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    トムスカーボンエアロにSADカスタムのワンオフリア。走行性能を損なわないドレスアップ

    VIPカスタムの会場でレクサス「GS F」に出会う機会は多くない。V型8気筒5リッターで477馬力を発生する本格スポーツセダンを、オーナーはあえてドレスアップのベースに選んだ。キャンディマゼンタに輝くボディは、走りの性能を削らずに個性を出すという考えの表れだ。外装から足まわり、室内まで一貫したこだわりを取材で聞いた。

    VIPスタイルで珍しいレクサス「GS F」をベースに選んだ理由

    アスファルトを照りつける真夏の太陽の下で、ひときわ目立つカラーリングの1台がVIPスタイルミーティング千葉ラウンドの会場にいた。しかも、そのベース車はGS Fである。VIPというカスタムジャンルは、どちらかと言えば内外装のドレスアップを楽しむのが主流だ。そんな場に、477馬力を発生する5リッターのV型8気筒エンジンを積む車両が並んでいた。どんなテーマでカスタムを楽しんでいるのか? それが声をかけた理由だった。

    「VIPでGS Fを使う人は、珍しいと思います。でも、私はこのFならではの性能をしっかりと体感しつつ、高級感を残して個性を出すドレスアップを楽しみたいと思ったのです」

    オーナーの“catty”さんが選んだ派手なボディカラーは、オリジナルで調色したキャンディマゼンタだ。天候次第で色味が絶妙に変化するキャンディカラーのため、炎天下では鮮やかに発色する。曇天では、深いメタリックピンクのような色合いに沈む。車両は2015年式で、取材時点ではまだ所有2年目。それでも理想のスタイルを追い続けている最中だという。

    トムスのカーボンエアロをガンメタに塗装、リアバンパーはSADカスタムのワンオフ

    外装の主役は、あえて主張を抑えたカーボンパーツである。フロントリップとサイドには、トムスのカーボンパーツを使用した。いかにもなスポーティ感が漂うカーボン柄は、ガンメタリックに塗装して存在感を打ち消している。各エアロには飛び石による小傷が残っており、その走りを十分に楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。

    リアは、SADカスタムがワンオフで製作した。ディフューザーのデザインやマフラーの位置、バックフォグの追加など、ノーマルでは物足りないリアまわりの雰囲気を、よりレーシーに演出している。ハイエースのカスタムに精通する同店らしいセンスが、セダンのリアバンパーにも表れていた。

    NOVELの4本出しマフラーとBiotの380φローター、足はエアフォースのエアサス

    パーツ選びの基準は、477馬力の走りを無駄にしないことに置かれている。4本出しとなったマフラーは、レクサスFシリーズに特化した製品を開発販売するNOVEL製だ。エキゾーストマニホールドを等長配管とすることで、パワーやトルク、エンジンレスポンスを向上させている。高音も響かせてくれるため、より官能的なドライビングが楽しめる。

    ブレーキは、ブレンボ製キャリパーをフロント6ポット、リア4ポットで組み合わせ、Biot製の380φ(直径380mm)ローターを前後に装着した。これもすべては、GS Fとして生まれたその宿命を楽しむためである。ルックスだけにとらわれない、愛車の本質をしっかりと理解した“catty”さんのこだわりポイントだ。

    いっぽうで、使用するサスペンションはエアフォース製の車種対応エアサスペンションになる。元々は車高調を活用していたそうだ。日常の足から遠距離の旅行まで、イベントカーとしてではなく、あくまでも普段使いするためのクルマである。利便性を追求した結果が、現在のエアサスという答えだった。

    BBS RI-Dの鍛造ホイールとアルカンターラ内装、オーディソンで音も詰める

    足元と室内にも、同じ考え方が通っている。

    「セダンにBBSを履かせるスタイルが大好きなんです」

    GS Fの足元で輝くホイールは、BBS製鍛造1ピースのRI-Dである。航空機用金属として知られる超超ジュラルミンを使った軽量ホイールで、サイズはフロント10.0J×20インチ、リア10.5J×20インチを組み合わせた。リム裏まで完全フルポリッシュとしたことで、独特な鈍色のきらめきを放っていた。

    内装は7割程度までしか完成していない。純正の黒革を剥いで、アルカンターラで仕上げている最中だ。ボディに合わせた色合いのシートも、ベースは純正のままなので、ハイパワーを受け止めるホールド性は変わらない。ハンドルもトムス製に交換し、ドアパネルまでアルカンターラで統一している。

    オーディオは、オーディソンのハイエンドモデルスピーカーやヘリックスのアンプを使って音質を追求した。シート裏にはモニターを埋め込み、本物のスポーティさとオーディオサウンドのチューニングを両立させている。完成は2026年10月ごろを予定しているそうなので、セダン系イベントでこのキャンディマゼンタの個体を見かけたら、バージョンアップした中身にも目を向けてほしい。

    ■レクサス GS F スペック・カスタム仕様一覧

    ベース車両:2015年式 レクサス GS F
    オーナー:“catty”さん
    エクステリア:トムス カーボン(フロント/サイド)、SADカスタム ワンオフリアバンパー、カーボンリアスポイラー、グリルエンブレム塗装、ボディカラー(オリジナル キャンディマゼンタ)
    サスペンション:AIR FORCE エアサスペンション
    ホイール:BBS RI-D フルポリッシュ(F:10.0×20 インセット35 R:10.5×20 インセット25)
    タイヤ:フロント ニットー T555 245/30R20/リア ポテンザ 007A 245/30R20
    ブレーキ:ブレンボ キャリパー(F:6ポット R:4ポット)、Biot ローター F&R380φ
    吸排気系:NOVEL フルエキゾースト
    エンジン:icode(CPU/リミッターカット)
    インテリア:トムス ハンドル、アルカンターラ張り替え
    オーディオ:オーディソン(ツイーター/スピーカー)、ヘリックス アンプ

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