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    1976年の放送開始から50年を迎えた、NHKの人気番組『日曜美術館』。その半世紀の歩みを振り返る大規模展『NHK日曜美術館50年展』が、「大阪中之島美術館」(大阪市北区)にて10月10日より開幕する。

    東京、静岡に続き、今回の大阪が最終会場となる同展。『日曜美術館』でこれまでの放送回から厳選された約60作家・140点を超える作品が一堂に集結する。また作品だけでなく、出演者の言葉や番組映像とともに、第1章『語り継ぐ美』、第2章『日本美の再発見 古代から明治まで』、第3章『工芸 伝統と革新』、第4章『災いと美』、第5章『作家の生き様と美〜アトリエ&創作の現場』という全5章の展示構成となっており、多彩な古今東西の作品を体感できる。

    10月10日より開催の『NHK日曜美術館50年展』(Lmaga.jp撮影)10月10日より開催の『NHK日曜美術館50年展』(Lmaga.jp撮影)

    『NHK日曜美術館50年展』会場の様子(Lmaga.jp撮影)『NHK日曜美術館50年展』会場の様子(Lmaga.jp撮影)

    学芸員いわく「番組で繰り返し取り上げてきた、今日本でも人気の高い、そしてよく知られている作家から厳選して紹介する」という第1章では、オーギュスト・ロダン《考える人》や、アルベルト・ジャコメッティ《鼻》をはじめ、ポール・セザンヌ《水浴》、石田徹也《飛べなくなった人》などの作品がずらり。まずは冒頭に、誰もが一度は聞いたことがある、そして観たことがあるであろう名作が集結しているのはうれしい。

    《腕のない細い女》アルベルト・ジャコメッティ 1958年 彫刻の森美術館(公益財団法人彫刻の森芸術文化財団/Lmaga.jp撮影)《腕のない細い女》アルベルト・ジャコメッティ 1958年 彫刻の森美術館(公益財団法人彫刻の森芸術文化財団/Lmaga.jp撮影)

    《飛べなくなった人》石田tetsuya 1996年 静岡県立美術館ほか(Lmaga.jp撮影)《飛べなくなった人》石田徹也 1996年 静岡県立美術館ほか(Lmaga.jp撮影)

    2章は、美術館に起こるブームを切り取って、日本美術の魅力を改めて発見するような切り口で紹介してきたもののうち、縄文・地層・浮世絵という観点から作品がセレクトされている。縄文土器や土偶をはじめ、葛飾北斎や歌川国芳、月岡芳年などの浮世絵が並ぶエリアになっている。

    第2章『日本美の再発見 古代から明治まで』に展示されている土偶(Lmaga.jp撮影)第2章『日本美の再発見 古代から明治まで』に展示されている土偶(Lmaga.jp撮影)

    3章の『工芸』は「日曜美術館」で毎年紹介してきたジャンルになっており、「正倉院」の重要物品をはじめ、伝統を継承した人間国宝の技が光る作品、そして超絶技巧までラインアップする。

    写真家・石内都による「広島平和記念資料館」に収蔵されている被爆者の衣服や遺品を撮影した作品(Lmaga.jp撮影)写真家・石内都による「広島平和記念資料館」に収蔵されている被爆者の衣服や遺品を撮影した作品(Lmaga.jp撮影)

    そして4章は、疫病や自然災害、戦争、災いに作家が向き合うことで生まれたアートが並ぶ。世界的にも有名な反戦絵画であるパブロ・ピカソ《ゲルニカ》の映像からスタートし、写真家・石内都による「広島平和記念資料館」に収蔵されている被爆者の衣服や遺品を撮影した作品などが並び、1〜3章までとは少し異なった雰囲気を感じる空間に。

    《遭遇》岡本太郎 1981年 川崎市岡本太郎美術館(Lmaga.jp撮影)《遭遇》岡本太郎 1981年 川崎市岡本太郎美術館(Lmaga.jp撮影)

    そして最後の第5章では『日曜美術館』でドキュメントとして数多く取り上げてきた、作家が最も長い時間を過ごす「アトリエ」がテーマに。実際に番組の中で制作する様子を撮った作品などもセレクトされており、岡本太郎《遭遇》や、舟越桂《水に映る月蝕》なども登場する。また、大阪初公開の作品として鴻池朋子《川緞帳》が会場に鎮座。水性クレヨンや水彩で牛革に描かれている鮮やかな絵は、縦6メートル、幅24メートルと壮大なスケールで圧巻だ。

    《川緞帳》鴻池朋子 2015(Lmaga.jp撮影)《川緞帳》鴻池朋子 2015(Lmaga.jp撮影)

    そのほか館内スペースでは、鴻池朋子が制作し『大阪・関西万博』会場に置いてあったことで話題になった体験型作品《オオカミベンチ》も特別に登場。西洋絵画から日本画、工芸品など幅広いジャンルの作品が集結し、さらに各章ごとに番組の補足映像が流れているため、これまで知らなかった作品のことも深掘りできる構成になっている。

    左は《水に映る月蝕》船越桂 2003年 個人蔵(Lmaga.jp撮影)左は《水に映る月蝕》船越桂 2003年 個人蔵(Lmaga.jp撮影)

    そのほかグッズ売り場には、「鼓月」の「プレミアム千寿せんべい」(1620円)や、鴻池朋子《風が語った昔話》のアクリルキーホルダー(880円)、ダイカットマグネット(880円)、ダイカットクッション(4950円)、バスタオル(5280円)といった大阪会場限定のオリジナルグッズも登場する。

    『NHK日曜美術館50年展』グッズ売り場(Lmaga.jp撮影)『NHK日曜美術館50年展』グッズ売り場(Lmaga.jp撮影)

    鴻池朋子《風が語った昔話》のダイカットクッション(4950円)ほか(Lmaga.jp撮影)鴻池朋子《風が語った昔話》のダイカットクッション(4950円)ほか(Lmaga.jp撮影)

    ◇
    『NHK日曜美術館50年展』
    【期間】10月10日(土)〜12月20日(日)
    【時間】朝10時~夕方5時(入場は閉館30分前まで)
    【料金】一般2000円、高大生1200円、小中生500円
    【休館日】月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
    ※ほか詳細は公式サイトにて。

    取材・文・写真/Lmaga.jp編集室

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