2026年11月
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     富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は10月22日、PC「FMV」の2026年冬モデルの新製品として5シリーズ11機種を発表した。Copilot+ PC対応モデルを拡充し、AIアプリの使い勝手を向上したほか、処理性能のアップを図っている。10月23日から順次発売する。

    FCCL 代表取締役社長の大隈健史氏
    FCCL 代表取締役社長の大隈健史氏

     FCCL 代表取締役社長の大隈健史氏は「2025年度は『Windows 10』のサポート終了に伴う買い替え需要やAI PCへの期待から、店頭向け市場で3年連続シェアNo.1、国内コンシューマー市場全体でもNo.1を獲得した。2026年度は部材価格の高騰などで楽観視できない環境だが、AIの普及によりPCの重要性は高まっているため、お客さまに支持される明確な価値を提供することで市場全体を拡大していく」と今後の方針を示した。

     2026年冬モデルは、軽さと長時間バッテリー駆動を両立した「FMV Note U」、デザイン性を重視した「FMV Note C」、長期間安心して使える堅牢性を持つ「FMV Note M」、16.0型の大画面モデルの「FMV Note A」、5つの変形スタイルに対応する「FMV Note Q」の5シリーズ11機種をラインアップ。あわせて、「FMV Store」限定のコラボレーションモデルとキーボードなどの「FMV Accessory」も用意する。

     いずれも、CPUやメモリーといった基本性能を高めただけでなく、「毎日安心して持ち運べる」「限られたスペースでも快適に使える」など、日本の「暮らし」を強く意識。「電車での移動が多い日本の通勤事情や必ずしも広くない住環境・ワークスペースの実情を考え、日本のお客さまの暮らしから(PCづくりを)考えた」(大隈氏)と基本思想を明かした。

     FMV Note Uは、14.0型ワイド液晶を搭載したモバイルノートPC。100項目以上の軽量化技術を積み重ね、重量約634gを実現したことに加え、バッテリー駆動時間を前機種比で10.7%伸ばした。CPUはIntel、AMD、Qualcommから選択が可能。タッチパネル搭載モデルや自身で交換可能なバッテリー搭載モデルなども用意する。

    「FMV Note U」
    「FMV Note U」

     FMV Store限定コラボモデルとして「FMV ConnectIN povo」と「FMV Zero GODZILLA EDITION」も用意する。FMV ConnectIN povoは、KDDIの通信サービス「povo2.0」とコラボレーションした、通信サービスがセットになったモバイルノートPCで、アカウント登録とSIMを有効化するだけで、通信の利用が可能。通信プランは「3年間100GB」「3年間500GB」「3年間1TB」の3種類から選択可能だ。

    「FMV ConnectIN povo」
    「FMV ConnectIN povo」

     FMV Zero GODZILLA EDITIONは、黒一色を極めたミニマルモデル「FMV Zero」とコラボレーションした特別デザインモデルになる。黒い天板に黒いインクで最新映画版のゴジラがプリントされているほか、タッチパッドには「ゴジラの背びれ」、エンターキーには「G-0.0」のロゴをデザイン。付属のACアダプタにもゴジラデザインを採用した。

    「FMV Zero GODZILLA EDITION」
    「FMV Zero GODZILLA EDITION」

     FMV Note Cは、アルミ切削筐体を採用した13.3型のモバイルノートPC。ホライゾンブルーとピンクゴールドの2色を用意する。「AMD Ryzen AI プロセッサー」を搭載し、タッチパネルに対応したほか、HDMI出力端子も備える。

     FMV Store限定でイラストレーターである長場雄氏とのコラボレーションモデル「YU NAGABA モデル」を1年間の期間限定で販売。書き下ろされたアートを用いた「3種類の選べる天板デザイン」のほか、専用ケースやオリジナル壁紙を提供する。

    イラストレーターである長場雄氏とのコラボレーションモデル「YU NAGABA モデル」
    イラストレーターである長場雄氏とのコラボレーションモデル「YU NAGABA モデル」

     FMV Note Mは、独自試験やMIL規格に準拠し、高い耐久性を備えた14.0型モバイルノートPC。キーを押す位置に応じて最適な押し心地を実現するよう設計された「2段階押下圧キーボード」や正確な操作が可能な「左右クリックボタン付きタッチパッド」を搭載し、高い操作性を確保する。

     FMV Storeでは、OSやCPU、メモリーなどが用途にあわせて選べるカスタムメイドモデル「FMV WM1-L3」も販売する。

    「FMV Note M」
    「FMV Note M」

     16.0型の大画面ノートPCのFMV Note Aは、光学ドライブを備えたほかHDMIなど豊富なインターフェースを装備。「顔認証対応 Webカメラ」や「プライバシーカメラシャッター」も備え、セキュリティと利便性を高めた。

    「FMV Note A」
    「FMV Note A」

     FMV Storeの限定モデルとなるFMV Note Qは、11.6型液晶搭載の2in1コンバーチブルノートPC。ノートPCとしての標準的なスタイルのほか、タブレットスタイルやテントスタイルなど、5つの形状に変形させて使用できる。MIL規格に準拠したほか、キーボードには本体内部への浸水を防ぐ「防滴構造」を採用している。

     FCCLでは、生成AIをはじめとする技術の進化は、学生にも影響を及ぼしていると考え、学生とPCに関する調査「学生の学びとデジタルの現在地調査2026」を実施。発表会でその調査結果を発表した。

     調査結果によると、PCの所有率が高校生では50%台だが、大学生になると約95%にまで上がり、大学進学を機に専用PCを持つことが一般的になっているとのこと。一方で、スマートフォンを使いこなせる自信は高校生・大学生ともに70点台と高い一方で、PCへの自信は高校生で50点未満、大学生でも50点台前半にとどまるなど、デジタルネイティブ=PCネイティブではないという実態が浮かび上がったという。

     学生とPCの関係に対し、青山学院大学 教育人間科学部 教育学科 教授の益川弘如氏は「AIが答えを出してくれる時代だからこそ、『使うか使わないか』ではなく『どう使うか』が重要。問いを立てる力、回答を批判的に検証する力、自分の考えと比較して理解を深める力など、人間側の『考える力』がより求められている」とコメントした。

    青山学院大学 教育人間科学部 教育学科 教授の益川弘如氏(右)
    青山学院大学 教育人間科学部 教育学科 教授の益川弘如氏(右)

     大隈氏は「大学進学を機に自分専用のPCを持ち始める日本の学生に向け、単にアンケートを取るだけでなく、彼らのマインドや学びの環境の変化を深く知ることが重要だと考えている」と学生のリアルな姿に向き合う姿勢を見せた。

     さらに「FMVは日本で作っているという製造国の表示にとどまらず、企画・開発から製造・販売・サポートに至るまでを日本国内で一貫して完結させることで、お客さまの声を素早く製品へ反映する『仕組み』そのものがFMVの強み。使う人、使う場所、そして実現したいことを見つめ、PCを通じて一人ひとりのできるを増やし、日本の人々の暮らしをもっと豊かにしていく」とPCメーカーとしての在り方を示した。

    「FMV Accessory」は、23.8型の外付けディスプレイ「FMV Display V」、「FMV Keyboard X」、「FMV Mouse X」をラインアップ
    「FMV Accessory」は、23.8型の外付けディスプレイ「FMV Display V」、「FMV Keyboard X」、「FMV Mouse X」をラインアップ

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