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    data centersテキサス州エルパソにある「メタ・エルパソ・データセンター」(2026年8月13日撮影)。Brandon Bell/Getty ImagesデータセンターとAIは、いまやアメリカ人にとって日常会話の一部になっている。それに伴い、データセンターのエネルギー消費についても話題に上るようになった。計画中の巨大AIキャンパスでは、10GWを超える電力が必要になる可能性がある。

    一部のアメリカ人には、新たな隣人ができている。データセンターだ。

    アメリカは何十年も前からこうしたコンピューティング施設を建設してきたが、近年はAIによる計算能力需要の急増に伴い、建設ペースが急激に加速している。

    【独自】データセンター建設に「反旗」翻し、勝利した地域…規制、一時停止のほか全面禁止も複数 | Business Insider Japan

    【独自】データセンター建設に「反旗」翻し、勝利した地域…規制、一時停止のほか全面禁止も複数 | Business Insider Japan

    Business Insiderは、建設が進んでいるデータセンターの規模を明らかにするため、アメリカで計画されている巨大データセンター・プロジェクトの一部をリストにまとめた。今回リストアップしたのは、最低1ギガワット(GW)の容量があり、すでに着工しているプロジェクトだ。

    最大規模のプロジェクトの1つが、街1つ分に匹敵するほど広大な、テキサス州のキャンパス(敷地内に複数のデータセンター棟や電源設備を集めた大規模施設)で、最大17GWの電力容量の確保を目指している。オハイオ州にも最大10GWのデータセンター容量を目指す計画があり、その大半についてオープンAI(OpenAI)が利用契約を結んでいる。

    参考までに、1GWの電力を1年間継続して供給した場合、アメリカの平均的な家庭約83万5000世帯の電力を賄うことができる。

    ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)によると、アメリカには稼働中のデータセンターが全国で3000カ所以上あり、さらに1500カ所を超える施設が開発段階で、その大半は農村地域にあるという。エネルギー専門の非営利団体、エナジー・インスティテュート(Energy Institute)の2026年版『世界エネルギー統計レビュー(Statistical Review of World Energy)』のデータによると、アメリカのデータセンターは2025年、世界のデータセンター電力消費量の40%近くを占め、約313テラワット時を消費した。これは、2025年にオーストラリア全土で消費された電力量を上回る。

    計画されている電力容量は、こうしたAIキャンパスがどの程度の計算処理を支えられるのかを知るうえで、最も実態に近い公開データだ。その規模を把握することは重要だ。なぜなら、サーバーや冷却システムの稼働に必要な電力と水が、地域の送電網や持続可能性に大きな影響を及ぼす可能性があるからだ。

    テキサス州やユタ州などでは、開発の影響を受ける住民たちが、騒音や不動産価値、周辺コミュニティへの影響への懸念から反対の声を上げている。ニューヨーク州は、大規模なAIデータセンターの新規建設を一時停止した。

    それでも、ローレンス・バークレー国立研究所(Berkeley Lab)の2025年版『アメリカ・データセンター・エネルギー使用量報告書(US Data Center Energy Usage Report)』は、アメリカ全体の電力使用量に占めるデータセンターの割合が、2023年の約4.4%から2030年には11.8%に上昇すると予測している。

    AIデータセンターの開発・運営事業者には、オラクル(Oracle)、ソフトバンク傘下のSBエナジー(SB Energy)、xAI、グーグル(Google)、メタ(Meta)などが名を連ねている。

    ここからは、建設が進む最大級のAIデータセンター・キャンパスを詳しく見ていこう。

    メタ・レバノン・キャンパス:インディアナ州The Meta logo.レバノン・キャンパスは、メタが建設中の21のデータセンターの1つだ。Thibault Camus/AP

    マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏率いるメタは現在、21のデータセンターを建設中だ。インディアナ州レバノンのデータセンターは同社最大級の投資の1つで、同州でメタが所有する2カ所目の施設となる。

    2026年初めに着工した100億ドル(1兆5800億円、1ドル=158円)規模のこのセンターは、1GWの容量を備え、敷地面積は1500エーカー(約607万平米)になる計画だ。

    完成は2028年初めの見通し。近隣住民は建設工事による光害に苦情を申し立てている。また、インディアナ州内の住民は、拡大するデータセンター業界を規制するよう、州議会議員に求めている。

    メタ・エルパソ・データセンター:テキサス州An aerial view of a data center.「メタ・エルパソ・データセンター」の敷地面積は約1000エーカー(約405万平米)となる予定だ。Brandon Bell/Getty Images

    テキサス州エルパソに建設予定のメタのデータセンターは、電力容量1GW、敷地面積約1000エーカー(約405万平米)となる計画だ。当初の投資額は15億ドル(2370億円)だったが、その後100億ドル(1兆5800億円)に引き上げられた。

    完成後は300人以上を雇用する予定で、建設には約4000人の作業員が携わる見込みだ。

    2025年10月に着工し、完成は2028年になる見通し。このデータセンターも住民の反発を招いている。

    プロジェクト・フリーバード(スターゲート・ミラム・カウンティ):テキサス州

    「プロジェクト・フリーバード(Project Freebird)」は、オープンAIとソフトバンクが共同で主導するAIインフラ構想「スターゲート(Stargate initiative)」の一部だ。オープンAIは2025年1月、この構想でアメリカのインフラに最大5000億ドル(79兆円)を投資すると発表していた。

    テキサス州オースティン近郊のミラム郡に建設される予定のフリーバードは、電力容量1.2GWのデータセンター・キャンパスになる。第1期は10月までの完成見込みで、その後の工事も2028年まで計画されている。建設は2025年に始まった。

    ソフトバンク傘下のインフラ企業、SBエナジーが開発を手がけるこのサイトは、敷地面積が約595エーカー(約241万平米)に及ぶ。第1期の建設費は約4億7000万ドル(742億6000万円)と見積もられ、プロジェクト全体の投資額は18億ドル(2844億円)から30億ドル(4740億円)になる見通しだ。

    フォートウェイン・データセンター:インディアナ州グーグルは2024年、フォートウェイン・データセンターの建設を開始した。グーグルは2024年、フォートウェイン・データセンターの建設を開始した。Benjamin Fanjoy/Getty Images

    グーグルは2024年、AIとクラウド事業を支えるため、インディアナ州フォートウェインで20億ドル(3160億円)規模のデータセンター・キャンパスの建設に着手した。

    このキャンパスは、全面完成時には最大1.2GWの電力を必要とする見込みだ。インディアナ州の一部の政治家は、データセンターの稼働に必要な電力量と、そのエネルギー費用を誰が負担するのかに懸念を表明している。

    「この地にデータセンターを建てたい企業がいて、そのために私たちが新たな発電設備を建設しなければならないのなら、企業側にもそのリスクを分担してもらう必要がある」

    インディアナ州の共和党所属の州下院議員、エド・ソリデイ(Ed Soliday)氏は以前、Business Insiderの取材にそう語っていた。

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