表示されます。手元のSeries 12では、夜間と日中のバイタルがどちらも「通常」だった9月28日に、準備度は「7」の「準備完了」でした。

    夜間バイタルのふだんの範囲を決めるには、Series 12かUltra 4を着けて7晩寝る必要があります。買ったばかりで準備度が出ない人は、先にバイタルの記録がたまるのを待つことになります。

    Appleは、Apple Watchは医療機器ではなく、バイタルアプリはウェルネスのための機能だと注意しています。範囲を外れた日が続いて気になるときは、医師に相談してください。

    Source:Apple(Apple Watchユーザガイド「Apple Watchでバイタルを記録する」、サポート文書、ニュースルーム)

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