箱根駅伝への道2027
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酒井 政人
スポーツライター
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2026.10.30(金)
昨年(2025年11月2日)の全日本大学駅伝、駒澤大学が優勝 写真/スポーツ報知/アフロ
10000m上位8人平均タイム12番目の早大がV候補
学生三大駅伝の第2戦となる全日本大学駅伝が11月1日に開催され、全国から集まった27チームが「大学日本一」を争う。
10月12日の出雲駅伝では、早大が大会記録を約2分も更新する圧勝劇を演じた。3連覇を目指した國學院大が2位、順大が日本勢3番手の4位に入り、5000m平均タイムトップだった中大は5位。箱根駅伝3連覇中の青学大は、過去ワーストタイの11位に沈んだ。しかし、出雲駅伝は6区間45.1kmのスピード勝負。全日本大学駅伝は8区間106.8kmで、7区が17.6km、最終8区が19.7kmとロング区間もある。前半区間はスピードが求められる一方、選手層の厚さと長い距離への対応力が、勝敗を大きく左右することになる。
そこで各校のエントリー選手について、10000mの自己ベスト上位8人の平均タイムを算出した。
トップは中大の27分57秒32。2番目の青学大が28分13秒04、3番目の國學院大が28分22秒48と続く。以下、日大(28分31秒98)、創価大(28分32秒94)、駒大(28分35秒14)、順大(28分35秒37)、大東大(28分39秒27)の順だ。なお、留学生は各校1人のみとして計算した。
意外なのが出雲駅伝を制した早大だ。28分50秒89で12番目にとどまっているが、「令和の三羽ガラス」と呼ばれる1年生トリオが10000mを走っていないのが原因だ。トラックの持ちタイムがそのまま駅伝の順位につながるわけではない。今回も各校の戦力とレース展開を考えてみたい。
優勝候補の筆頭に挙げたいのは、やはり早大だろう。出雲駅伝では6区間のうち4区間で区間賞を獲得。特に1年生の本田桜二郎と新妻遼己が区間賞に輝き、鈴木琉胤(2年)も3区で区間新記録の快走を見せた。
アンカーを務めた工藤慎作(4年)は、國學院大の猛追を振り切って16年ぶりの優勝を決めた。しかも、5000mのU20日本記録を持つ増子陽太(1年)は温存されていた。
花田勝彦駅伝監督が掲げるのは「圧倒的な個」の力だ。選手層の厚さでは他大学に劣ると考えているからこそ、主要区間で区間賞を獲得できる選手の育成に取り組んできた。全日本では8人が必要になるが、出雲の6人に加えて、増子、上杉敦史(1年)、佐々木哲(2年)、小平敦之(4年)らがいる。前回、最終8区で日本人最高記録を打ち立てた工藤をアンカーに起用するオーダーが濃厚。7区終了時でトップに立っていれば、2010年度以来となる学生駅伝3冠に王手をかけることができるだろう。
