
打撃練習で快音を響かせる山梨学院・菰田(撮影・五島 佑一郎)
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22日のドラフト会議で1位指名が確実視される山梨学院の二刀流右腕・菰田陽生(こもだ・はるき)投手(17)が6日、甲府市内の同校練習場でヤクルトとの面談に臨んだ。編成トップの青木宣親GM(44)らが訪れ、練習も視察。ブルペン投球や打撃練習では木製バットでの10発の柵越えを披露した。プロでも二刀流を継続する逸材。運命の日へ向け、ドラフト戦線は最後の追い込みに入る。
球団幹部の訪問はヤクルトを含めて6球団目。菰田は青木GMと対面し「レジェンドとお会いできたことがまず本当にうれしい。メジャーも経験されている青木さんからの言葉は刺さりました」と目を輝かせた。同席した同校の吉田洸二監督によると、青木GMからは「“(ドジャース)大谷選手を目指して挑戦できる17歳なのではないか”と言っていただきました」という。
面談前には練習視察を受けた。打撃練習では木製バットを使い、力感なく柵越えを連発した。約12分間で10発。バックスクリーン上部に当てる推定130メートルの特大弾も放った。青木GMがスマートフォンを取り出し、動画を撮影したほどの打撃。高校通算39本塁打の菰田は「アピールはできたと思う。調子は上がっているし、力を入れすぎずに軽く打つくらいが自分的にはいいと思っています」と手応えを口にした。
ブルペンでは40球を投げ込み、切れの良い直球を披露した。今春選抜で骨折した左手首は完治し、準決勝で敗れた今夏の山梨大会後も投打ともに成長を続けている。2年春に2年生の選抜史上最速タイの152キロを計測し、3年春は特大弾を放った。右腕は、プロ入りに向けた準備を着々と進め、今後もロッテなど複数球団の幹部と面談を行う予定だ。
セ・リーグでは来年からDH制が導入されるが、プロ入り後も二刀流継続の意思を固めている。投手と野手の適性評価はスカウトによって分かれるが、吉田監督は「青木GMからは“今の(投打)両方頑張っていくという気持ちを忘れないように”と言っていただきました」と明かし、「二刀流は大変。いとわずやってくださる球団とご縁があればうれしいです」とドラフト会議を思い描いた。
NPBかMLBか進路を熟考している横浜(神奈川)の最速157キロ右腕・織田翔希(3年)と同じく、菰田は今秋ドラフト戦線の主役の一人。「緊張も不安もありますけど、楽しみという気持ちも持っておきたい。残りの時間、準備をしていい形で臨みたい」と運命の日に備えていく。(片山 和香)
◇菰田 陽生(こもだ・はるき)2008年(平20)12月21日生まれ、千葉県出身の17歳。御宿小では御宿少年野球クラブ、九十九里リトルリーグでプレーし、御宿中では千葉西リトルシニアに所属。山梨学院では春夏通算3度の甲子園に出場。50メートル走6秒4、遠投100メートル。3学年上の兄である上武大・朝陽外野手は来秋ドラフト候補。憧れの選手はドジャース・大谷。1メートル95、102キロ。右投げ右打ち。
