ロシアによるウクライナ侵攻のさなか、ロシア軍の攻撃を受けたコカ・コーラの工場で、救助活動にあたるウクライナの救助隊員=9月3日、キーウ州(AFP/Getty Images)
(CNN) 米国の消費者に不利益が及ぶ――。そんな理由からロシアの製油所への攻撃をやめるようウクライナに圧力を強めるトランプ米大統領と政権幹部だが、ウクライナ国内の米国企業に対する最近のロシアの攻撃については沈黙を守っている。
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ロシアはここ数カ月、米国企業関係の施設への攻撃を激化させてきた。攻撃の矛先はウクライナ国内の民間インフラ全般にも向けられている。
在ウクライナ米商工会議所のアンディー・ハンダー会頭によると、コカ・コーラやペプシコ、マクドナルド、オレオなど、米国を代表するブランドの施設がミサイルやドローン(無人機)の被害を受けた。
ハンダー氏はCNNに対し、ロシアは以前から有力な米国企業を妨害しようとしてきたものの、「ここ数カ月のような事態は目にしたことがない」と語る。
「ドローンやミサイルの直撃を受けている。それも何度もだ。米国の企業を狙っているというメッセージを発しているようなものなのに、ホワイトハウスからは何の反応もない」
そのうえで「こうした攻撃をやめさせる必要がある。攻撃を受けて標的になっているのは米国の権益や米国の資金、米国の投資家だ」と訴えた。
ロシアのドローンが9月上旬に首都キーウ郊外のコカ・コーラ工場を攻撃した際、ウクライナのゼレンスキー大統領は、攻撃は米国に対する「明確なメッセージだ」と指摘した。
ゼレンスキー氏は3日夜の動画での演説で「きょう、ロシアはコカ・コーラの工場をドローンで攻撃した。ロシアにとってコカ・コーラは、シャヘドで焼き尽くすほどの敵になったということだ」との認識を示した。シャヘドとはイランが設計したドローンを指す。
「これはロシアから米国への明確なメッセージだ。米国企業だということをロシアが認識していないはずがない」とも指摘した。
ゼレンスキー氏がXへの投稿で明らかにしたところによると、ロシア軍はその後、マクドナルドが使用している倉庫を破壊するために「攻撃用ドローン」を投入した。マクドナルドのウクライナ法人も声明で、「9月25日、キーウ州にある提携先の物流企業によって運営されている倉庫がドローン攻撃の被害を受けた」と認めた。
ゼレンスキー氏は「ごく普通の食料品に対して攻撃ドローンが使われた」と投稿。「ロシアは絶えずエスカレーション作戦の対象を広げている。米国などの企業、データセンター、インターネット接続事業者――。ロシアにとっては、人々の日常生活そのものが攻撃目標だ」と非難した。
