この内側のカメラだが、実は従来型の最新のiPhoneが搭載する自撮り用カメラほどの画質を備えていない。スペック表には画素数の記載がなく、撮影できる映像は1080pだ。それでは、iPhone Duoでは高画質な自撮りができないのかといえば、そんなことはない。
まず、ディスプレイを閉じた状態での自撮り用カメラ、つまり外側の小さいほうのディスプレイの上部に搭載されたカメラは、1,200万画素と十分な画質だ。そこからディスプレイを開けば、本体の外側にある最高画質4,800万画素のメインカメラと外側のディスプレイを使って自撮りできる。
高性能なメインカメラでも自撮りできるのだから、内側のカメラは必ずしも最高画質である必要はない。そこでカメラをディスプレイの下に埋め込んで“隠す”ことで、コンテンツへの没入感を高めることを優先したというわけだ。

本体を開くことで、外側のメインカメラと外側のディスプレイを組み合わせて自撮りできる。
Photograph: Apple残された課題
実際にiPhone Duoを試してみた印象をまとめると、ハードとソフトを自ら手がけて最適化できるアップルならではの製品、といえる。だからこそ、従来の折り畳みスマートフォンのさまざまな課題を解決した製品になっていると感じられた。
とはいえ、気がかりなことや問題点がないわけではない。例えば、これまで「iPhone 17 Pro」などのProシリーズを使っていた人にしてみれば、専用の望遠カメラやレーザー光を用いたセンサーのLiDAR(ライダー)がないことは気がかりだろう。
また、最新モデル「iPhone 18 Pro」のカメラは可変絞りに対応しているが、iPhone Duoにはない。カメラの性能においてiPhone Duoは、Proシリーズにどうしても一歩譲る。
日本語入力も気がかりなポイントだ。今回は英語キーボードを用いた文字入力しか体験できなかったが、幅の広い画面で日本語キーボードのフリック入力がどうなるのかは注目したい。もしフリック入力のキーボードの使い勝手がよくなければ、サードパーティー製のフリック入力キーボードの利用を検討することになるかもしれない。
そして何と言っても最大の課題は、ストレージ容量256GBで36万4,800円という価格だ。落としたり盗まれたりしては困ると考えて「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」に加入すれば、さらに年間29,800円のコストが発生する。iPhone Duoは極めてユニークな製品だが、この価格に見合うかどうかは、ユーザーそれぞれのニーズに照らして検討したほうがよさそうだ。
(Edited by Daisuke Takimoto)
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