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    「僕が引退したあとはPCゲームの人材が入ってきて,PCと同じになってしまった」。
    PlayStationの生みの親として知られる久夛良木健氏が、4Gamerのインタビューでそう振り返りました。
    PS5を楽しんでいるゲーマーからすれば、少し意外に映るかもしれない発言です。
    生みの親自身が語る「その後」の話を、発言の中身から追ってみます。

    先に結論をまとめると:
    – 久夛良木健氏は4Gamerのインタビューで、引退後のPlayStationについて「PCと同じになってしまった」と振り返った
    – PS1〜PS3の時代は、高いリアルタイム性と応答性を実現するため最先端技術を積極的に採用する「テクノロジードライバー」だったと述べている
    – 現在は時間と物量をかけてもシェーディングの向上やNPCの会話力向上にとどまり、AIと比較すると進化が止まっているように見えると指摘した

    何が起きたのか

    発端は4Gamerが2026年10月9日に公開したインタビュー記事です。
    「PlayStationの生みの親,久夛良木 健氏が語るAI時代のエンタテインメント」と題されたこの記事で、久夛良木氏がPS5時代の現状について率直な見方を語りました。

    この発言を取り上げた投稿が10月10日未明に公開され、2,260件のいいねを集めています。

    PlayStationの生みの親・久夛良木健氏が、自身の引退後のPSについて「PCと同じになってしまった」と語った。… pic.twitter.com/Nw4Puz2c1u

    — ゲームのはなし (@gamenohanashi) 2026年10月9日

    投稿には久夛良木氏本人とみられる写真と、「PLAYSTATION 3」と表記された銀色の据え置き型ゲーム機、コントローラー2つの写真が添えられていました。
    インタビュー公開から1日足らずで改めて注目を集めた形です。
    ただ、見出しの一文だけでは「何がPCと同じになった」のか分かりません。
    そこで、インタビューの中身を確かめてみました。

    調べて分かったことPS1〜PS3時代、久夛良木氏が「テクノロジードライバー」と呼ぶ理由は?

    久夛良木氏は4Gamerのインタビューで、自身が開発を率いた時代のPlayStationについて次のように振り返っています。

    「当時のPlayStationは,間違いなくテクノロジードライバーだったんですよね。
    ゲーム機として高いリアルタイム性と応答性を実現するために,ありとあらゆるものを採用していった」

    初代PlayStationは専用設計のグラフィック処理チップを、PS3は「Cell」と呼ばれる独自プロセッサを搭載するなど、当時のPlayStationは汎用PCの部品をそのまま使うのではなく、ゲーム機として求められる性能を独自設計で追求する姿勢が特徴でした。
    久夛良木氏の発言は、その時代を「技術を引っ張る存在だった」という自負として語ったものと読み取れます。

    引退後、何が「PCと同じ」になったのか?

    一方で、自身が経営の第一線を退いたあとのPlayStationについては、「僕が引退したあとはPCゲームの人材が入ってきて,PCと同じになってしまった」と述べています。
    実際、PS4以降のPlayStationはx86系のCPUやPC向けGPUの技術をベースにした設計へと転換しており、ハードウェアの作り方そのものがPC寄りに変化してきたのは事実です。
    久夛良木氏はこの流れについて、「今は時間と物量をかけているわりに,ただシェーディング(光の当たり方などで画面の質感を描く処理)が少し綺麗になった,NPCが多少喋れるようになったくらいで,AIと比較すると進化が止まっているように思える」とも述べ、見た目の品質向上はあっても、根本的な技術革新のスピードが鈍っているという見方を示しました。

    AI時代、ゲームはどう変わると語ったのか?

    インタビューでは今後の展望にも触れており、久夛良木氏は「妄想することがコンテンツになるんですね」「すべてのコンテンツが変わります。
    コミュニケーションや妄想がコンテンツになる」と述べています。
    ハードウェアの進化が足踏みする一方で、AIによってコンテンツの作られ方そのものが変わっていくという見立てを示した格好です。

    Shiritomo GAME編集部の考察

    PlayStationを生み出した本人の発言だからこそ、単なる懐古談では終わらない重みがあります。
    久夛良木氏が指摘する「PC化」は、裏を返せば開発のしやすさや互換性の高さにつながっている面もあり、現行のPlayStationが多くのサードパーティタイトルを抱えられている理由の一つでもあります。
    独自設計を追求した時代と、汎用技術を取り込む現在とでは、そもそも目指す方向性が違うとも言えるでしょう。
    それでも「生みの親」の視点から見ると、ハードウェアの個性が薄れていくことへの物足りなさが見えてくるのは興味深い点です。
    今回の発言が公開から1日足らずで改めて拡散したのも、現行機のユーザーが自分の使っている機械の成り立ちを振り返るきっかけになったからかもしれません。

    まとめ

    PlayStationの生みの親・久夛良木健氏は4Gamerのインタビューで、引退後のPlayStationが「PCと同じになってしまった」と技術的な変化を振り返りました。
    PS1〜PS3時代を技術の牽引役だったと位置づける一方、現在はAIと比べて進化が足踏みしているとの見方を示し、今後はAIがコンテンツのあり方そのものを変えていくと語っています。

    さらに深掘りしたい方へ

    妄想がコンテンツに変わる時代がすぐそこに。
    PlayStationの生みの親,久夛良木 健氏が語るAI時代のエンタテインメント[インタビュー](4Gamer)

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