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    唐鎌大輔の為替から見る日本

    【唐鎌大輔の為替から見る日本】国際金融安定報告が示した三重のレバレッジと、韓国・台湾に次ぐ日本株の高い感応度

    唐鎌 大輔

    唐鎌 大輔
    みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト

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    2026.10.23(金)

    コアウィーブショックはAI相場逆回転の始まりに過ぎないのかもしれない(写真:ロイター/アフロ)

    GFSR:金融市場の3大リスク

     目下、AI相場の持続可能性が金融市場の争点となっている。バブルの生成と崩壊を巡る議論は常に事後的にしか判定が難しいものだが、10月中旬、IMF(国際通貨基金)から公表された「世界経済見通し(WEO)」および「国際金融安定報告(GFSR)」は、今後を占う上で重要な示唆に富んでいる。

     いつも通り、興味深い論点が多く収録されているが、まずは「Resilience, Risk, and Transformation(強靭性とリスク、そして変革)」のサブタイトルで議論が掘り下げられているGFSRに着目したい。とりわけ第1章では「回復力の裏側:高まるリスク、未解決の脆弱性」と題し、当面の金融市場の死角(リスク)となりそうな論点が網羅的に整理されている。

     同章の冒頭分析では、「金融市場に対する3つの静かなるリスク」と銘打ち、①AI主導の調整、②国債利回りの急騰、③サイバー攻撃による脅威の3点が挙げられている。いずれも看過できない論点だが、近年にわたって大きな関心を集め続けているのが①だろう。最終的には日本を含むアジアの先進国に対し、大きな含意を持つ論点でもあるため、改めてコラムで掘り下げておきたい。

    薄氷のAI投資

     確認するまでもなく、AIをテーマとした関連投資は近年の世界経済および金融市場を支える重要な原動力となってきた。データセンター、半導体、および関連インフラへの支出は、実体経済の好不調を左右する存在に至っており、米4~6月期GDPで米国内におけるデータセンター関連投資が民間住宅投資を史上初めて上回るという動きが大きく取り沙汰されたばかりだ(図表①)。

    【図表①】

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     イラン攻撃後の下押し圧力を相殺してなお世界経済が堅調を保っている主因の1つがAI関連投資であることに疑いはなく、AI依存の成長経路と言って差し支えない。この点は同時公表のWEOでも強調されており、だからこそAI投資の巻き戻しに伴うリスク分析を入念に行う必要がある。

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