Appleは、家庭内での存在感を大きく高めようとしている。「Mac」や「iPhone」を手がける同社は米国時間10月13日、家の管理や防犯、エンターテインメントに幅広く対応する新製品群を発表した。
その中心となるのが、卓上にも壁にも設置できるスマートディスプレイ「Apple HomeView」だ。ドーム型の台座を備えた卓上モデルは、2000年代初頭の象徴的な製品「iMac G4」を思わせる。
ただし、これは新しい時代のデバイスだ。「Siri AI」やパーソナライズ機能を豊富に備え、家族みんなで使うことを想定している。
Appleのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントであるGreg Joswiak氏は発表の中で、「Apple HomeViewは、家の中の全員で共有しながら、一人ひとりのユーザー向けに完全にパーソナライズされていると感じられるように設計されています」と述べた。
今回の製品群は、Appleがスマートホーム分野に本腰を入れることを示している。同社は長年、この分野でAmazonとGoogleが主導権を握る状況をおおむね静観してきた。FDM CCS InsightのチーフアナリストであるBen Wood氏によると、競合製品よりもテクノロジーを使いやすくするというAppleの評判が、同社に有利に働く可能性がある。
Wood氏は米CNETへの電子メールで、「Appleらしく、新製品の設定は簡単だ。デバイスにiPhoneを近づけるだけで、Appleの新しいヘッドホンや『Apple Watch』をペアリングするのと同じくらい簡単に追加できる」と説明した。「専用アプリをダウンロードしたり、QRコードをスキャンしたりする必要がある他のスマートホーム製品とは、大きな違いだ」
10月13日の「Welcome home.」イベントは、Appleが9月に「iPhone 18 Pro」「iPhone 18 Pro Max」と、折りたたみ式の「iPhone Duo」を発表してから1カ月余りで開催された。
今回Appleが発表した製品を紹介する。
Apple HomeView
HomeViewは、「FaceTime」での通話や音楽再生、スマートホームデバイスの管理など、さまざまな機能のハブとして設計されている。
7インチの正方形の「Liquid Retina」ディスプレイと、Appleの「A18」チップを搭載する。タッチ操作と音声操作にも対応する。Appleは、新しいSiri AIをHomeViewの利用体験の中心に位置付けている。
顔で最大6人を識別し、それぞれに合わせたホーム画面を設定できる。Apple Watchと同様に、画面のカスタマイズ機能で多彩なデザインを選べる。「Home Camera」フェイスでは、最大9つの映像を同時にライブ表示できる。
HomeViewは、後述する新しい「Apple Home Collection」のデバイスに加え、Matter対応アクセサリーや「Works with Apple Home」対応アクセサリーとも連携する。
卓上モデルは、シルバー、スターライト、ローズピンク、スペースグレイの4色を用意する。
壁掛けモデルは、シルバーとスペースグレイの2色となる。
予約注文は、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インドで10月13日、シンガポールで15日、南アフリカで16日に開始する。これらすべての国で、11月13日から販売する。欧州連合(EU)加盟国では、iOSでSiri AIが利用できないため、HomeViewも販売されない。
HomeViewの価格は、卓上モデルと壁掛けモデルのいずれも299ドルだ。専用の壁掛け用マウントは59.95ドルと79.95ドルの2種類で、10月13日から予約注文を受け付ける。3種類目の壁掛け用マウントは、2027年初めに129.95ドルで発売される。
Apple Home Collection

提供:LG
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Home Collectionは、AppleがLGエレクトロニクスおよびSchneider Electricと共同で設計した製品群で、屋内用と屋外用のスマートホームカメラ、サーモスタット、温度センサー、ビデオドアベル、スマートロックが含まれる。Appleはプレスリリースで、「クリーンでミニマルな美しさ」が特徴だとしている。
LGのカメラ製品は、以下の4種類だ。
「Video Doorbell」(249.95ドル):来訪者と荷物をそれぞれ映す2つのカメラに加え、スポットライトを搭載する。チャイム音はHomeViewや「HomePod」「HomePod mini」で鳴らせる。
「Floodlight Cam」(399.95ドル):動体検知機能と、暗い場所でもカラーで撮影できるナイトビジョン機能を備える。
「Outdoor Cam」(299.95ドル):よりシンプルな屋外用カメラ。
「Indoor Cam」(199.95ドル):プライバシーに配慮した屋内用カメラ。外出中はカメラを上下に傾けて家の様子を確認でき、在宅中は下向きにして監視を停止する。
Appleは、これらのデバイスのプライバシーへの配慮を強調した。例えば、Indoor Camはユーザーが在宅していると下を向く。同社によると、カメラの映像はローカル、または「Private Cloud Compute」で処理される。「iCloud+」の契約者は、最大10日分の映像履歴を暗号化した状態で保存できる。
この製品群には、「LG Smart Deadbolt Lock」(349.95ドル)も含まれる。登録済みのユーザーが近づくと認識し、自動で解錠できるほか、ビデオドアベルと連携して動作する。
サーモスタットはLG製とSchneider製の2種類で、価格はいずれも199.95ドルだ。別売りの温度センサーは1個39.95ドルとなる。
Home Collectionの製品は12月から販売を開始し、一部のアクセサリーは2027年初めから購入できるようになる。
Apple HomePod mini 2
Appleは、149ドル(日本では2万4800円)の新しいスマートスピーカー「HomePod mini 2」を投入し、HomePodシリーズを拡充する。同社はこの製品を「会話型アシスタント」と表現している。HomePodシリーズとしては、数年ぶりの大幅なアップグレードとなる。
他のHomePodや「Apple TV」と同期できる。Appleによると、新しい「Apple TV 4K」と組み合わせれば、初めて4台のスピーカーによるサラウンドサウンドを構築できる。カラーはピンク、グリーン、ブルー、ホワイト、ミッドナイトの5色から選べる。
Appleは発表の中で、「新しいApple TV 4Kとペアリングすると、HomePod mini 2は、Apple史上最も臨場感あふれるホームシアター構成となる、4スピーカーサラウンドサウンドに対応します」としている。
HomePod mini 2の予約注文は、米国と約24の国と地域で10月13日に開始し、30日から販売する。Siri AIは、今後のソフトウェアアップデートで利用できるようになる。
新型Apple TV 4K

Apple TV 4K
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新しいApple TV 4Kは、Appleの「A19」チップを搭載する。同社によると、CPU性能は最大50%向上し、GPU性能は最大2倍になる。番組や映画のストリーミング再生に加え、ホームハブとしても機能し、例えばドアベルの通知を画面に表示できる。
遠くの声も拾えるマイクを3基内蔵するため、ユーザーはSiri AIに話しかけることができる。
10月13日に予約注文を開始し、11月13日から販売する。価格は299ドル(日本では4万9800円)で、分割払いも利用できる。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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