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    なんか、高級機だから高尚に使わなきゃいけない…って身構えていませんか? いいんですよ“いつものまま”で。フォルダブルだって結局スマホなんですから。ベッドやソファでダラダラと動画見て、漫画読みましょうよ。

    今季の注目機種「Samsung Galaxy Z Fold8(以下、Galaxy Z Fold8)」を、エンタメ用途中心で極力ダラダラ使ってみたので、その感想をお届けします。どうしてもカッチリした端末レビューだと無機質なスペックと新機能しか見えてきませんが、気取らずに遊んでいると、やっぱり「あぁ、これは良いな」って魅力も見えてきやすいものです。

    Galaxy Z Fold8Galaxy Z Fold8

    ▲26年8月に発売された「Galaxy Z Fold8」で遊んでいくよ!

    井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

     

     

     

     

    ■手に持ってみた印象

    まずはおさらい。Galaxy Z Fold8は横折り型(フォールド型)のフォルダブルスマートフォンです。

    閉じた状態(要するに普通のスマホライクに使う状態)での画面サイズは約5.5型。端末幅は82mmです。自宅にある何かでサイズ感が近いものはないかな…とアレコレ探してはみたのですが、あまりしっくりくるものがありません。

    やや強引な表現が許されるならば、「クレジットカード」の長辺をギュッと握ってもらうと良いと思います。それよりはGalaxy Z Fold8の方が握りやすいです。

    Galaxy Z Fold8(閉じた状態)の手持ち写真Galaxy Z Fold8(閉じた状態)の手持ち写真

    ▲閉じたGalaxy Z Fold8を片手で持った様子

    クレジットカードを片手で握ったイメージクレジットカードを片手で握ったイメージ

    ▲クレジットカードの長編を握ったイメージ。長さはこちらの方があるが、厚みがないので、握ったときの感覚は近い気がする

    このアスペクト比に対しての好みは分かれる気がします。ただ、スマホに期待することはひと通りできますので、片手操作にこだわりがなければ、懸念するほどのことでもない。というか、メイン画面があるメリットがそれを上回りますね。

    さて、その開いた時に使えるメイン画面のサイズは約7.6型。一般的な小型のタブレットよりもひと回りコンパクトです。

    例えば、新書を広げて重ねてみると、Galaxy Z Fold8の方がひと回り小さいくらい。手に持った感じもまぁそのくらい。製品の雰囲気を具体的に想像する際に参考になるんじゃないかと思います。

    Galaxy Z Fold8のメインディスプレイGalaxy Z Fold8のメインディスプレイ

    ▲Galaxy Z Fold8のメインディスプレイ

    新書に重ねたGalaxy Z Fold8新書に重ねたGalaxy Z Fold8

    ▲Galaxy Z Fold8を広げた新書に重ねると、こんな感じ

    写真では伝わりづらいかもしれないですが、ディスプレイの雰囲気については、表面に光沢感のあるグレアな仕上げで、解像感も高いです。見え方としてもハイエンド帯のタブレットを使っているときに近い感覚で、ビューワーとしてはかなり良い印象ですね。

    ちなみに、フォルダブルの課題に上がりやすい画面の「折り目」についても、もうほとんど気になりません。初期のフォルダブルを見て「折り目が気になるな…」という印象が強く残っている人だと、最近の機種を見たらびっくりするんじゃないでしょうか。

    Galaxy Z Fold8のヒンジを90°近くに曲げて固定している様子Galaxy Z Fold8のヒンジを90°近くに曲げて固定している様子

    ▲さてさて、ごろんっとベッドの上に移動完了。角度をつけて固定できるのは、このくらいイメージ

    なお、一点補足しておくと、ヒンジ部を少し折り曲げた状態で、コンテンツを楽しむことはあまり想定されていませんのでご注意を。上記画像のように90°近くまで曲げれば安定しますが、180°近くで少しだけ角度をつけた状態ではヒンジを維持できません。基本的に、メイン画面は180°のフラットな状態で使うことになります。

     

    ■YouTubeは「次の動画」を探しやすい

    さて、ダラダラ楽しむといえば、まずは動画ですね。筆者の場合は、暇つぶしでも勉強でも「YouTube」を視聴することが多いので、それで試してみました。

    スマホでの視聴体験と比べて、感じられたメリットは主に3つでした。

    (1)大きくて見やすいこと
    (2)表示できる情報量が多いこと
    (3)マルチタスクが可能なこと

    Galaxy Z Fold8でYouTubeを視聴している様子Galaxy Z Fold8でYouTubeを視聴している様子

    ▲横向きのGalaxy Z Fold8で「YouTube」を視聴。「GoodsPress Web」のチャンネル、いろんなアイテムが紹介されていて面白いよ

    Galaxy Z Fold8でYouTubeを視聴している様子Galaxy Z Fold8でYouTubeを視聴している様子

    ▲縦向きで視聴するとこんな感じ。意外にも筆者はこっちの方が気に入った

    まず、シンプルな表示に関しては、縦向きの持ち方で、横位置の動画を視聴するのが特に良かったですね。シークバー(動画の進捗度合いを示す下部のバー)とか「商品を表示」「その他の動画」みたいな関連表示のUIが映像に重ならないので、情報のノイズが少ないですし、画像のディティールも字幕表示も見やすかったです。

    似たような意味で、縦位置のショート動画よりも、横長動画を観るときの方がメリットを感じました。まぁ、慣れの問題かもしれませんけれど。

    Galaxy Z Fold8ではYouTubeを開いたときに表示できる情報が多いGalaxy Z Fold8ではYouTubeを開いたときに表示できる情報が多い

    ▲コメント欄のチェックや次の動画探しがしやすいのもよかった(※画像の一部にモザイクをかけています)

    次に、情報量に関してメリットを感じたのは、コメント欄とか、次のレコメンド表示が大きく表示されること。この辺りの体験は、PCブラウザで視聴しているときのそれに近いです。

    筆者はそのときに気になっているテーマについて、延々と動画を見て情報収集するのが好きなのですが、通常のスマホでピクチャインピクチャ表示にしながら別の動画を探しだすと、とにかく再生中の動画画面が小さくて見えないんですよね。

    その点、Galaxy Z Fold8だと、まぁ見やすいこと見やすいこと。寝っ転がりながら端末自体を保持するのはちょっと大変ですが、疲れてきたら折り畳めばよいですからね。これはダラダラ動画視聴が捗ります。

    Galaxy Z Fold8でYouTubeとGeminiを表示している様子Galaxy Z Fold8でYouTubeとGeminiを表示している様子

    ▲横に開くならGeminiかなぁ

    そして、マルチタスク関連で良かったのはGeminiを横に並べられることでした。最近は語学学習系のコンテンツにもハマっているので、すぐ質問やメモができるのは嬉しい。

    筆者はあまりやりませんが、人によっては動画を見ながら、SNSやチャットアプリを同時に開くのもアリだと思いますよ。

    スピーカーのディティールスピーカーのディティール

    ▲スピーカーは上下側面(メイン画面を使っているときだと、左側のパーツの上下)に備わっている

    一方で、気になった点を挙げるとしたら、内蔵スピーカーが少し物足りないこと。例えば、ハイエンド帯のタブレットとかに慣れている人ならば、四隅や左右端に配置されたスピーカーで定位感のあるサウンドを期待しちゃうはず。それがGalaxy Z Fold8だとちょっと左に偏っていて、音質も少し落ちる印象でした。サウンド重視のコンテンツを楽しみたい場合には、イヤホン必須です。

    シーリングライトが反射したときの例シーリングライトが反射したときの例

    ▲画面が大きい分、シーリングライトの反射の影響を受けやすいが、スマホに慣れている人ならば使用位置や角度調整を無意識にできるので問題ないと思う。なお、このくらいライトが当たると折り目が見えてくる

    あと、リアルな使用感に言及するならば、位置や角度によってはライトの反射が気になるということにも一応触れておかなくてはなりません。まぁ、これは部屋の構造や照明の種類などによっても変わりますし、使うときの角度をちょっと変えるだけで解消されるものです。そこまで気にする必要はありません。

    だってシーリングライトが反射すること自体は、“いつものスマホ”でも同じことですからね。

     

    ■ゲームは「空が広い」から世界観が広がる

    ゲーミングに関しては、Playストアでフォルダブル向けの最適化を謳うタイトルをいくつかピックアップして遊んでみました。

    例えば、スマホゲームとしてよくあるオーソドックスなパズルゲームの場合には、縦向きと横向きでUI表示が大きく変わる仕様でした。

    ただ、横画面で遊ぶ際に拡張される表示については、画面への収まりは良いものの、ゲーム体験としては正直「これ要るの?」と感じる部分も…。結局、この手のタイトルに関しては、縦向きで表示して、“大きなスマホ”のように楽しむのが正解な気がします。

    パズルゲームを横向きでプレイしている様子パズルゲームを横向きでプレイしている様子

    ▲パズルゲームを横向きでプレイ(※画面にはモザイクをかけています)

    パズルゲームを縦向きでプレイパズルゲームを縦向きでプレイ

    ▲パズルゲームを縦向きでプレイ(※画面にはモザイクをかけています)。フォルダブルでも、背面がポコポコと振動でフィードバックするので、シンプルなゲームでも爽快感があって楽しい

    一方で、横画面での体験が優れていると感じたのは、スポーツ系やアート系。精細かつ大画面ゆえの没入感は魅力ですね。今回は試していませんが、FPSやMMORPGなども相性良いと思います。

    サッカーゲームをプレイしている様子サッカーゲームをプレイしている様子

    ▲サッカーゲームをプレイ。両手で持ったときの収まりが良いので、ついついやりすぎてしまう(※画面にはモザイクをかけています)

    ▲世界感を楽しむゲームも相性が良いと思う。空が広い。コンシューマー機の手持ちモードとも違う。久しぶりに寝っ転がりながらスマホでゆっくりゲームをしたくなった(※画面にはモザイクをかけています)

    11インチ級の標準型なタブレットでゲームをするときよりかなりコンパクトですし、8インチ級の小型タブレットよりもさらにひと回り小さい。両手で持ったときの収まりがよく、重さとしての負担も少ないのが良いのかな、と。

    Galaxy Z Fold8を手で持っている様子Galaxy Z Fold8を手で持っている様子

    ▲そう言えば、タブレットで遊んでいてよくある「重くて疲れた」がなかった。Galaxy Z Fold8の重量は約201gなので、AppleのiPad mini(293g〜)より92g軽いと思えば納得。まぁ、外出用に保護ケース付けるとちょっと増えるだろうが

     

    【次ページ】漫画を見開きで読めるってのがやっぱりイイ▶

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