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     米Amazonは10月8日(現地時間)、タブレットの新ラインアップ「Alexa Tablet」を発表した。長年続いた「Fire」タブレットは廃止し、新シリーズに置き換える。OSは独自の「Fire OS」からAndroidに切り替え、「Google Play」のアプリをそのまま使えるようにした。AIアシスタント「Alexa+」も全機種に統合する。価格は230ドルから500ドルで、米国では10月14日に出荷を始める。(日本ではAmazon Kidsのみ10月14日発売)

     新シリーズは12インチの「Alexa Tablet 12 Pro」、11インチの「Alexa Tablet 11」、8.7インチの「Alexa Tablet 8」の3機種だ。いずれもアルミニウム製の筐体を採用し、Amazonがこれまでに出した端末の中でも最も薄い部類に入る。クラウド経由の端末間同期、端末上で動くAI機能、Amazonのメディアコンテンツ全体を1台にまとめており、持ち運べるエンターテインメントハブという位置付けだ。

     最大の変更点はOSだ。これまでのFireタブレットは、Androidから派生した独自OS「Fire OS」とアプリストア「Amazon Appstore」を採用していた。Alexa Tabletはこれらを廃止し、発売時点で「Android 16」を搭載する。2027年初めには「Android 17」に更新する予定だ。Google Playをフルに使えるため、これまでAmazonのタブレットでは動かなかった多くのアプリが利用できるようになる。

     ただ、本当の目玉になりそうなのはソフトウェア面の機能だ。パソコンやスマートフォン、テレビなど他の端末でAmazonアカウントを使っていれば、Alexa Tabletと自動的に同期する。ホーム画面には内容が動的に変わるタブがあり、映画やドラマ、電子書籍、ゲームを中断した場所からすぐに再開できる。視聴中のコンテンツをもとにおすすめを表示する「For You」の画面も用意する。動画配信サービスの推薦機能を、あらゆる種類のメディアに広げたような仕組みだ。

     読書好き向けには、「Audible」と「Kindle」のライブラリを1カ所で管理できる。新設の「Kindleモード」に切り替えると、通知を止め、ブルーライトを抑え、バッテリー持続時間を延ばす。筆者はニューヨークで開かれた発表イベントで、電子インク風の表示モードとカラーの紙風モードを実機で確認した。画面上のページの見え方は印象的で、ディスプレイの質感も十分に紙らしかった。紙のような質感の液晶を売りにする中国TCLの「Nxtpaper」シリーズにとっては、手ごわい競合になりそうだ。

     AIアシスタントのAlexa+も全機種に深く統合した。音声で会話し、Amazonのブラウザー「Silk」から答えをその場で引き出せる。「オンスクリーンインテリジェンス」を有効にすると、生成AIが画面に表示中の内容を読み取る。ブラウザー上の画像について質問したり、SNSの動画に映った製品の販売ページを探したりできる。

     発表イベントのデモでは、Alexa+が複雑な指示に応答するまで30秒以上かかる場面もあった。一方、カレンダーの管理や、食事制限に合った近所のレストラン探しといった音声での依頼には正確に答えていた。

     Amazonでデバイス部門を統括するKevin Keith副社長は、Alexa TabletがFireタブレットを完全に置き換えると筆者に語った。Fireタブレットの生産は終了し、残った在庫を今後数カ月かけて販売する。在庫がなくなった後も、セキュリティ更新やOSアップデートを含むソフトウェアサポートを少なくとも4年間続けるという。

    Alexa Tabletのラインアップ

     クラウド同期、Kindleモード、Alexa+のオンスクリーンインテリジェンスは全機種に共通する。一方でハードウェアと対応アクセサリーは機種ごとに異なる。第1弾となる3機種の違いは次のとおりだ。

    Alexa Tablet 12 Pro

     最上位の「Alexa Tablet 12 Pro」は、エンターテインメントハブと電子書籍リーダー、AIアシスタントを1台にまとめた万能機だ。アクセサリーを付ければ仕事用のノートPCにもなる。価格は500ドル(約7万5000円)から。ポゴピンで接続する専用キーボード(150ドル)と、USI 2.0規格のペン(90ドル)を組み合わせると、小型のノートPCや創作用の端末として使える。

     ディスプレイは2.8K(2880×1920ピクセル)、リフレッシュレート120Hz、アスペクト比3:2の液晶だ。上位構成では、米Corning製の反射防止ガラスを使った「Nanomatte」ディスプレイを選べる。CPUは8コアのMediaTek「Dimensity 8400」で、スピーカーは「Dolby Atmos」対応の4基を備える。

     基本構成はRAM 8GB、ストレージ128GBで、最上位構成ではRAMを16GBまで積める。マルチウィンドウで複数のアプリを並べたり、Google Playの重いアプリを使ったりする人に向く。バッテリー駆動時間は16時間、Kindleモードでは20時間だ。

     ノートPCより持ち運びやすく、スマートフォンのアプリも使える。軽めのゲームを動かせる性能があり、本も読める。何かに特化した端末ではないが、一通りのことはこなす。発売時の価格は、多くの廉価ノートPCより安い。ハイブリッド端末の理想形に近いというのが筆者の印象だ。

    Alexa Tablet 11

     中間モデルの「Alexa Tablet 11」は330ドル(約5万円)から。12 Proのエンターテインメントハブとしての機能は欲しいが、いくらか妥協して出費を抑えたい人向けだ。キーボードはBluetooth接続に対応するが、ポゴピンによる物理接続はない。USI 2.0のペンで画面に描けるものの、描画スペースは狭くなる。12 Proにある大容量ストレージの選択肢がない点も大きな違いだ。

     ディスプレイは2.5K(2560×1600ピクセル)、リフレッシュレート90Hz、アスペクト比16:10の液晶。CPUは8コアの「MediaTek 8189」で、基本構成はRAM 8GB、ストレージ64GB。バッテリー駆動時間は15時間、Kindleモードでは20時間だ。本体色はグレー、パープル、グリーンの3色をそろえる。

     携帯できる仕事用端末にはならないが、高解像度の画面でAmazonのメディアを1台で楽しめる。「遊び用」のタブレットを安く手に入れたい人には、ちょうどよい中間の選択肢になりそうだ。

    Alexa Tablet 8

     最小モデルの「Alexa Tablet 8」は230ドル(約3万5000円)から。クラウド同期やAlexa+の機能は上位機種と同じだが、RAMとストレージは少なく、キーボードにも対応しない。Google Playは使えるものの、エンターテインメントハブや仕事用の端末には向かない。8.7インチという大きさから、多くの人は新しくなったKindleモードでポケットサイズの電子書籍リーダーとして使うことになりそうだ。ほかの機能はおまけといったところだろう。

     CPUは8コアの「MediaTek 8189」で、基本構成はRAM 4GB、ストレージ64GBとなる。バッテリー駆動時間は14時間、Kindleモードでは19時間だ。本体色はグレー、ピンク、ティールの3色をそろえる。

    子ども向け「Amazon Kids」タブレットも刷新

     Fireタブレットと同様に、子ども向けの「Fire Kids」シリーズも終了する。代わりに、同じく子ども向けに設計したAlexa Tabletを2機種用意する。Keith氏によると、大人向け端末との共通性を高めつつ、安全機能と保護者による管理機能を維持することが設計方針だという。

     Keith氏は「子どもが欲しいのはおもちゃではなくタブレットだ。だからAlexa Tabletと同じハードウェアを採用している」と説明する。「バンパーを付け、まったく別のUIと子ども専用に作ったソフトウェアを載せて出荷する」という。

     幼い子ども向けの8.7インチモデルは、筐体の周囲を柔らかいフォーム製のカバーで覆う。よりスリムな11インチモデルには、本体の形状に合わせた子ども向けの保護ケースが付く。

     生成AIを使った「Storybuilder」も搭載する。子どもが声で物語を語ると、それに合わせた挿絵を生成する機能だ。これに専用のペアレンタルコントロールと保護者向けダッシュボードを組み合わせる。ダッシュボードでは利用状況を週ごとに確認できる。Amazon Kidsタブレットには、子ども向けサブスクリプション「Amazon Kids+」の1年分が付属する。

     Alexa Tabletの全機種は米国などですでに予約受付を始めており、10月14日に出荷を開始する。

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    Amazonのアソシエイトとして、CNET Japanは適格販売により収入を得ています

    この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。

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