2026年10月
    月 火 水 木 金 土 日
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031  

    かつてはブラウザが必要になると、何も考えずにChromeを選んでいました。豊富な拡張機能などの環境と、手間のかからない同期機能が大きな理由です。Chromeは、ブラウザそのものをクラウドで同期される作業スペースに変えてくれます。

    Androidスマホにプリインストールされているのも大きな強みです。スマホと同じ使い心地をそのままパソコンに持ち込めるのは、ごく自然な流れに感じられました。

    しかしこの数年、筆者は、Chromeの主なライバルにあたるChromium系ブラウザ(Googleが主導するオープンソースの土台で、Chromeを含む多くのブラウザがこれをベースにしています)を4つ試してきました。

    そのうちに、Chromeにすべてを任せる使い方は薄れていきます。そしてそのうちの1つが、今ではすべてのデバイスでChromeに代わる「いつものブラウザ」になっています。

    5つのChromium系ブラウザを並べてみた

    まずは、5つすべてを使ってみた印象と気づきから。

    どのブラウザにも長所はありますが、並べて使うと、それぞれの妥協点もはっきり見えてきました。

    Vivaldi:レイアウトとタブ操作の充実度は5つの中でいちばんEdge:トラッキング防止がバックグラウンドで働いてくれるのが気に入っていますOpera:サイドバーを使う人には実際に便利(筆者自身はあまり使い道がないのですが)Chrome:手持ちのアカウントのほとんどとスムーズに連携してくれます

    VivaldiとOperaにも広告ブロッカーが標準搭載されているので、この点でBraveが自動的にトップになるわけではありません。

    Braveが一線を画すのは、オリジナル版の「uBlock Origin」(高機能な広告ブロック拡張機能)を明示的にサポートしている点です。「brave://settings/extensions/v2」から有効にできます。

    一方、ChromeとEdgeは標準の広告ブロック機能がずっと控えめ。Vivaldiでは、通常の方法でuBlock Originをインストールすることができません。

    ChromeからuBlock Originが消えた

    2026年8月末、GoogleはChromeウェブストアから最後の「Manifest V2」拡張機能を削除しました。これにより、uBlock Originを通常の方法でインストールする道は閉ざされています。

    ※Manifest V2/V3は、拡張機能が守るべき仕様(ルールブック)のバージョンです。新しいV3では、拡張機能にできることの一部が制限されています。

    uBlock Origin LiteはManifest V3に対応した代替版ですが、オリジナルとまったく同じものではありません。新しい拡張機能の仕組みのもとでは、オリジナル版の機能の一部が使えないのです。Edgeも同様の変更を進めていますが、それが日々のブラウジングにとって実際どんな意味を持つのか、確かめてみたくなりました。

    uBlock Origin Liteを実際に試してみた

    Vivaldiで使ったところ、Vivaldi自体の広告ブロッカーと組み合わせても、まだいくつか広告が表示されました。

    ChromeやEdgeでも似たような結果に。オリジナル版ほどの性能はなく、今もオリジナルをサポートしているBraveが優位に立つ形です。

    英紙The Guardianのサイトで比べてみると

    Braveの標準機能「Shields」と、ChromeとEdgeに入れたuBlock Origin Liteを比べると、興味深い結果になりました。最初に試したのは、イギリスの新聞The Guardianのサイトです。

    Brave:ページ上部や、スクロールすると一定間隔で現れるいつものバナーが消えていたChrome・Edge(uBlock Origin Liteを「Optimal(最適)」に設定):ほとんどのバナーは消えたが、上部のバナーは残ったままVivaldi・Opera:いくつかバナーが表示された

    外部ツールに頼らなくても、BraveはChromeやほかのブラウザより気持ちよく読める体験を提供してくれました。

    追跡対策でもBraveだけが違った

    フィンガープリント対策でも、はっきりした差が出ました。フィンガープリントとは、画面サイズやフォントなどの組み合わせから個々のブラウザを見分ける仕組みのこと。いわばブラウザの「指紋」です。

    米国の非営利団体・電子フロンティア財団(EFF)のツール「Cover Your Tracks」でテストしたところ、5つの中で一貫してランダム化されたフィンガープリントを示したのはBraveだけでした。

    つまり、変わらない「指紋」を手がかりにした追跡に対して、Braveは有利だということです。

    Chromeはメモリを約2倍使っていた

    ブロック機能以外でも、差は広がるばかりです。以前記録したテストでは、拡張機能を入れていないまっさらなプロフィールで、BraveとChromeにまったく同じ25個のタブを開いてみました。

    動作が落ち着いたあとのメモリ測定値では、両者に大きな差が出ています。

    物理メモリ:BraveはChromeより約45%少なかったコミットチャージ(Windowsが確保を約束しているメモリ量):差はやや小さく、Braveは3.2GB増、Chromeは4.9GB増。ただし傾向はどちらの測定値も同じ

    どちらもChromiumをベースにしたブラウザですが、筆者のテストではメモリの使い方が同じではない、という結果になりました。

    とはいえ、測定値からその理由までは正確にわかりません。ブラウザの機能、バックグラウンドで動く処理、キャッシュ、タブ管理の違いなど、どれもが影響している可能性があります。

    高スペックなパソコンなら、この差はそれほど気にならないかもしれません。ですが、メモリ8GBのパソコンでは、タブを切り替えるときにカクつきを感じることもありそうです。

    性能はBraveが一歩リード。ただし信頼面には疑問も

    テスト結果と個人的な体験では、BraveはChromeより上でした。

    ただ、付加機能まで魅力的だとは感じていません。使い始めて5分ほどの間に、次の機能や案内をオフにする必要がありました。

    Rewards(広告を見ると暗号資産がもらえる仕組み)Leo(AIアシスタント)Brave NewsVPNの案内表示

    人によっては便利なのかもしれませんが、筆者の作業の流れにとっては、ごちゃごちゃして感じられるものでした。

    Shieldsはよく働いてくれる反面、効きすぎることもあります。表示が崩れるなど邪魔になるときは、そのページだけオフにする使い方を覚えました。

    とはいえ、Braveにとって最大の疑問点は信頼性です。アドレスバーに入力された一部の暗号資産関連のURLに、アフィリエイトコードを付け加えていた過去があります。プライバシー重視をうたうブラウザに期待する姿とは言えません。

    それでも、Braveは今も筆者のすべてのデバイスで動き続けています。理由はシンプルで、いまやChromeよりも自分の作業スタイルに合った体験を提供してくれるからです。

    スマホ版Chromeを200%使いこなすための裏ワザ10選 | ライフハッカー・ジャパン

    スマホ版Chromeを200%使いこなすための裏ワザ10選 | ライフハッカー・ジャパン

    Chromeを自分流に「魔改造」する10の設定。これでPC作業の「負担」が減ったよ | ライフハッカー・ジャパン

    Chromeを自分流に「魔改造」する10の設定。これでPC作業の「負担」が減ったよ | ライフハッカー・ジャパン

    Chromeが重い原因、これで見つかった! 特定のタブだけを終了させる方法 | ライフハッカー・ジャパン

    Chromeが重い原因、これで見つかった! 特定のタブだけを終了させる方法 | ライフハッカー・ジャパン

    2018年から技術系メディアで活動するライター。WindowsやLinux、オープンソースツールの解説やレビューで実績がある。コンピューターサイエンスの学位を持ち、データプライバシーとセキュリティを提唱。YouTubeでも情報を発信する。趣味はサイクリングや園芸。

    Source: NotebookCheck, AlternativeTo

    Share.

    Comments are closed.