上田綺世 写真:アフロスポーツ
リール所属FW上田綺世は、14日開催のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)アーセナル戦で左かかとを負傷。足底筋膜を断裂したことをダビデ・アンチェロッティ監督が明かしており、2026年11月のブラジル戦、2027年1月のAFCアジアカップでの日本代表入りが絶望的とみられる。
足底筋膜炎とは、足の裏にあるかかとからつま先に向かって伸びる強い腱膜「足底筋膜」に炎症や損傷が生じ、痛みを引き起こす症状である。足底筋膜は、足のアーチを支え、歩行や運動を助ける重要な組織だ。損傷の程度によって回復までの期間は異なり、適切な治療と段階的なリハビリが求められる。
足底筋膜の損傷は、大きく部分断裂と完全断裂に分けられる。軽度から中等度の部分断裂では、回復までの期間は約4~8週間が目安となる。筋膜の一部が損傷した状態であり、痛みが落ち着けば、徐々に通常の歩行や軽い運動に戻していく。一方、重度の完全断裂では、回復まで3カ月以上かかるとされる。筋膜が完全に切れた状態で、歩行時の痛みが強く、スポーツへの復帰にも時間を要する場合がある。損傷の程度や合併する傷害によっては、さらに長期間の治療が必要になることもある。
治療は、手術を行わない保存療法を中心に、症状や回復状況に応じて段階的に進める。受傷後0~2週間の急性期には、痛みと腫れを抑えることが最優先となる。運動を中止して足への負担を減らし、松葉杖や固定用ブーツを使用するほか、患部を冷やして腫れを抑える。無理に歩いたり、足を強く伸ばしたりしないことが重要だ。
受傷後2~6週間は固定期にあたり、痛みや損傷の程度に応じて、少しずつ体重をかけていく。荷重を段階的に増やし、必要に応じて固定具を使用する。痛みが強い場合は無理に歩行を進めず、回復を優先する。続く4~8週間のリハビリ期には、足指や足首の運動、ストレッチ、筋力トレーニングなどを取り入れ、歩行機能の回復を目指す。普段の靴への移行も、足の状態を確認しながら慎重に進める。
受傷後8~12週間は運動再開期となり、通常歩行で痛みが出ないことを確認したうえで、軽いジョギングなどから段階的に負荷を高める。ただし、運動後に痛みや腫れが現れた場合は、負荷が適切かどうかを見直す必要がある。
受傷から3カ月以降はスポーツ復帰を目指し、ダッシュやジャンプ、方向転換などを段階的に再開する。サッカーなどの競技では、完全断裂の場合、全力での復帰まで3~6カ月以上かかることもある。痛みが軽減しただけで復帰を急げば、再受傷のリスクも高まる。焦らず、足の機能が十分に回復したことを確認しながら進める姿勢が欠かせない。
上田は足底筋膜を完全断裂したとみられ、復帰まで少なくとも3か月を要する見込み。日本代表は11月の国際Aマッチはもちろん、AFCアジアカップでも絶対的ストライカ-を欠くことになりそうだ。
