2026.09.29
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福部真子が見た「IH3連覇より良い景色」 現役続行は「挑戦できるならしたい」/名古屋アジア大会

中島ひとみ、福部真子、呉艶妮(26年名古屋アジア大会)
◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)
名古屋アジア大会の5日目に行われた女子100mハードルに優勝した福部真子(日本建設工業)が翌日(28日)に表彰式に出席し、金メダルを授与された。
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決勝では日本記録保持者の中島ひとみ(長谷川体育施設)との激闘を制した福部。反響も大きく「感動した、勇気をもらった、という言葉が私にとっても大きかった」。夏場は免疫不全による体調不良やアキレス腱痛に悩まされ、「出られるかわからない」とこぼしたこともあっただけに、「走った甲斐がありました」と笑顔を見せる。
1日経って「やっと実感が湧いてきた」といい、「あきらめなかった先にしか見えない景色があるんだなって、ここ数年は特に感じさせてもらっています」としみじみ語る。24年パリ五輪後に、菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎)を発症。高熱に悩まされ、徐々に快方したものの、「いつ熱が出るか」という不安がつきまとい、「普通に生活がしたい。練習がしたいだけなのに」と何度も涙をこぼした。
改めてレースを振り返り、「会心のレースでした。インターハイを3連覇したとき以来かな。自分の中で『勝負強いんじゃないか』って。高3の時も思ったけど、十何年ぶりかに思えましたね」と笑った。
レース後は「アジア大会での引退も考えた」と語った福部。心境を聞かれ「辞めたいわけではないし、挑戦ができるならしたい」と強い視線を向ける。ただ、身体の状態を踏まえ「今目指せているのは12秒7台のアプローチ。それ以上になると身体がついてこない」と苦しい胸の内を明かす。
それでも、今大会では体脂肪をそれほど落とさずにパフォーマンスを発揮できたことで「コンディション面で少しずつ模索中のところがあるので、そこがクリアになれば挑戦したい気持ちもある」と前向きに。
中学時代から何度も立ってきた『一番高い』表彰台。今回は競技人生で最も『高い』ところの一番だ。「インターハイ3連覇の時よりも良い景色でした」と高校時代と変わらぬトレードマークの笑顔が弾ける。何度だって苦境を乗り越えてきた。この笑顔があれば、福部真子はたくまくしく、強く、もっと速くなれる。
