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    カローラだけじゃない? 新エンジンが担うトヨタ電動化の次の一手

    トヨタ「カローラ」の心臓部が、次期型で大きく変わる可能性が出てきた。

    カローラ 次期型 予想CG

    有力視されているのが、トヨタが現在開発を進めている新世代1.5L直列4気筒エンジンである。現行カローラのハイブリッドは1.8L直列4気筒を搭載するが、次世代では排気量を1.5Lへ縮小し、新型モーターと組み合わせる新たなハイブリッドシステムへ移行する可能性がある。

    プリウス 次期型 予想CG

    注目したいのは、単純なダウンサイジングではないことだ。トヨタが狙っているのは、エンジンを小さくするだけではなく、電動化を前提にエンジンそのものの役割を変えることである。

    トヨタは2024年5月、スバル、マツダとともに「電動化時代に適合する新たなエンジン」の開発を発表した。トヨタが手掛けるのは1.5Lと2.0Lクラスの新世代直列4気筒で、いずれもモーターやバッテリーなどの電動ユニットとの組み合わせを前提としている。

    従来のエンジン車では、発進から高速走行まで幅広い領域をエンジンが受け持つ必要があった。しかしHEVやPHEVでは、発進や加速などをモーターに任せられる。

    ならばエンジンは、もっとも効率のいい領域を中心に使えばいい。

    トヨタが「ENGINE ReBORN」と呼ぶ新エンジンは、この考え方をさらに進めたものだ。

    3気筒から4気筒へ。それでもエンジンは小さくなる

    なかでも次期カローラとの関係で注目されるのが、新開発の1.5L直列4気筒である。

    自然吸気とターボの2タイプが開発されており、自然吸気仕様は現行の1.5L直列3気筒に対して、体積と全高をそれぞれ約10%低減する。

    つまり、3気筒から4気筒へシリンダー数を増やしながら、エンジン自体は小さく、さらに低くなる。

    これはエンジンルームだけの話ではない。

    エンジンの全高を抑えればボンネットも低くできる。フロントノーズを低くすることで前面投影面積を抑え、空気抵抗を減らすことも可能になる。

    トヨタはセダンを想定したケースで、小型・低背化した新エンジンによって車両側の設計まで最適化すれば、車両全体で約12%の燃費改善が可能になるとしている。 

    つまり新エンジンの狙いは、エンジン単体の燃費改善だけではない。パワートレインを小型化することで、クルマそのものの形まで変えようとしているのである。

    次期カローラはなぜ1.8Lから1.5Lへ?

    そこで浮上するのが、次期カローラへの搭載だ。

    日本仕様の現行カローラ セダン/ツーリングは2019年に登場。2026年5月にも一部改良を受けており、現在のハイブリッドには1.8L直列4気筒「2ZR-FXE」を核としたシステムが搭載されている。

    一方、2025年のジャパンモビリティショーで公開された「カローラ コンセプト」は、低いフロントノーズと大胆なプロポーションが特徴だった。

    その後に明らかになった情報では、次世代カローラにはHEVだけでなく、PHEV、BEV、エンジン車まで幅広いパワートレインが想定されているという。

    そしてトヨタのパワートレイン開発責任者から、新1.5L直4と新型モーターを組み合わせる次世代ハイブリッドについて、さらに具体的な方向性が示されたようだ。

    伝えられているシステム出力は約136ps。燃費については、現行システムから10~20%程度の改善を視野に入れているという。

    ただし、トヨタが「新1.5L直4を次期カローラに搭載する」と正式発表したわけではない。約136psという数値についても、市販型カローラの正式スペックではない。

    それでも、次世代カローラの開発情報と、新1.5L+モーターによる次世代ハイブリッドの具体像が同時に見えてきたことで、有力な搭載候補であることは間違いなさそうだ。

    「排気量ダウン」は「性能ダウン」ではない

    現行1.8Lから1.5Lへ排気量が縮小されるとなれば、「パワーダウンするのでは?」と思うかもしれない。

    しかし、新世代ハイブリッドでは事情が違う。

    モーターが受け持つ領域を増やし、エンジンは効率のいい領域へ特化させる。エンジン、モーター、電力制御を一体で刷新することで、排気量を小さくしながら必要な動力性能を確保し、燃費を伸ばすという考え方である。

    また、1.5Lターボについては、従来の2.5L自然吸気エンジンが担ってきた性能領域までカバーすることが想定される。

    これまでの「小排気量ターボ」とも発想が少し違う。エンジンだけで従来と同じ性能を出すのではなく、電動化とセットでパワートレイン全体を作り直すことが前提となっている。

    カローラだけでは終わらない?

    もうひとつ気になるのが、新1.5L直4の採用範囲だ。

    現行ヤリスのハイブリッドには1.5L直列3気筒「M15A-FXE」が搭載されている。新1.5L直4は、この現行1.5L直3よりも小型・低背化する方向で開発されているため、パッケージングだけを見れば、将来的によりコンパクトな車種へ展開できる余地もある。

    ただし、現時点で次期ヤリスへの搭載を示す具体的な情報はない。コストなどを考えれば、まずカローラ級から投入し、その後に採用範囲を広げるというシナリオも考えられる。

    「プリウス」についても同様だ。現行型は2.0Lハイブリッドが主力であり、次期型を1.5Lへ切り替えるとの情報はない。トヨタは新世代2.0Lエンジンも並行して開発しているため、車格や要求性能によって1.5Lと2.0Lを使い分けることになるのだろう。

    重要なのは、新1.5L直4が単なる「排気量縮小のためのエンジン」ではないことだ。

    エンジンを小さく、低くし、モーターとの役割分担を変える。さらに、その小さなパワートレインを利用してボンネットを低くし、空力性能まで改善する。

    もし次期カローラに採用されれば、1.8Lから1.5Lへの変更以上に大きな意味を持つ。世界規模で販売されるカローラが、トヨタの「電動化時代の新エンジン」を本格普及させる最初の一台になる可能性がある。

    プリウス 次期型 予想CG

    プリウス 次期型 予想CG

    カローラ 次期型 予想CG

    カローラ 次期型 予想CG

    カローラコンセプト

    カローラコンセプト

    トヨタ ヤリス次期型 予想CG

    カローラコンセプト

    カローラコンセプト

    カローラコンセプト

    カローラ ヤリス 次期型イメージ

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