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    思いを文字でなく絵にするというセッション

    【シュシャン】もともと会社の理念はありましたが、まだ具体的な言葉として明確にはなっていませんでした。それを社員一人ひとりが実現できるよう、ゴディバ ジャパンではいくつものトレーニングセッションを行いました。その一つで強く印象に残っているのが、2013年に行った合宿です。

    40人ほどの社員を集めて、みんなでディスカッションをしました。そのときに出てきたのが、「We Create Memorable Occasions of Happiness」という言葉です。これをみんなで目指そうということになりました。

    そのときに実施したのが、「自分の実現したいゴディバの5年後の姿を描く」というものでした。5~6人のチームに分かれて、ゴディバが5年後こうなっていてほしいというものを、絵にしてもらいました。

    ーー文字で5年後を考えてもらうのではなくて、絵だったのですね。

    【シュシャン】文字だと理屈っぽくなってしまいかねないからです。こんなことを書いたらどう思われるか、とか、そんなのあり得ないと言われてしまわないか、という方向に頭が向かってしまう。そうすると、思い切ったアイデアが出てきません。

    絵だともっと自由に発想できると思いました。理屈から解き放たれて、夢へと発想を広げられる。論理的なアプローチとは、違うものが出てくると考えました。

    このセッションは、英語で「A Way of Dreams」と名付けました。そして、将来への夢を遠慮なく描いてもらいました。すると、びっくりするようなものがたくさん出てきたのです。

    例えば、ゴディバ ジャパンが本社になる、というもの。当時は、グローバルのゴディバが本社機能を果たしていて、我々ゴディバ ジャパンは日本市場を見る支社的な立ち位置でしたので、自ら本社機能を持って独自で運営していく、というのは新しい発想でした。外資系企業の日本法人が本社になりたい、ということはまず想像しないことですから、この発想は驚きでした。

    もちろん当時は、実現できるなんて夢にも思いませんでしたが、後に2019年に本当に実現することになります。これには私もびっくりしました。

    また、自分たちの工場を持つ、ということも描かれていました。実はこれもその後に実現します。2019年に、ベルギーの工場も統括することになりました。

    絵の横には、文字も添えられたりしていました。「anytime, anywhere, GODIVA」。「Be happy with GODIVA」。そしてよく見ると、カフェが描かれていたりしました。まだGODIVA caféをオープンする前のことです。これもまた、2020年に実現しました。

    ホテルゴディバと書かれているものもありました。ただこれはまだ、実現していないですね(笑)。

    ハピネス、スマイル、みんなを幸せに、そんな言葉が並んでいます。ゴディバが大事にしたいことを、みんなが再確認することができました。そして、みんなで夢を描いていくことができたのです。

    理念を絵にするセッションは、ほかの会社にもぜひお勧めしたいです。文字ではなく、絵にするのがポイントです。理屈で考えなくなるからです。

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