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    芳賀勇人
    横山桃花

    2026.10.19 09:25

    【日本市況】株式が下落、AI投資懸念で半導体に売り-債券は上昇

    (ブルームバーグ):19日の日本市場では株式が下落。前週末の米国市場で信用リスクの高まりを背景とした半導体売りが加速したことを受けて、AI・半導体関連株が安い。債券は上昇、円は対ドルで158円ちょうど付近で小動きとなっている。

    AI・データセンターを巡る資金調達への懸念が高まり、16日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2008年以来の8営業日続落となった。米国のAIクラウド企業コアウィーブの社債価格下落に加え、新興AIクラウド企業の英Nscale(エヌスケール)が新規株式公開(IPO)で目指している評価額に投資家が反発している。

    大和証券の坪井裕豪チーフストラテジストはAI関連株について、26年にかけて設備投資が急激に増えていたため、信用懸念を受けて「市場がかんしゃくを起こしやすいタイミング」と指摘。長期金利が上昇してきたことで、新興クラウド事業者(ネオクラウド)の耐性が試されていると話す。

    株式

    日経平均は一時1500円近く下げた。半導体や電線株などが安い。

    一方、アジア時間19日の原油価格下落を背景に米国株先物は高く、日本株も売りが一巡した後は下げ幅を縮めている。陸運や海運、食品や電力などディフェンシブ銘柄は高い。

    大和証の坪井氏は、株式市場のファンダメンタルズが毀損(きそん)しているわけではないため、ネオクラウドが避けられる局面でも、米巨大プラットフォーマーの「GAFAM」のような公益性が高い銘柄に資金が流れやすいと指摘。「市場から資金が抜けていくというより、より安全なところに投資をするように変わってくる」と述べた。

    債券

    債券はリスクオフを背景に買われている。

    明治安田アセットマネジメント債券運用部の大﨑秀一シニア・ポートフォリオ・マネジャーは、足元の債券相場の上昇は新規の買いというよりは売っていた投資家の買い戻しが主導している印象と分析。国債発行額を適切にコントロールするといった政府の方針も背景に、売りポジションの保有に懸念を抱く投資家も出ている可能性があると言う。

    為替

    円は対ドルで158円ちょうど付近で推移している。フランスの大規模デモを受けてユーロが大幅安となる一方、円やドルは方向感を欠く展開となっている。

    みずほ銀行国際為替部の長谷川久悟マーケット・エコノミストは、株式市場でのリスクオフとフランスでの混乱を受けて円と日本国債相場が強含んでいると指摘。基調物価のこれ以上の上昇は容認できないという日本銀行の植田和男総裁の発言など、円買い要因も多いと語った。

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