米Oracleは、同社の年次イベント「Oracle AI World 2026」およびその併催イベント「Suite World」を、10月25日~10月28日(現地時間)に米国ネバダ州ラスベガス市の会場において開催した。Oracle AI Worldは、Oracle製品(Oracle AI Database、Oracle Cloud Infrastructure:OCI、Oracle Fusion Applications)を扱うイベントで、Suite Worldは中小企業向けERPとなるNetSuite製品を中心に扱うイベントになっている。
会期の実質3日目となる10月28日には、Oracleの日本法人である日本オラクルの幹部によって、Oracle AI WorldおよびSuite Worldを振り返る記者向けの説明会が行われた。登壇したのは、日本オラクル株式会社 取締役 執行役社長の三澤智光氏、日本オラクル株式会社 常務執行役員 NetSuite事業統括の渋谷由貴氏の2人で、それぞれAI WorldとSuite Worldの振り返りと、日本市場の動向などに関して説明した。
日本オラクル株式会社 取締役 執行役社長の三澤智光氏受注残高106兆円に達したOracleの成長基盤と、独自NICが支えるOCIのGPUクラスタ
日本オラクルの三澤氏は、今回のOracle AI World 2026でOracleが発表した内容などを振り返って説明した。三澤氏によれば、今回日本からの参加者は約450名で、10月27日の夕刻には、そうした中から顧客企業などを集めてイベントの振り返りなどを行ったという。記者向けの説明会で利用された資料は、その顧客向けイベントで利用されたもので、三澤氏は重要なものをピックアップして説明を行った
三澤氏は「2027会計年度の途中ではあるが、第1四半期時点での売上は3.1兆円で、年間では10兆円規模の企業だといえる。その会社の受注残高(筆者注:注文が入っているが、まだ執行されていない分)は、約106兆円に達している。契約を履行していくと、3年後には50兆円規模の企業になってもおかしくないほどの受注残だね、と周囲と話をしている」と述べ、Oracleへの注文は順調に増えており、ビジネスは成長していると説明した。
Oracleビジネスの概況
なお、Oracleが好調なのは、主にAI機能と、それを実現するハードウェアを備えたデータセンターが要因だと考えているという。
三澤氏は「OCIのデータセンターでは、ほかのハイパースケーラーよりも巨大なクラスタを組んでいる。すでに13万基のGPUを1つのクラスタとして構成しており、将来的には80万基までスケールできるようになることを、昨年発表している。それができるのも、独自のSuper SmartNICであるAcceleronという武器を持っているからだ」と話す。RoCE v2に対応しているスケールアウト用NICのAcceleronにより、より大規模にスケールアウトできるようになっていることが、ほかのハイパースケーラーCSP(クラウドサービス事業者)に比べた差別化ポイントになっているというのだ。
AI changes everything(AIがすべてを変えてしまう)
OCIの基幹スーパーコンピューター
