将棋界を代表する杉本昌隆八段と藤井聡太六冠の師弟コンビへの宮根誠司によるインタビューの後編。
「情報ライブ ミヤネ屋」のプロデューサーで、子どもが将棋を指すいわゆる“親将”の筆者が、10月2日(金)に最終回を迎えた「ミヤネ屋」の放送ではお伝えできなかった部分をお伝えします。
■「ミヤネ屋名物」“勝負メシ予想”のジンクス
ー「ミヤネ屋」の名物コーナーとなった藤井六冠の対局中のランチをめぐる“勝負メシ予想”。回を重ねるごとに、“魔訶不思議なジンクス”が…。
宮根「師匠が”勝負メシ”を外すと藤井六冠は勝っているんですよ。当てちゃうと負けるというジンクスがあったんですが、知ってました?」
藤井「いや、そんなことがあったとは初めて知りました」

ーそこで、藤井六冠に見てもらったのは、今も”伝説”と語り継がれる生放送中に起きた衝撃シーン。珍しく師匠の予想が的中した、その直後に、藤井六冠が敗れた速報が流れ、生放送中に師匠が呆然としたのだ。
宮根「あんなうなだれる師匠見たことあります?」
藤井「いや、それはちょっと私も貴重な映像を見たなと。師匠に読み切られるような甘い手を指していてはいけないということかもしれません」
ー師匠の“勝負メシ予想”は通算8勝19敗だったが、長きにわたり「ミヤネ屋」を大いに盛り上げ、将棋ファンの楽しみを1つ増やしてくれた。
杉本「いまだに私、将棋知らないファンの方からミヤネ屋の”勝負メシ”の人みたいな感じで(見られる)」
宮根「もう“勝負メシ”の人になっちゃった」
杉本「最近、言われました」
■“指す将”必見!藤井六冠&杉本八段語録①
ー担当ディレクターとデスクが練りに練って宮根がインタビューで引き出した藤井六冠と杉本八段の言葉の数々、とりわけ、対局に関する部分はプロを目指す子どもなど“指す将”にとっても必見の内容だ。
テーマ:1分将棋になったら
藤井「15手から20手くらい先まで、その重要な変化であれば、やっぱりそのぐらい読むことはあるかな」「1分で完全に読みをまとめるというのは結構難しいので、相手の方の考慮中、相手の方の1分にどれだけ自分自身の読みを深められるかというのが結構大事なところで、相手の方の1分と自分の1分で2分にできれば、結構大きく読み難さが変わってくるので、そこが重要なポイントではあります」
杉本「広く3通りぐらいの手をまあ5手ずつぐらい読んで、その5手先がいけそうだとか、ダメだとかいうそこの感覚は正しかったら、それより先の変化って読まなくてもいいので、その感性がやっぱりすごい大事」
テーマ:長考について
宮根「長考があるじゃないですか、すっごい長いこと考える。あれは困ってるんですか?それともこれが必殺の一手になるかどうかを考えている、どっちなんですかね?」
藤井「いや、それは両方あるんですけれど、割合としては困っていることの方が多いです」
杉本「藤井六冠は割と好奇心を持って長考していることが多いような気が傍目にはするんですよね」「いや、正直、この場面はまあ最後はこれ選ぶんじゃないかなって傍で見てて思うときあるんですよ。実際、その手を選ぶかもしれないから、それでも時間を使って考えてみるっていうイメージがあればありますよね」「『経験上、これだよね』とか、『前例があるからこれだよね』みたいな感じで、無難な手だと時間なくても別に選べるんですよ。それでもじっとしっかり藤井六冠は考えて読みを入れて、なおかつ、その先の手を読んでいる選んでいるところがありますね」
