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    ついに登場したGooglebook。左はHP、右はDellの端末で、いずれもクアルコムの「Snapdragon X Elite」を搭載する

    PC向けOSの「ChromeOS」と、スマホやタブレットなどのモバイル機器で幅広く使われている「Android」を統合する方針が明かされてから1年強、ついにグーグルから「Googlebook」が登場する。当初は米国、英国、アイルランド、フランス、ドイツ、オーストラリアの6カ国に展開される予定で、残念ながら日本は初期発売地域に含まれていない。

    一方で、端末には日本語設定や日本語キーボードも内蔵されており、そう遠くない時期に、発売される可能性はありそうだ。GooglebookはChromebookやAndroidと同様、プラットフォームの開発をグーグルが手がけ、各PCメーカーがそれを搭載したPCを販売するビジネスモデルを採っている。

    当初名乗りを上げたのは、HPやDell、Acer、ASUS、Lenovoといった、Windows PCやChromebookでおなじみのメーカー。HPとDellがクアルコムを、残る3社がインテルのチップセットを採用する。価格は899ドル(約14万円)からとアナウンスされており、低価格なモデルが多かったChromebookとは住み分けを図っている。

    「Antigravity」で欲しいアプリを作れる

    同じくイベントでGooglebookを紹介したVPのプラジャクタ・グダヘ氏は、GooglebookがLinuxカーネルの上にNative Android Stackを載せ、さらにデスクトップ用の機能を加えていることを明かした。

    Chromebookの要素はどこ? と思ってしまったが、こうした構造になっていることもあり、スマホ連携だけでなく、Google Playで配信されているAndroidアプリをほぼほぼそのまま利用できる。これも、Googlebookのメリットだ。

    技術的には、Linuxカーネルの上にNative Android Stackが載っている。スマホとの違いは、デスクトップ向けの機能があるかないかだ

    今どきなのが、バイブコーディングを全面的に取り入れていることだ。Googlebookには、Androidのホーム画面と同様、デスクトップにウィジェットを配置できるが、Googlebookではそれを自然言語で“自作”できる。Android 17の機能をそのまま取り入れているというわけだ。試しに東京の1週間の天気が表示されるウィジェットを作成してみたが、数十秒でウィジェットが完成した。機能だけでなく、デザインも指定できる。

    ウィジェット選択画面からシームレスにウィジェット作成の機能を呼び出せる黒を基調にしたデザインで、東京の1週間天気予報を表示するウィジェットを作成してみた。わずかな言葉で説明しただけで、あっという間にウィジェットが完成した

    さらに、Googlebookには、AIエージェントの「Antigravity」が内蔵されている。AntigravityはWindowsやMac用のアプリが存在するが、Androidアプリとして動くものは初めて。これを使うと、簡単な指示を出すだけで、アプリそのものをGooglebook上で作成できる。

    AIエージェントのAntigravityも内蔵している

    AndroidにインストールできるAPKファイルを作ってもらうこともでき、直接それをGooglebook上にインストール可能。必要なアプリがPlayストア上になければ、自分で作ってしまえるというわけだ。

    こちらも、Androidのイースターエッグとして呼び出せるような簡易的なゲームを作らせてみたが、数分程度のわずかな時間でWebアプリとして動作するものが完成した。

    ハンズオンのわずかな時間でも、簡易的なゲームを作ることができた

    Androidベースということもあり、WindowsやMacのようなデスクトップ向けアプリの“資産”は少なくなってしまうが、足りないものはAntigravityで自作してしまえばいいというわけだ。

    また、Android向けアプリを作る開発者は、Googlebook上で直接アプリを作り、検証できるのも利点になる。実機テストの一部を、そのままGooglebookで済ませてしまえるからだ。

    AIをOSレベルで統合し、Androidスマホとの連携を完璧にしたのがGooglebookの位置づけと言える。

    一方で、当初は個人向けに提供されるため、どこまでPC市場に食い込めるかは未知数だ。

    逆に、日本ではGIGAスクールの開始を機にChromebookが教育市場に食い込んでおり、高いシェアを誇る。Googlebookが、そこからステップアップするための1台として選ばれるのかにも注目したい。

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