ASUS製ノートPCがスリープ後に勝手に再起動する問題を3年越しで解決、原因はWi-Fiアダプター

ソフトウェアエンジニアのイブラヒム・ディアロ氏は、ASUS製ノートPCをスリープさせると、いつの間にか再起動してしまう問題に3年間悩まされていました。ディアロ氏が、この不具合の原因と、設定を変更して解決するまでの経緯をブログにまとめています。
Why My Asus Laptop Kept Rebooting After Sleep and How to Fix it
https://idiallo.com/blog/asus-laptop-keeps-rebooting-after-sleep

ディアロ氏が使っているのは、Windowsを搭載したASUSの「Zenbook Pro 17」です。ディアロ氏が作業を終えてPCのカバーを閉じ、数時間後にカバーを開くと、PCが再起動していて開いていたアプリがすべて終了しているということがありました。その際、バッテリーもほとんど残っていなかったそうです。
原因を調べるため、ディアロ氏がWindowsの動作やエラーの記録をイベントビューアーで確認したところ、PCはカバーを閉じた時に「モダンスタンバイ」と呼ばれる省電力状態に移行していました。モダンスタンバイでは、画面が消えていても必要に応じてネットワーク接続などの一部の機能を動かし続けられます。
ディアロ氏によると、Windowsはその後、バッテリーの消費を抑えるためにネットワーク接続を切断し、さらに消費電力の少ない状態へ移ろうとしていたとのこと。しかし、省電力状態への切り替えを試みてから約1分後にネットワークデバイスに関するエラーがログに記録されていました。このログには、Wi-Fi接続用のWi-Fiアダプターを制御するWi-Fiドライバーがエラーの発生元として示されていました。
このエラーからディアロ氏は、Wi-FiドライバーがWi-Fiアダプターを省電力状態に切り替える処理に失敗したと考えました。その結果、PCの一部が動き続け、バッテリーの異常な消耗や発熱につながったと分析しています。
さらにディアロ氏は、バッテリーの異常な消耗を受けてWindowsがPCをスリープから復帰させようとしたものの、Wi-Fiドライバーが不安定になっていたため正常に復帰できなかったとみています。その結果、PCが異常終了したか、発熱で電源が切れたと考えています。ログには、その後Windowsが起動したことも記録されていたとのことです。

ログの分析を基に、ディアロ氏は内蔵Wi-Fiアダプター「MediaTek Wi-Fi 6E MT7922」の省電力機能に原因があると判断。以下の手順でWi-Fiアダプターの省電力設定を無効にしました。
1:Windowsの「デバイス マネージャー」を開く。
2:「ネットワーク アダプター」を展開する。
3:「MediaTek Wi-Fi 6E MT7922」を右クリックし、「プロパティ」を開く。
4:「詳細設定」タブを選択する。
5:「プロパティ」の一覧から「Power Saving(省電力)」を選択する。
6:「値」を「Disabled(無効)」に変更する。
ディアロ氏によると、この設定によってWi-Fiアダプターが省電力状態への切り替えを試みなくなるため、不具合を回避できるとのこと。実際に設定を変更してからブログ投稿時点までの3週間にわたって、スリープ中に勝手に再起動する不具合は再発しなかったそうです。