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    (ブルームバーグ):オーストラリア最大の年金基金オーストラリアンスーパーは、アジアでの運用拡大に伴い、日本やインドでプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資を増やす方針だ。企業の合併・買収(M&A)を取り巻く環境の改善や、投資機会につながる人口動態を見込んでいる。

    現在、オーストラリアンスーパーのPE投資でアジアが占める割合は約10%。アジア太平洋地域のPE部門責任者、リリアン・ファン氏はインタビューで、今後3-5年でアジアへのPE投資額が倍増する可能性が高いと述べた。PE投資はアジアでまだ十分に浸透しておらず、オーストラリアンスーパーにとって「投資機会はますます増えている」と指摘した。同基金の運用資産は4300億豪ドル(47兆5000億円)。

    オーストラリアンスーパーによる世界全体のPE投資は約220億豪ドルで、総資産の約5%を占める。2月時点の4%から上昇した。当時、PE投資の規模が2倍以上に拡大する可能性があるとしていた。

    対アジア投資をさらに強化する動きは、規制当局が非上場資産の評価に対する監視を強めるなかでも、豪州の年金基金がプライベート市場への投資意欲を高めていることを示す。現地でスーパーアニュエーションと呼ばれる年金業界は4兆8000億豪ドル規模に上る。毎週数十億豪ドルの資金が流入するなか、年金基金は投資地域の拡大を進めており、アジアを重要な成長市場と位置づける動きが広がっている。

    ファン氏によると、日本では企業改革の進展を背景に、PE投資の機会が生まれている。「日本では、上場企業の非公開化や事業切り出しなど、バイアウトの対象となる企業が増えている。市場が本格的に動き始めている」と述べた。

    PE運用者は、創業者の高齢化が進み後継者が見当たらない企業にも投資機会を見いだしているとファン氏は指摘した。オーストラリアンスーパーが関心を持つ分野はヘルスケア、教育、AIなどだが、特定の分野よりも投資機会のタイプを重視している。

    ファン氏によれば、インドや東南アジアなどでは、中間層の拡大を背景にヘルスケアが主要な投資テーマとして浮上している。こうした地域でデータセンター開発が進むなか、AIも引き続き投資テーマになっているという。

    オーストラリアンスーパーは6月30日までの1年間にPE分野の案件26件に総額30億豪ドル超を投じた。

    原題:AustralianSuper Eyes India, Japan for Private Equity (Correct)(抜粋)

    –取材協力:Kevin Dharmawan.

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