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    堤健太郎
    芳賀勇人

    2026.10.30 09:25

    【日本市況】日経平均900円安、米ハイテク決算失望-債券先物が上昇

    (ブルームバーグ):30日の日本市場は株式が反落。決算が市場の期待に届かなかった米アマゾン・ドット・コムやインテルの株価が時間外で下げたことが重しになっている。安全資産が買われる流れから債券は先物が上昇、円は対ドルで157円台後半で推移している。

    日経平均株価は一時900円近く下げた。アドバンテストや東京エレクトロンなどAI・半導体関連で売りが先行している。アルファベット決算も市場を失望させるなど、AIを巡る懸念は再燃している。半面、好決算のコナミグループやオリエンタルランドは高い。

    日経平均に比べて東証株価指数(TOPIX)は構成銘柄の約8割が上げており、AI関連への売りは全体には広がっていない。

    三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは、米ハイテク決算が期待に届かなかったことは、特に今の地合いでは日本株市場でも嫌気されると指摘。アマゾン決算では「拡大するAI投資をキャッシュフローで賄えるかという懸念が高まった」と言う。日本銀行の会合はサプライズはないとみており、「来週も引き続き国内外のAI関連決算への株価反応が相場を左右しそうだ」と話した。

    きょうは日銀が金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決める見通し。次回の12月会合を含めた次の利上げ時期とペースに関する示唆が注目点となる。取引終了後にはキオクシアホールディングスや東京エレクが決算を発表する。

    債券

    債券は先物が上昇。AI投資への懸念から米国債が上昇した流れを引き継いでいる。

    東海東京証券の佐野一彦チーフストラテジストは、債券相場は米国債の上昇を受けて上伸した後、日銀の会合を控えもみ合いに移行し、その後は横ばい含みの調整に転じると予想した。

    また、基調的な物価上昇率の2%達成は織り込まれている一方、物価の上振れ警戒が高まる中で、市場は日銀の会合をタカ派寄りと想定しやすく、債券の高値を買う投資家は限られると語った。

    為替

    円は対ドルで157円台後半。米国市場のリスクオフを受けて円は底堅くなっている。

    みずほ銀行国際為替部の長谷川久悟マーケット・エコノミストは、米国市場のリスクオフを受けて円が買われていると指摘。日銀の政策決定や展望リポートはタカ派な内容が期待されるほか、リフレ派とされる委員が物価目標達成に反対しなければ、追加の円買い要因になると分析。一方、植田和男総裁から踏み込んだ発言は出ない可能性が高く、総裁会見後は円売りに転じるとみる。

    野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは30日のリポートで、日銀は欧米比でタカ派な据え置きと受け止められやすく、インフレ警戒が強化されれば円安反応は限られると予想。会合を波乱なく終われば、市場の焦点は来週の米中間選挙に移行すると分析した。一方、円安圧力が強まる場合は、口先での円安けん制など当局の対応が注目されるという。

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