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    星希成奏さん(c)netkeiba

    星希成奏さん(c)netkeiba

     10月7日、大井競馬場を舞台にダート三冠の最終戦・ジャパンダートクラシックが幕を開ける。ダート三冠路線の体系整備により、従来のジャパンダートダービーから名称と開催時期(従来は7月)が変更されて今年で3年目を迎える。昨年、一昨年と春のクラシック(羽田盃、東京ダービー)を歩んでいない別路線組が勝利を収めているが、今年の主役として1番人気が予想されるのは二冠馬のフィンガーだ。ダート界に新たな歴史が誕生する可能性は十分に秘められている。

     そこで今回は、競馬ビギナーでありながら並々ならぬ“勝負根性”を持つ声優・星希成奏さんに、ジャパンダートクラシックの注目馬を直撃した。初心者ならではの視点で、ビギナーズラックという名の“キセキ”を起こしてくれるだろうか!?

     北九州市出身の星希さんは、幼少期に地元の競馬場へ遊びに行った思い出があるという。しかし、大人になってからは一度も足を運んでいない。今回の取材を機に本場でのライブ観戦を勧めてみたところ、今は「行きたいが理由があって行けない」と、そこには競馬ファンも胸を熱くするような理由があった。

    「すごく仲の良い声優の友達がいて、彼女は馬がとにかく大好きで、『馬券も買っている』女のコなんです。それだけに、『いつか某競馬関連の声優の仕事を2人でできるようになったら、一緒に競馬場へ行こうね』というのが2人の間の“願掛け”になっていて、今はその日を楽しみに待っている状態なんです」

     もちろん馬券は未経験という星希さんだが、「フィンガーが三冠を達成すれば、陣営に1億円のボーナスが入る」という競馬のロマンあふれる話題になると、目をらんらんと輝かせた。

    「私の手元には届かないのは分かっているんですよ(笑)。だけど、もし1億円が口座にあったら、気持ちはすごく安らぐだろうな〜と考えちゃいます。こういう取材だと『1億円あったら何を買いますか?』と質問が続くと思うんですけど、私は何も買わないし、生活もグレードアップしません。ただ、口座に入っているだけで不安にはならないし、大事な時に使えるように持っておきたいですね。お金は“お守り”として持っていたい派ですね」

     声優という華やかな職業のイメージとは少し異なる、堅実派な一面をのぞかせる星希さん。しかし、その根底には競馬ファンも共感必至の“負けず嫌い”な素顔があった。

    「もちろん2次元コンテンツが好きだったこともあるんですけど、学生のとき、友達の付き添いで歌のオーディションを受けに行って、なんと最終審査まで残ったんです。それで東京まで行ったのに、結果は落選……。『そっちが呼んで、こっちが交通費出したのに何してくれてんねん!(笑)』と、子供ながらの負けたくない気持ちが芽生え、芸能の仕事を志すきっかけが出来ました。そういう意味では、堅実派でありながら負けず嫌いなのかもしれません」

     その反骨心こそが声優を目指すきっかけとなり、40歳、50歳になってもマイクの前に立ち続けたいという思いから、今年は事務所の移籍も決断した。この夏に放送されたアニメ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』では、見事に山田/田山の役を担当している。

    「たくさんの方にご覧いただけて、本当にありがたいです」

     それでは、初心者ならではのフレッシュな視点で選ぶ、ジャパンダートクラシックの注目馬を教えてもらおう。

    「理由が競馬的に合っているのか分からないのですが、私は『プロフェッショナルになる』ということに強い憧れがあって、だからこそ声優の仕事を続けられていると思っています。なので今回は、地元の馬場を知り尽くした“プロフェッショナル”から選びます。大井競馬所属のロウリュです! 先ほどの打ち合わせで、羽田盃では強いJRA勢の間に入って大穴を開けた馬だという情報もうかがいましたので、プロフェッショナルな走りに期待します!」

     例年、分厚いJRA勢の牙城を崩すのは極めて容易ではないジャパンダートクラシック。しかし、普段は「堅実派」でありながら、いざという時には勝負師の顔をのぞかせる星希成奏さんが、大物食いを期待して地方馬ロウリュの名前を挙げた。彼女のインスピレーションに乗って、大井の砂のプロフェッショナルに夢を託してみるのも面白いかもしれない。

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